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浅倉透をゆっくり思い出す

シャニマスに再び新アイドルが登場すると発表されて久しいが、ついに今日(4/3)の12時から段階的にプロデュースアイドルが解放されるとのことだ。

知らないアイドルを予想する滅多にない機会なので、登場以前に一度考えてみたいと思っていたのだが、先延ばしを重ねているうち、いきなり登場が宣告されてしまった。そうは言っても、ストレイライトの時と異なり、かろうじて時間の猶予もあるということで、此れ幸いと、急遽、考察を試みる。
これまで何か温めてきたものがあるわけではないので行き当たりばったりになるが、わりといつもそうなので、その辺は鬼が出るか蛇が出るか、はたまた仏が出るかというちょっとしたスリルを楽しむつもりだ。

透明感を意識したユニットにおいて、まさに「透明感あふれる佇まい」と評されるノクチルの中心的な存在だ。

⏤⏤ゆっくり思い出してよ、私のこと

という意味深な一言とともに登場している。ミステリアスな雰囲気と言い添えたくなるが、そうすると透明性よりも、底知れなさや不透明さが際立つ。しかし、それはプロデュースするとすぐに明らかになる「事態の」不透明さなのだろう。この一言がどういう意味なのかは比較的早い段階で明らかになると思う。
透明感という性質は「人柄に」こそ帰属されるべきで、事実このセリフや既に公開されているボイスからも何も隠し立てするつもりのない気立てが読み取れる。こうした一面は「おおらか」と形容されているものでもあるのかもしれない。

浅倉透の透明感は「誰をも惹きつけるオーラがある」とされる。
一般に、人がなにかに惹きつけられるというとき、未知のものに期待しているように思う。例えば、街中で目に留まった洋服店になんとなく惹かれるとき、その店に何かがあるのかは知らないが自分の求める何かがあるような漠然とした期待を抱いているのではないだろうか。
だとしたら、人を惹きつけてやまない浅倉透には、やはりある種のミステリアスさがあると言えそうだ。

当然、一つの疑問が生じる。先にみたようにミステリアスさは不透明さと結びつきがよく、透明感のある人柄と矛盾するように思えるのだ。一見すると矛盾に思えるこの状況を崩していくことにより、浅倉透の人物像を深めていける、気がしてきた。

まず、ここまで敢えて透明/不透明の二項対立に固執してきたが、透明なまま未知(不透明性)を抱えることは十分可能だ、ということを確認したい。
透明なものについて具体的に考えてみる。例えば、空気は見ることができない。視界に入っているとしても、時計を時計として認識するのと同じ仕方で見ることはできない。ガラス越しの景色はどこまでがガラスのもので、どこからが向こうの景色のものなのかは判別しがたい。海と雲とは同じ水であるにも関わらず色が異なることを思えば、水の色は断定しがたい。
人間の認識が視覚に多くを頼っている以上、透明なものは既知の側に持ち込みにくいのだ。

なお、シャニマスのユニットはそれぞれモチーフとなる色を持っているが、ノクチルは衣装などから水色と判断していいだろう。透明なものに色を付属するとしたら、まさに透明な水の色が選ばれるのは、とても納得がいく。

さて、把握しがたいという透明さの特徴を踏まえれば、透明感の権化である浅倉透は、何かを包み隠すことのない、かなりオープンな性格なのではないだろうか。オープンにもかかわらず、あるいはそれがかえって、底知れなさを感じさせる、というのは十分ありえる。
オープンな性格とは、秘密にしておきたい心情が特にないというつもりで言ったのだが、「周囲からどう見られるかということを気にせず」という紹介文に接近していることに気づく。
その裏面をとって、感情の赴くままに生きているような節があるとすれば、建前などおかまいなしにズケズケと物を言うタイプとも考えられる。普通、他人に配慮をしない人は、配慮に欠けて嫌われるものだが、少なくとも幼馴染には溶け込んでいるし、もうちょっと踏み込んで、その輪を外れても問題なく人付き合いができるのだとも予想している。つまり、自分を取り繕うことなく社会に馴染めるという天才肌なところがあるという予想だ。
「誰をも惹きつける」とされる以上、人を選ぶようなキャラではないと考えられるからだ。また、ノクチルの年長組でリーダー格と思われるので、配慮に欠ける問題児だったらそういった立ち位置は務まらないだろうというのも、根拠にある。

我々は普段、「つまらないな」と思っていても「楽しいですよ」などと言い繕い、雰囲気を壊さないことで社会性を保っている。
もし、自分の気持ちに正直であり続け、言い繕うこともしないのに、周りとうまくやっていける人が目の前にいたら、透明性を感じるとともに、曰く言いがたい底知れなさを感じるのだと思う。

以上が、これまで時間をかけて、ゆっくり思い出した浅倉透だ。

人間の記憶は曖昧なので間違ってるかもしれない。
ちょうど今日の昼に本人に会う約束があるので、今日中に確認してくるつもりだ。

(おまけ)

アイドルとして活動を重ねていくうえでぶつかるであろう壁について少し見通しを立ててみたい。オチを予想するのは若干、興が醒めるかなとも思ったので、あくまでおまけ。

一つ目。
先に予想した浅倉透の特殊スキルは、基本的に一対一のコミュニケーションで発揮されるもので、一対多でパフォーマンスをするアイドルとしては直接的に活かされないのではないかという懸念がある。とは言え、その辺は要領よくやってくれるような気もする。演出にも人柄は出ると思うから。ただ、自分のやりたいことと仕事と割り切らなくてはならないこととの衝突が起こりそう。

二点目、こちらが本命。
目標が無いのではないか、ということ。目標というよりはアイドルとしての理想の姿とか、なりたい自分のようなものが特になさそう。周囲の目を気にせず、常に自分のペースで物事を進める人間は、ある種、現状に満足しているようなところがある。少なくとも自己否定的な仕方で成長する灯織のようにはいかない。
どのようなアイドルを目指すのか、これを定めるのが当面の課題となると予想している。このあたりは、なぜアイドルになろうと思ったのかなどが分かれば、また見え方も変わってくるはずだ。

個人的には、このご時世に「自分らしく」を自覚している人はそれだけで評価したいところである。ただ、自分らしく生きるべきだという思想に振り回されると、目標に向かって自己管理を徹底しながらガツガツ努力するような、かえって息苦しい様になりかねない。だからこそ、自然体で自分らしく生きていけるという点は稀有な才能だと思うし、そこは全面的に押し出していきたいとプロデューサー心に思うのである。

あぁ、でも「さよなら透明だった僕たち」か...

お詫び
浅倉透がすべて朝倉透になってました。目につくところは修正しましたが、残っていたらすみません…

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