ねこびと書房

自分の雑誌を編集しているつもりで記事を発信しています。 名前とアイコンの由来は、小学生時代に作っていた絵本のキャラクターです。東村山地域ライターという肩書きを持っています🐈✨

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  • 卒論日記

    12月の2週目に提出するまでのストーリー

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萩山図書館の本棚で育ちました

さほど遠くない未来、東村山の外での一人暮らしが始まったら、行きつけの図書館を新規開拓できるかがとても不安だ。萩山図書館には学生としての16年間の思い出がぎゅうぎゅうに詰まっているから、足を運べなくなるのが寂しい。 学区域にある中央図書館や富士見図書館、学校の図書室は友だちとばったり会うのが恥ずかしくて苦手だった。お気に入り本の魅力は独占したいと思っていたし、ひとりで本棚の物色に集中したかった。良い感じの内装と膨大な蔵書数と諸々の設備を兼ね備えた自分の大学の図書館はかっこいい

    • 地元の素朴な八百屋さんでみつけた立派なザクロ まっかな果汁が飛び散らないようにひとつぶひとつぶ摘んで口に運ぶのがもどかしいけど、これを塊ごと丸齧りしたらゴヤのサトゥルヌスみたいになってしまう…と思って耐えた 想像していたとおりの赤黒さ、『赤い月の香り』の装丁が頭に浮かぶ

      • 4年冬日記vol.1 もふもちトナカイを齧る

        序: 文学部生活と実家ありきの日々の終わりが迫っていることに気付き、とても寂しくなったので、気まぐれでひとまとめの日記を書き残していこうと思う。 機嫌よく読み返せる文章にしたいので、カリカリしているときは休載です。 Ⅰ 卒論提出まで残り約1ヶ月になった。やや緊張感のあるゼミに通いつつ就活真っ只中の春先から書き進めていたので、感覚的にはやっとか~というところ。でも余裕はない。締め切り直前期に作家さんの新刊イベントに参加すべく遠くの土地まで移動する予定があるため(初めての「遠征

        • 用水路沿いのこびとの部屋

          童話のこびとたちが帰ってきそうな部屋で大の大人たちが食事をしている。わたしはカボチャのごろつくホワイトソースがこんもり盛られたパンに夢中でかぶりついている最中で、カレー待ちのおじいちゃんおばあちゃんは窓辺に置かれたメダカ鉢に声をかけている。ほんの小さな空間なのに、来訪者それぞれの空気は混じり合うことなく据わっている。 ここまで完成された喫茶店が、わたしの住む街にはある。 大学生活で一番力を入れたことはサークルでもアルバイトでもない、平日にほっつき歩ける特権を最大限活用して喫

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        萩山図書館の本棚で育ちました

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        • 4年冬日記vol.1 もふもちトナカイを齧る

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          10月のくうよむ

          内定式終わり、まだまだ明るい真昼間だったので何となく気になったベットタウンの駅で途中下車。一見パッとしないブックオフで、長らく探していた『文藝』の「襲来‼︎もふもふ文学」特集の号と出会えてにっこり。ソワソワから解放されたばかりで高揚していたので、喫茶店にて気合入ってそうなサングリアをおやつのつもりで注文してしまう。果物は気前よくごろごろでアルコールもがつんと効いていて、満足な飲みごたえ。 久米川商店街の八百屋さんでついで買いした柿をまるまる使ってパフェに。 上はオーブンでこ

          10月のくうよむ