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『映画聲の形』の地上波放送で #川井を許すな タグがトレンドに上がる事件

こんにちは。
アニメ映画ライターのネジムラ89です。

つい先日、7月31日に金曜ロードSHOW!にて『映画聲の形』が放送されました。

私はテレビを持っていないので、観れなかったのですがTwitterが盛り上がっているのを眺めておりましたよ。


で、そんなTwitterでのある事件の話。

『映画聲の形』放送終了後にトレンドに上がる #川井を許すな

さすが金曜ロードSHOW!と言うべきか、放送終了後にはTwitterのトレンド欄にはいくつか、『映画聲の形』のキーワードが並んでいたのですが、中でも長い間、ピックアップされていたワードが #川井を許すな だったのですよ。

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ここで言う“川井”とは、『映画聲の形』に登場する女の子のキャラクターのこと。映画内での行動から、川井さんにヘイトを感じているハッシュタグなのですね、これ。

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出典:http://koenokatachi-movie.com/character/kawai/

何が起こっていたのでしょうか。

“誰が悪い”と『映画聲の形』

『映画聲の形』は、生まれつき聴覚障害を持った西宮硝子と、その西宮をいじめてしまった石田将也の二人、そして、その周囲を取り巻く自分たちの動向を描いた映画です。

過去のいじめから生きづらさを感じている主役の二人が、不器用ながら状況を改善していこうとしていくお話となっています。

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聲の形
制作年:2016年 / 制作国:日本 京都アニメーション制作
監督:山田尚子

この映画の面白いところの一つに、一概に“誰が悪い”とは言い切れないところがあります。

いじめた将也も、いじめられる硝子も、それを観ていた周りの同級生や先生も、さらにはその親だって......と、それぞれに落ち度があったりして、誰が悪いみたいな話をしだすと、結構盛り上がる作品なんですね。

ただ、そんな作品でありながらも、なぜかハッシュタグとしてトレンドに槍玉として上がってくるのが、主役でも恋敵でも親でもなく、サブキャラクターの一人というのが驚きなのがこの事件。

川井ってそんな黒幕的なキャラクターなんでしょうか。

自分が可愛い川井という人物像

この川井というキャラクターを端的に表すと、自分をものすごく可愛いがっているというキャラクター。映画ではカットされているのですが原作漫画では、明確に自分の可愛さを意識している内心が描かれたりしています。

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引用:漫画『聲の形』6巻収録 第48話川井みき

ここでいう可愛いは美貌だけではありません。自分は良い子であり、優しい人間でみんなからも愛されるし、自分も周りのことを大事にしている。そんな自己評価をしているのが川井なのですね。

自分を責めることの多い主役の二人や、半ば悪意の自覚もある恋敵の植野といったキャラクターと違い、川井の始末の悪いのは、自分は悪くないを素で思っているところ。

作中でも反省したり、痛い目にあったりしないので、今回わざわざハッシュタグが流行るほど、怒りの声が上がったのでしょう。


ただ実は、映画ではカットされたエピソードとして、原作ではそんな川井が自分がそこまで好かれていないのでは、と思い知る話があります。

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引用:漫画『聲の形』6巻収録 第48話川井みき

映画でもチラッと出てくる将也のために用意した千羽鶴。お見舞いの為に作ろうと声をあげたものの、陰で反感を買ってるのを知るというくだりがあるのですよ。もし映画でそこまで描いていたら、今回のような事態にはならなかったかもしれませんね。

ただ、 #川井を許すな がトレンドに上がるまでになった理由はそれだけではないのですよ。

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#川井を許すな に受けるそれぞれの印象の多様さ

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