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この記事は「誰が」書いた?一次情報と出会うことはこの上なく難しい

今回のnoteは「一次情報は意識しなければ出会えない」「一次情報とどう接していくか」ということをネチネチと書いています。
ニュースを日常的に収集している人や、広報向けの記事になります。

こんにちは。Acompanyで広報をしているはまださん🐧です。あの、ペンギンアイコンの人です。認知していない人は、ペンギンと思ってください。
CSOの堀尾さんよりバトンをいただきました🙏
この記事はAcompany Advent Calendar 2022の5日目の記事となります。

最近、Acompanyでは組織カルチャーづくりの一環でAcompany’s VISION(アカンビジョン)をAcompany VECTOR(アカンベクトル)にネーミング変更しました。このアカンベクトルは、VALUE、PURPOSE、MISSION、BHAGの4要素で構成され、Acompanyがどのような会社になっていくのかの方向性を示しています。
このアカンベクトルに加えて11月、Acompanyの新たな行動指針として「Acompany GUARDRAIL(アカンガードレール)」というものが共有されました。アカンガードレールはAcompanyのメンバーとして、どのような行動を取ることが良いかという指針となっています。
アカンガードレールに関しては、高橋がnoteで詳しく書いてくれると期待して、今回詳細を記載することは省きます(圧)。

アカンガードレール

なぜ急にアカンガードレールの話をしたのかというと、アカンガードレール5個目に、「想像ではなく、一次情報を集める」と一次情報の重要性が言語化されたためです。

5.「想像ではなく、一次情報を集める」
N=1のない意見は浅く、妄想になるリスクが高い
自分が考える仮説が最初から正しいことは基本的にはないと考えること。その前提で二次情報ではなく、想定ターゲットや経験者に該当する人から直接話しを聞きに行く。一次情報を集め、改善を繰り返して、仮説の精度高めよう。

めっちゃわかる・・・。一次情報の大切さ、めちゃんこわかる。

憶測で物事を捉えるな、一次情報にあたれ、一次情報収集を面倒だと思うな、(裏を取れ)。そう、一次情報収集は面倒だ

ということで今回は、一次情報収集は面倒だ。じゃあどうやって一次情報に触れればいいんだということを書いていきます。

一次情報は「生」きた情報

(前置きが長くすみません)さて少し話は変わりますが、記者が書く記事は基本的に一次情報で構成された二次情報の塊です。例えば社長インタビューは一次情報を発する社長に話を聞き、ニュースを仕入れるという行為です。たとえ噂で聞いた情報でも、一旦は当事者に「裏取り」をしてから記事にします。他にも、広報の書くリリースは社内で散らばった情報をFIXした、一次情報(色々定義はあると思いますが)です。

では、学校で使用する教科書はどうでしょうか?教科書は一次情報でしょうか?
記事やリリースが一次情報ではないとすると、教科書は一次情報ではありません。教科書に並べられた情報はあくまでも、一次情報を編集したものと捉えることができます。

つまるところ、一次情報は「生きている情報」であり、情報の創出者が発した情報と定義することができます。対して、二次情報や三次情報は、一次情報をFIXし、編集してこねくり回したものと定義することができます。

大学のレポート書くときに、Wikipediaの引用NGといったことはよくありましたよね。まさにこれは、一次情報の大切さからきているのではないかなと思います。

Yahoo!ニュースを書いているのはYahoo!ではないし、LINE NEWSを書いているのもLINEではない

ちょっと雑談をさせてください。

みなさんはYahoo!ニュースやLINE NEWSをよく目にすると思います(目にしていなかったらすみません)。一方で、新聞はそこまで読む人は少ないと思います(悲しいですが)。

しかしYahoo!ニュースやLINE NEWSなどにある記事は、新聞記事から来ているものがほとんどです。
朝日新聞や毎日新聞などは各媒体に掲載されるだけではなく、Yahoo!ニュースにも記事を配信しています。加えて、特にトップページに掲載されるいわゆる「ヤフトピ」記事はYahoo!ニュースの編集者が「これはpvが稼げそう」と思った記事を独自にpickしている仕組みです。

また、なぜこのような仕組みになっているのか、詳しくは下山さんの『2050年のメディア』を読んでみてください。ちなみに、一言でサクッと説明すると、インターネットがここまで大きくなるとマスメディアは予知することができなかったからですね。

実際、このようなデータもあります。
週刊東洋経済2022/11/19号の特集/氾濫するPRの中の「メディア『不信・不振』を如実に表す4つの論点」内のアンケートにて、「Yahoo!ニュースの記事はYahooが作っていると思っていた」が60%との結果が出ています。
その他にも、「Yahoo!ニュースやLINEニュースを見るとき、記事の『パブリッシャー』がどこか認識していた」人はたったの24%とのデータも出ており、いかに誰が書いたニュースなのかが意識されず読まれていることがわかります。

ここからいかに私たちが日常、意識しなければ一次情報に接触できないかがわかると思います。

①まずは「誰が」書いたニュースなのか意識してみる

今読んでいる記事は誰が書いているものなのか。

たったこれを意識するだけで、一次情報への接触がしやすくなります。
例えば新聞だと「署名記事」があります。記事のリード文の最後か、記事の最後に括弧書きで記者の名前が入っているアレです。
ベタ記事などは、署名がないものも多いですが、記者が自分で考え、足を運び、一次情報を獲得した自信作には基本、署名が入っています(署名が一律して入らない会社もある)。

noteなどのような記事もそうですよね。記事の内容の方が確かに主役ですが、「この記事って誰が書いているんだっけ」と記事を読み進めていく上で、一歩立ち止まってみる。そして、著者のTwitterや他のブログ、記事を読んでみる。
そうすると、著者の仕事や、どのようなことに今興味を持っているのかなどがわかるようになります。

②一次情報を「探す」手間を積極的にする

ニュース記事などをみていると、「●●を設立しました」「サービスを開始しました」といったタイトルが目につきます。
が、これらニュースは何を根拠(一次情報)にこういった記事を書いているのでしょうか。

例えばAcompanyは8月、EAGLYSやLayerXと共同で「プラバシーテック協会」を設立しました。
このニュースは記者会見とPRTIMESでの配信、そして自社HPでの配信をしています。

このニュースを知ったきっかけが日経の記事だったとします。
一次情報を探す手間をする場合は、一旦PRTIMESなどのワイヤーや一般検索で「プライバシーテック協会」「Acompany」などといった関連ワードで検索をかけます。そうしてようやく辿り着くのが、PRTIMESでの配信、もしくは自社HPでの配信といった「一次情報」なのです。

他にも、日々記事を読み流していく中で、ふと疑問に思った記事に出会ったとします。そのタイミングでまずは「社名」「サービス名」などを検索してみる。そして検索上位ではなく、ニュースの主語である「企業」や「サービス」のサイトを見る。
たったこれだけで、一次情報を得ることができます(もちろん皆さんも知っていると思います)。

世の中、さまざまなニュースが流れては消えていく中で、「誰が書いた」だの「リリース文はどれだ」など、わざわざ興味を持つ、調べることは少ないと思います。
が、今読んでいる記事は誰が、何を根拠に書いているのかを一旦立ち止まって調べてみるだけで、一次情報に接触することができるのです。

「写本」よりも実物の方が重宝される理由

一次情報が大切な理由も書いておきます。

はるか昔、15世紀にヨハネス・グーテンベルクが活版印刷機を発明するまで、本はとても高価なものでした。理由はそう、手で本を書き写さなければいけなかったからです。
(Acompanyでも流行った『チ。』でもこの活版印刷は登場していますね)

異端解放戦線隊長のシュミットに問い詰められ、ドゥラカ(記憶力が凄まじいポニーテールのひと)が、手に持っていた地動説の本を燃やすというシーンがありました。ここでのシュミットたちの反応こそ、地動説の本(一次情報)を失うことのことの重大さを物語っています。彼らはその後、ドゥラカの記憶力を頼りに、地動説の本の印刷に奮闘します。

確かに今は、Googleで検索すれば(本当か嘘かはさておき)一次情報に紐づく検索の回答が出てきます。なんなら、先週Twitterの話題をさらった「ChatGPT」は、今検索で出てくる記事よりも精度の高い、素晴らしい回答を用意してくれます。

ですが、そんな世の中だからこそ、今見ている情報の一次情報は何かを意識して「探して」みると、少し情報が溢れかえるこの世が生きやすくなるのではないかなと思います。

まとめ

さて、ここまでくどくどと一次情報には意識しなければ出会うことができないということと、どのように一次情報を「探して」「触れて」いけばいいのかを書いてきました。
まずは日頃のニュース収集からでもいいので、「このニュースはどんな一次情報を根拠に書いているのか」という問いを自分に投げかけてみることから始めてください。きっと価値のある情報に出会うことのできるきっかけになるのではと思います。

明日の担当は、11月入社したばかりなのに馴染みすぎて少し怖い竹田さんです👍

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