だいぶ遅れてJOKERを観た

世間からだいぶ遅れてJOKERを観た。

評判を聞いて公開時に観たかったのだが、あまりにもいろんな人が騒いでいるので、もう少し落ちつてからと思っていたら、こんなタイミング。

全編を観ての感想は、終始コメディ映画だった。
正直ずーっと笑って観ていた。

テレビを観ていて、突然アーサーが出演者になる様を想像するシーンで、妄想癖がある人であることは明快なので、その後のご都合主義的なシーンは妄想と思えば良いと言うことを教えてくれている親切な映画だった。

看板で殴られるところも、完全にチャップリン的である。

黒人の母子とのシーンでも、恋愛的なシーンでは子供の存在がなくなるので、確実に妄想であることがわかる。終盤のネタバレシーンは蛇足だと思う。

デニーロが額から血を流しているシーンは、大爆笑のシーンのはずなのに劇場では誰も笑っていなかったのが不思議。

傲慢なおっさんが突然死ぬシーンなんて笑いどころ以外の何者でもないのに。

最後の精神病院のシーンは、ハーレクインが黒人のキャストというところで、ハリウッドのダイバシティを皮肉った”ブラックウォッシング”というジョークだと思ったのだが、誰も指摘ををしない。
あの後、化学薬品付けにして、ホワイトウォッシングをするぞ、という考え落ちなのだと思ったのに。

明らかに精神病院の精神科医の表情はジョーカーに恋している顔なのに、みんな字幕を読むのに忙しかったの?って感じでした。

全般的に妄想癖のあるおっさんが銃を持つと危ないよね?ってシーンをつなげているだけのコメディで、なんであれを現実世界の問題みたいにしてメディアは取り上げているんだろう?と不思議に思う。

悲劇的なシーンも喜劇の裏返しで、音楽を変えれば完全にコメディ的な演技。
多分、撮影現場はカットがかかると同時に、俳優たちのアドリブ演技で大笑いだったのではないだろうか?

冷蔵庫の棚をはずして中に入るシーンは、中に入った後のカメラの前後の動きや振れを見ると、役者の動きが予測できないカメラマンの苦悩がでていて、思わず吹き出してしまった。

デニーロももっと出番があれば、もっとぼけたかったのだろう。もしかしたら、カットされたシーンもたくさんあったかもしれない。

そういう意味で、音楽をコメディ調にしたディレクターズカット版を観たいなと思った映画でした。

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