私という存在を形成するものたち。

みんながすごいと思うものがほんとうにすごいものか。みんながすごいと思う人がほんとうにすごい人か。幸せなものなのか。スポーツ選手、芸能人、何かに秀でた成功者。一括りにすれば、みんな「すごい」人たちで、凡人の私から見たら手の届かない様な人たち。私も憧れ、尊敬したりしてきた。素質などの生まれ持った能力もあるが、それ以上に彼らは努力をしている。頑張っている。苦しんだり悩んだりもすると思う。そうやって結果を掴み取る。そして、そういった人たちが言うことを私たちはすぐに信じる。その人たちが

われわれは波にもまれながら、あのものからこのものをと掴み、求めたものを捨て、捨てたものをまた求め、欲望と悔恨の間に右往左往している。それはわれわれが全く他人の判断に依存しているからである。

われわれはわずかな時間しか持っていないのではなく、実はその多くを浪費しているのである。人生は十分に長く、その全体が有効に費やされるならば、最も偉大なことも成しとげられるほどに豊富に与えられているものだ。