ダイエットについて

安定期に入ってから激太りした。生理前の食欲の爆発がさらに強力かつ永遠に続くような感じで、食べても食べても体がなぜか「飢えている」と訴えてきているようで苦しかった。

私は若い頃からずっとやや痩せ型を保っていて、体重について悩んだことがほとんどなかった。食べたいだけ食べても太らないし、生理前の過食があっても、生理後にはすぐ元通りの体重になっていた。不摂生な食事をしていると食べたいだけ食べても痩せてしまうこともあり、ここ数年は運動とタンパク質摂取を意識的にして、体重が増えてもいいから筋肉量を増やそうと努力しているくらいだった。

だから、妊娠して急に「体重管理」をすることになったのは未知の世界の体験だった。

最初は一般的に言われている「野菜でカサ増し」や、体に悪くなさそうなカロリー控えめ甘味料を使うなどの食生活の工夫をしてみた。あとは、なるべく歩くようにするとか、こまめに動くようにするなどを気をつけるようにした。

でも、お腹は重くだるいし、動くとお腹が張ってきたり息がくるしくなったりで疲れるし、野菜でカサ増ししてもやっぱり肉や甘いものが恋しいし、人工甘味料は後味が気持ち悪くてすぐに八方塞がりになってしまった。

カウンセラーさんが、異常な食欲はタンパク質不足のことが多いと言っていたのと、私の感覚では鉄やカルシウムなどのミネラル不足もあるのかもと思ったので、タンパク質多めの食事とミネラル分を補うサプリをとる生活にしてからは、体重増加に少し歯止めをかけることができた。

それでも、自分の体から聞こえてくる欠乏感のようなものはまだ完全には消えず、だるくてエナジー切れのような感覚からなかなか抜け出せなかった。

そんな中、何となく以前からそろそろ摂取したいなと思っていたものを立て続けに食生活に導入してみたら、結果的にだいぶ体に生命力が戻ってきた感じになった。摂取したのは、ノニジュースとテネモスのアグアドリンクとVH100である。お腹の子供が大きくなっていく以上、体重が急激に減るということはなかったけど、ずっと続いていた飢えの感覚はほとんどなくなった。

肥満の状態というのは、無駄な脂肪とか水分とかが体にくっついていて、それを燃やし減らすために運動したり食べ物も減らすのが一般的なダイエットと思われているけど、私の感覚では肥満というのは生命力が少なくなっている状態なんだと思った。生命力がないから、食べ物を食べるという行為で生命力を得ようとするんだけど、自分に生命力がないから食べ物から上手に生命力が得られなくて、さらに食べ物を欲して、食べ物の余分な物質が体に蓄積し、さらに生命力が低下する・・・という悪循環になるのではないかと感じた。それは、食べ物とのタントリックな関係が崩壊している状態とも言えると思う。

生命力が戻ってきたら、掃除のやる気が以前より出るようになった。妊娠してからいつのまにか鈍くなっていた空間浄化モチベーションが戻ってきて、水回りの今まで気づかなかった汚れをごっそり取ったりできた。妊婦なのでできないような力仕事系の掃除は、なぜか夫が頼んでもいないのにやってくれることが増えて、部屋の浄化が進んだようだった。確か、カレン・キングストンも断捨離と体重の関係について言及していた気がするけど、自分の体と家の浄化は連動していると思う。

体感的には、妊娠中でなければ普通の食事とヨガやジョギングを適度にしているだけで肥満にならないだけの十分な生命力がある感じがしていたのだけど、激しい運動ができない時は追加でこういう文明の利器?を頼るのもありかなと思っている。

話が逸れてしまったが、ダイエットは他人軸で細い体型になりたいという気持ちをモチベーションにしたり、太くなった体型やカロリーを悪とみなしてストイックに戦うよりも、体の内部のエネルギーを高めるという視点での行動や食生活を続けていくと、結果として痩せるという状態が具現化するのだなとちょっと実感した。結局今も痩せてはおらず、体重は重いままなのだけど、自分の体型に対する失望感もないし、今は必要があって体がこの体重と体型なんだなという納得もできていて、出産してまずは体を十分に回復させたら、きっとまたその時に適した体重になるんだろうなと思っている。

知り合いで少しぽっちゃり体型なだけですごく可愛らしい人なのに太っている自分を責めて「どうせ私は太ってるから」と色んなことを諦めてしまっている人がいて勿体無いと思っていたのだけど、まずは太っている自分を責めずに自分の体の回復力を信じてあげることと、そしてその「自分の回復力をナチュラルに信じられる」状態になるための生命力を回復するために必要なサポートはできる限りすることが大事なんだろうと思った。




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