ゲームの市場って大きいの?小さいの?

どうも、休日はどうぶつの森からなかなか帰ってこれないねじおです。

1時間だけ…ルーチン業務だけ…って思うんですけど、気づいたら釣りしてるんですよね。スズキ、てめーはもういい。

さて、就活中の方は四季報とか業界地図とかを読んでたりするかと思いますが、業界別の市場規模って見てますか?

ようは産業別の売上額をぜーんぶ足したものです。
自動車業界ならトヨタ・日産・ホンダ・ダイハツ・日野・三菱…みたいな感じで、自家用車・産業用車など含めてすべての自動車メーカーの売上を合計して試算していると思ってください。

前の年より伸びてたら好調、落ちてたら不調な業界だということです。

ゲーム市場は毎年1年遅れの市場規模がファミ通ゲーム白書で発表をされていて、ここ数年は毎年伸びています。

このゲーム市場について実際どんなもんよ?という話をしてみます。

以下の話は経済・経営の学部の方からしたら当たり前の話です。
ただ、芸術系の学部の方やゲーム専門学校の学生さんからしたら、市場規模っていきなり言われてもピンとこないと思うので、こういう見方をしたら身近になるよーというお話が出来ればと思います。

※注 私はただのゲーム会社の人事のおっちゃんです。経済アナリストでもマーケティング担当でもなく、あつ森しながら片手間に計算をしてみた内容です。超恥ずかしいので、数字にお強い方は是非微笑ましく素人がなんかやってるわーと思って見てやってください…笑

●ゲーム市場は家庭用+オンライン?

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2019ゲーム白書での2018年度の日本のゲーム市場は約1兆6000億円とのことです。

これ、他の市場ではどの市場に近いかというと、
 葬祭市場:1.8兆円(2015年)
 新聞市場:1.7兆円(2017年)
 ▶ゲーム市場:1.6兆円(2018年) 
 段ボール市場:1.5兆円(2012年)
 郵便物市場:1.5兆円(2015年) 
 出版市場:1.3兆円(2018年)

ここに入ります。
※市場規模マップ調べ(https://stat.visualizing.info/msm

新聞市場がだいたい年-3%のマイナス成長なので、すでに新聞の市場規模よりは大きくなっている可能性が高いです。

そう考えると大きい?

でも20代の方からしたら新聞ってもはや身近ではないと思うので、その上の葬式ビジネス(1.8兆円)と比較をしてみましょうか。

●売上=客数×単価

市場を計算する際の「売上」というのは客数×単価で計算をします。

どう考えてもお葬式のほうがゲームよりも単価は高いですよね?
何となく葬式1回の単価を80万円と仮定すると、


1.8兆円÷80万円=225万件

年間225万件葬式してるってこと?

これを365日で割ると、1日6000件も葬式とか〇回忌とかやってる計算になります。不安になったので日本の1日の死亡者数を調べると3200人らしい(厚生労働省調べ)。
なので、意外にそんなもんかもしれない。

すごいな葬儀屋さん。めっちゃ忙しい、ということが分かります。


かたやゲーム市場。

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消費指数のデータによると、1家庭で年間ゲームに消費する金額は800円らしい。ほんまかこれ!?少なっ!

たぶん家庭用ゲームだけで計算をしていると思うので、ゲーム市場を、
 家庭用ゲーム機市場:4000億円
 オンラインゲーム市場:1兆2000億円とみると1:3。

800円×4=3200円
これを1家庭が1年でゲームに使う金額とする。

1.6兆円÷3200円=5億 

5億!?  Σ(゚ロ゚;)

ほらー、5億家庭がゲーム買ってる計算になるけど。
そんなに日本にご家庭の数はないですよね。

総務省あてにならね。

というわけで使うデータを変更。

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ゲームの消費支出を年齢別でみると、20代以下・30代・40代までで全体の約85%の消費を占めていることが分かります。

49歳以下の人口が6800万人らしい(総務省調べ)ので、

1.6兆円×85%÷6800万=20000円

49歳までの人は一人あたりゲームに平均年間2万円使う。

うん、なんかそれっぽい?

まったくゲームしない人もいれば、毎月10万以上プリコネとかラブライブに課金している人も居ますので、あくまで平均です。あくまで。
(0歳児の人口とかも含んで計算をしているので本当はもう少し多いかと)

月1000円何かに課金して、年間2本ゲーム買ったら2万円。
ソーシャルゲームしない人は年間4本ゲーム買う感じ?

どうでしょう?
イメージに近いですか?遠かったですか?

つまり家庭用ゲームを作っている会社は、年間4本の中に割って入って買ってもらうことを目指します。
ソーシャルゲームの会社は2万円のうち、少しでも自分のゲームにお金を使って貰えるように工夫してます。
ってことです。

そう考えると小さい?

●まとめ

ゲーム市場の1兆6000億円は、皆さんのおこづかいから年間2万円を投資していただいている善意とか熱意とかで成り立っております。

これからゲーム業界を志す皆さんに、このみんなのおこづかいが積もり積もって大きな市場を生んでいるんだよーそこからお給与が出てるんだよーということを伝えたくて、ながながと計算をしてみました。

同じように人口や販売数、社員数データとかで業界の売上や会社の売上を割ってみたらどんな業界、どんな会社でも色々な事実が見えてきます。

就活をする際、転職活動をする際は目先の数字の大きさだけで見ないで、その中身を見るようにすると、自分の認識とのずれや実態に気付くことが出来ます。

素人がながながとすいません。
分かりやすいデータから計算したので、葬儀市場もゲーム市場もあくまで参考程度にお考え下さい。


是非多くの方がゲーム業界に、ゲーム会社に興味を持ってくれると嬉しいです♪

ジュース奢ってくれるんですか!? え!?コーヒーでもいいんですか!? 今から超がんばります。