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【ヴィレッジ#01】建物を観に行くだけでも価値がある。自然の中での菓子づくり「ラコリーナ近江八幡」

企業が商品ではなく"暮らし方・ライフスタイル"を伝えるために、飲食・物販を中心に展開する施設を勝手に「憧れのヴィレッジ」と呼んでいます。

僕が実際に訪れた全国の「憧れのヴィレッジ」を紹介していきます。

第1回目は、たねや、クラブハリエのたねやグループが運営するお菓子のテーマパーク。

ラコリーナ近江八幡

個人的には今1番イケてるヴィレッジだと思う。

2015年1月、滋賀県琵琶湖のほとり、近江八幡市にオープンして以来、日本中、世界中からお客さんが集まり、現在年間200万人を超える来場客数を誇っている。

▼エントランス

運営するのは、栗饅頭が有名な和菓子の「たねや」とバームクーヘンが有名な「クラブハリエ」を擁する「たねやグループ」。

売上は約200数十億円。全国に50店舗ほどあり、和菓子と洋菓子の売り上げ比は6対4程度。

実は、たねやグループの社長が長男、クラブハリエの社長を次男が務めている。

すごい兄弟だ。

敷地面積は3万5,000坪、東京ドーム2.3個分。

「ラコリーナ」とはイタリア語で「丘」を意味する。

▼全体マップというか構想図

現在、ラコリーナはたねやグループの本拠地で、フラッグシップ店、本社もある。たねや、クラブハリエが入り、焼きたてどら焼きや、バームクーヘンアイスも食べられる。

▼現在のMAP(たねやHPより)

▼バームクーヘンカフェ

▼バームアイス

ほかには、カステラ販売と、カステラとオムライスが食べられるカステラショップ、リーフパイや季節のお菓子をキッチンカーやバスなどで販売するフードガレージ、ライスコロッケなどが食べられるフードコートなどがある。

あとは、本社社屋があって、全国の店舗で飾られる草木を育てる建物、広い田んぼの風景も。

▼店舗の草木を育てる建物にはお世話する専門の人が何人もいる

今後は、ベーカリーレストラン、マルシェ、蕎麦屋、保育園、アカデミーなども作っていくんだそうだ。

確かに現在は、レストランが不足している感じ。

未完成の魅力

僕が行ったのはオープン1ヶ月後だったが、まだフードガレージ、カステラショップ、本社社屋はなかった。

むしろ、敷地全体を見れば作り途中のような感じだった。

▼今はここが田んぼになってる

サグラダファミリアもそうだけど、大きな構想があってそのまだ途中を見れるのも一つの魅力なんだと思う。

俺が3年前に行った時はまだこれがなくってさ、みたいに成長を見守ってる感じ。

また行きたくなる。

鬼才の建築家の建物がとにかくおもしろかわいい

さて、ここんちの一番の魅力はとにかく建物、景観だ。

ジブリ、トトロ、ナウシカ、ムーミン、みたいな感じ(←どんなだ)で、とにかく面白くてかわいい。

メインショップの屋根は一面が草で、てっぺんに一本の木が生えていてハタ坊(←古いw)のようでかわいい。

▼ハタ坊

決して子ども向けではなく、どちらかというと大人がワクワク楽しめる感じだ。

もちろん、子どもも大はしゃぎだし、年配の方もどこか原風景を感じて居心地が良い。

おしゃれ過ぎず、古臭さはまったくない。奇をてらい過ぎてるわけでもない。

絶妙なセンスを感じる。

設計は、木の上の茶室などで知られる鬼才の建築家・藤森照信さん。

長野県茅野市に空飛ぶ茶室やツリーハウスの茶室などがある。

建物内の家具等のデザインもされたようで、細かいところまで遊び心がある。

どの建物、ランドスケープ(景観)も必見。

お菓子ではなく夢を売る

たねやさんが、「自然共生、農業、環境、持続可能な社会等」を志しているので、その想いがしっかりと伝わる施設にどんどん進化している。

今後も毎年何か出来ていくだろうし、新しい何かをするだろうし、そして、それが単純に次から次へではなく、積み重なって深みや広さが出てくるような、50年後がより良くなっているような、そんな本物感を感じる。

こうやって思わせることができれば、デパ地下で同じようなお菓子が売ってても、やっぱたねやクラブハリエでしょ!って、そっちを買ってしまうんだよね。

しかも気分良く。

ここももう3年行ってないので行ってこようと思う。

また行って来たら最新の状況を載せます。

>>ラ コリーナ近江八幡

▼昔のお菓子の型



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