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よさこいを寿司に例えてみた

 高知の夏の風物詩、よさこい祭りが始まった。今年で71回目である。街中を地方車が走り回り、華やかな踊り子たちがそぞろ歩く。爆音を鳴らしながらきらびやかに踊り進むよさこい祭り、私は好きだ。

 よさこいというと北海道が本場ではないのかという人もいるかもしれない。違いますよ、元祖はここ高知です。北海道のヨサコイソーランは、モデルとなった高知のチームがその当時一番派手で斬新な所だったから、あんな風にエネルギッシュになったのだ。これ豆知識ね。

 よさこいを寿司に例えてみた。

・正調よさこい→お値段の無い寿司屋のお寿司
・高知のよさこいで有名なチーム→高級回転寿司
・その他チーム→リーズナブルな回転寿司
・子ども会チーム→家で作る手巻き寿司
・ヨサコイソーラン→カリフォルニアロール
・その他ソーラン派生ヨサコイ→クリームチーズとかマンゴーとか乗ったSUSHI

 どうだろう、少しはイメージがわいたかな?

 子どもの頃はよさこいが始まるとワクワクした。普段見ないような格好をした踊り子たちが、なんてことない道を鮮やかに彩る。地方車から流れるよさこい節は、自然と身体を揺らす。「ヨッチョレ」のかけ声と鳴子のシャンシャンとした響き。踊る人も見る人も笑顔だ。

 さて。高知にはかつて、「二大汚対決」と言われた(?)チームがあった。高知大学の日章寮と南冥寮である。軽トラにブルーシートの地方車、ヨレヨレの汚い法被に着ぐるみや女装など何でもありの衣装。踊りは当然揃ってないし、皆んな多分酔ってたと思う。そんなのもひっくるめてのよさこい祭りなのである。

 南国土佐の気風に合った、真夏の祭典。それが高知のよさこい祭りだ。もう70年の歴史がある。老若男女、ほとんどの高知人がよさこいを楽しみにしている。踊り子をうちわで扇ぎ、一緒にリズムに乗り、応援して、よさこいのパワーを貰う。高知に無くてはならないお祭り、それがよさこい祭りである。

 

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