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富川国際アニメーション映画祭2020長編コンペティション部門ノミネート作品一覧

こんにちは。
アニメ映画ライターのネジムラ89です。

すでに終了しているのですが、韓国の富川(プチョン)で開催される富川国際アニメーション映画祭が今年も10月23日〜27日にかけて、開催されましたよ。

今回はそんな富川国際アニメーション映画祭2020の長編コンペティションのノミネート作品と受賞結果を紹介していきます。

他のプログラムなどについてはこっちの記事で紹介。

まずは日本作品から紹介。

プロメア

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プロメア
制作年:2019年 / 制作国:日本 TRIGGER制作
監督:今石洋之

日本では2019年公開のTRIGGER劇場公開作品最新作にして、『天元突破グレンラガン』『キルラキル』でおなじみの今石洋之監督と中島かずきさん脚本タッグによる劇場公開作品最新作。劇場公開作でなければ実は最新作はネトフリ配信のBNAなんですよね。

世界スケールで活躍しているTRIGGER作品が富川でもノミネートです。

本作に対する国際的展開についての意見を過去に記事しておりますので、興味があればご一読を↓

海獣の子供

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海獣の子供
制作年:2019年 / 制作国:日本 STUDIO4℃制作
監督:渡辺歩

こちらも日本では2019年に公開された作品。
『鉄コン筋クリート』でおなじみのSTUDIO4℃による長編作品。

本作は中国でも11月20日より上映予定。『プロメア』と同じく世界スケールで活躍するアニメ映画の一本です。

True North

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True North
製作年:2020年 / 製作国:日本・インドネシア
監督:清水ハン栄治

こちらはインドネシアと日本の共同製作となっている北朝鮮の強制収容所の現状を訴えかける3DCG作品。日本ではまだ東京国際映画祭での上映のみとなっておりますが、2021年に上映が発表されております。

私もアヌシー国際アニメーション映画祭のオンライン上映で鑑賞しているので、感想など書いております。↓


続いて現地産、韓国映画。

Bungaeman: The Beginning

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Bungaeman: The Beginning(번개맨: 더 비기닝)
制作年:2020年 / 制作国:韓国
監督:ハン・サンホ

韓国の子供向け番組発のヒーロー作品、“ボンゲマン”の初のアニメーション映画。韓国では実写映画が3作品も制作されているようなキャラクターです。

日本語で聞くと、なんだか気の抜けてしまう名前ですが、すでにIP展開が進んでいる作品ということで名前ぐらいは覚えておいた方が良いかも。

Climbing

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Climbing(클라이밍)
制作年:2020年 / 制作国:韓国
監督:キム・ヒェミ

今回のノミネートで存在を初めて知った作品。

世界大会で優勝するという目標を持ったプロクライマーのセヒョンが、後輩への嫉妬や望まぬ妊娠などに直面し、現実と幻想、過去と現在が混ざり合った世界へ飲み込まれていく作品となるそう。

特徴的なビジュアルから、個人的にもぜひ観てみたい一本です。


続いてヨーロッパ勢。

Calamity

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Calamity
制作年:2020年 / 制作国:フランス・デンマーク
監督:レミ・シャイエ

『ロング・ウェイ・ノース地球のてっぺん』のレミ・シャイエ監督の最新作。1800年代を舞台に、女の子が主人公の新たな物語が描かれます。

日本でも2021年の劇場公開が決定しており、フランス映画祭2020でも先行して上映が決定しているので、気になる人は要チェックです。

紹介記事を別途書いています。詳しくはこちら。↓

Luxuriance accidentelle du rebus aqueux translucide

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Luxuriance accidentelle du rebus aqueux translucide
製作年:2020年 / 製作国:クロアチア
監督:ダリボル・バリック

実写や文字、写真に記号と、いろんな物が入り乱れるクロアチア発のコラージュアニメーション長編。

日本語字幕なしでアヌシー国際アニメーション映画祭で鑑賞したので、全然内容は頭に入ってこなかったのですが、異様な映像体験に特に惹かれた一本でした。

これはぜひ、日本語字幕付きで体験してみたい一本です。

My Favorite War

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My Favorite War
製作年:2019年 / 製作国:ラトビア、ノルウェー
監督:イルゼ・ブルコフスカ・ヤコブセン

1970年代から独立宣言までのラトビアを描いた、長編ドキュメンタリー作品。過去を描きながらも、現代へと地続きする演出にも注目の一本です。

本作は新千歳空港国際アニメーション映画祭2020でも上映予定。
オンライン上映枠にもエントリーしているので、自宅からも楽しむことができます。

以上、8作品!

この中から選ばれる各種受賞結果も紹介していきます。

富川国際アニメーション映画祭2020長編コンペティションの受賞結果一覧

富川国際アニメーション映画祭の長編コンペディション部門の受賞結果は以下の通り!

Grand Prize(グランプリ):海獣の子供
Jury Prize(審査員賞):Calamity
Special Distinction Prize(特別賞):My Favorite War、True North
Audience Prize(観客賞):プロメア

見事、『海獣の子供』がグランプリを受賞しました!
おめでたい!

そして『プロメア』は観客賞、『True North』は特別賞を受賞しており、日本作品は総じて、受賞するという嬉しい事態となりました。

作品数が8本しかないのですが、うち5本が受賞していると思うと結構賞を配るんだなぁという印象はありますがね。

コンペ枠外の特別賞でも、いくつか長編作品が受賞しています。

Cartoon & Animation Studies President’s Prize - Korean Film 
(カートゥーン&アニメーション研究学長賞 韓国作品賞):Climbing
Unity Prize-Korean:Climbing
COCOMICS Music Prize(音楽賞):Calamity
Music Prize-Special Mention(音楽賞):海獣の子供 

COCOMICS Music PrizeとMusic Prize-Special Mentionの違いはよくわかんないのですが(特にCOCOMICS)どちらも音楽賞であることは間違いないよう。

韓国の映画賞らしくしっかり韓国作品向けの賞も用意されているようで、『Climbing』が受賞していってます。


富川国際アニメーション映画祭の受賞結果のアーカイブがあまりネットに残っていないので、今後も継続してレポートしていこうと思います。

せっかくお隣の国でやってるんだし、いずれは直接遊びに行きたいですしね。

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お仕事も引き続き募集しているので、お気軽にご連絡くださいませ。

menkurai@infoseek.jp

そしてそして関西の方にお知らせ。

2020年11月28日(土)には関西・アメ村のバーCROSSOVER様でトークイベントをすることになりました。

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来場者には缶バッジのお土産有りです!ぜひお近くの方は足を運んでくれると嬉しいです。

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