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会社のシゴデキ男子は子育てに参加しない。

もっとセンシティブなタイトルにしようとしてましたが、丸く丸くしたらこうなりました。
コンニチハ、音彩です。

先日すごい久しぶりに、昔働いてた会社の取引先の方から連絡が来ました。
「飲み会で話題が出たから連絡してみた。元気?」
うちの長女と向こうの長男が同い年なこともあって、ちょこちょこ連絡取ってたんですけど、随分疎遠になってた先輩でした。懐かしくて、ひとしきり近況報告というか、基本的には昔の仲間の話を聞いた後に
「みんな会いたがってたよ。同窓会しようよ」

うん。
したい。
みんなに会いたい。
でも幼児を二人も抱えてる母親が、夜に飲み会に家を空けることをハードルの高さをこの人は分かっていない。

相手が男性なので語弊が生まれたら困るのですが、大好きな大好きな憧れの方でした。業務委託先のプロパーさんでしたが、立場の弱い私達を必ず守ってくれた。何かあった時のミスを業務委託に押し付ける方が多いなかで
「確認ミスは俺のミスだから」
と我々のミスを庇ってくれた。忙しい時ほどチームを鼓舞できる、この人のためなら頑張ろうと思えるチームリーダーでした。
仕事人間で、職場との飲みニケーションも大事にしてた。リリースの後には必ず打ち上げがあり、飲みの場でも楽しそうに仕事の話をする人でした。何よりプロパーも業務委託も同じく対等に扱ってくれる人だった。今の若い子にはなかなか理解してもらえませんが、チームで団結して仕事をする、ということを体現していました。なんせ新卒の時期にその人のチームビルディングに慣れてしまっていたので、他の人がPMになった時にとても苦労しました。恵まれてことに気付いてなかったんですよねえ。

もうひとつ気付いていなかったこと。
既婚者だということは存じ上げていたのですが、異性として興味がなかったので意識はしてなかったんですね。二人で飲みに行くことは避けてたけど(それでも最後二人で残ってしまうことは多々あった、二人とも呑兵衛だったから)彼の向こうに奥様がいるということを想像してなかった。それを意識し始めたのは、彼が妊活をはじめたあたりでした。

「子供ができにくい体質みたいなんだよね」

内容が内容なので相談できる相手は限られていたらしく、ちょこちょこ話を聞いていました。やるべきことは調べればわかるけど、奥様に対するケアがわからない、もっというとホルモンバランスでイライラしてる奥様に対応ができない、ということで女性ならではの悩みを聞いていました。
仕事のできる男性ほど論理的思考というか、感情で動く女性の気持ちがわからず随分苦労したようです。でもその苦労が実って無事妊娠されたようだったので、奥様のケアを優先してくださいということで私から距離を置きました。

男女間の友情って私はありだと思うんですけど、ある意味同性以上に結びつきが強くなってしまうので自分のパートナーには理解されにくい。親友というか、オンリーワンになっちゃうと、それは恋愛感情うんぬんより特別感が出るので仕方がないんですよね。
向こうの奥様がどう思ってるかわからないけど、私は自分のパートナー(今の旦那くん)に申し訳ないので男性のいる飲み会に顔出すのはやめました。
エンジニアという仕事上職場には男性の方が多かったので自然と飲み会の回数も減ったし、それは旦那くんとの関係性を構築する上で必要なことだったと思います。
うちの旦那くんは、さっきのプロパーさんとは正反対のタイプ。完全に友達<仕事<恋人の人。
ついでに私とも正反対でした。今もそうで、私は息抜きに女友達とご飯食べに行ったりしたい。子連れでも遊んでくれる相手とは未だに密に付き合っています。でも旦那くんはプライオリティが常に自分じゃないと嫌。休みの日に、遊びに行きたい相手は自分と家族でありたい。
独身時代はそれが鬱陶しいこともありました。私にとっては友達でしか埋められない穴がある、もっというと同性でしか埋まらない穴があったけど、旦那くんは私を優先するあまり友達の数をどんどん減らしていた。子供ができるまでは、その束縛が私には辛かった。それを解決したのは、やはりプライオリティの最上位が子供になってからです。

でも旦那くんはパパとしては最高です。子供達の面倒をよく見てくれるし、私が体調悪い時には食事を用意(作らないから買ってくるけど)してくれる。私と子供を世界で一番愛してくれる。そのために仕事も頑張ってくれているし、私の実家のそばに家も建ててくれた。結婚相手としては完璧な人です。それが分かったのは結婚して子供ができてから。タイトル通り行くとうちの旦那が仕事できないみたいですけど笑 仕事はできます。ただプライオリティが仕事だとそこに家庭はついてこない。それは一緒に仕事してる人にはわからないことなんだなと思います。

冒頭の話になりますが、疎遠だった私のことを思い出してくれて、昔の話でひとしきり盛り上がって、本当に楽しかった。願わくばみんなに会いたいと思う。
でとそれと同時に

「子持ちの女性を誘うハードルの高さ」

の想像力がないことにも驚きました。独身男性ならともかく、彼は小さい子供を抱えてるパパなのです。仕事で毎日終電で帰ってるから俺はいつでも大丈夫
ってそれ全然奥様大丈夫じゃないよ。気付いて。
でもそれを絶対口に出したりはしません。何故なら
「お前は変わったな。ノリが悪くなったな」
で片付いてしまうから。
わかるー私も独身時代、子供の体調で高頻度で会社を休む部下の扱いに苦労したもの。
大好きだったシゴデキ男子との間には高い壁がそびえ立つ。改めて旦那を見直した出来事でした。でも他の男子と比べたなんてバレたら超怒られるだろうな。内緒ね。

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