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短編映画を撮っています。

以前の投稿でもお知らせしておりましたが、短編映画『Veils』がクランクインしました。

主演予定だった安達原旭さんが突発性難聴により、撮影10日前に苦渋の決断で降板。詳しくはツイートに掲載しておりますが、主演のお二方はもちろん、監督とも半年以上かけて準備をしてきたので、本当に苦しく悔しい判断でした。

そんな経緯を経て、撮影10日前にして脚本・監督・主演と突然三足の草鞋を履くことになった、なかやまえりか氏。そこからというもの、ほぼほぼ毎日二人三脚的に様々な箇所を詰め直し、技術部の力をこれでもか!とたくさんお借りして、PCR検査も無事にパスし、どうにか辿り着いたクランクインでした。

私自身はプロデューサーと助監督と、制作部のチーフ的な立ち回りで、なかなかのてんやわんや具合いでしたが、直前に友人からお祝いの差し入れが届いたり(裏方の人間をバッチリ知り尽くしたラムネ=ブドウ糖でした!ありがたすぎる!!)、私が「こんな大人になりたい……」と憧れる大好きな監督さんからも「頑張って!」のお言葉を頂いたり、ありがたく嬉しい気持ちの中で初日を走り切りました。現場でも、俳優部をはじめ、撮影部・録音部・制作部・車輛部と、本当に感謝しかありません。

それにしても……初めて舞台現場に入った時、座組の中で交わされる「初日おめでとうございます!」に対して「あ、ありがとうございます??」とトンチンカンな返答をしてしまった事があるのだけれど、映画現場での「クランクインおめでとうございます!」への正しい返答を知りたい今日この頃。映画現場ひよっこの私としては、今回もやはり「あ、ありがとうございます!」と答えてしまったのでした。(笑)(いやでも、冗談抜きで正解が知りたい……合ってるのでしょうか?)

自主映画の世界は、音楽界のライブやMVとも、舞台の演劇とも、また全く違う世界で、映画現場において誰の下についた事もないのに気が付いたらプロデューサーを名乗っているというのは、相変わらず本当に面白い人生だな、と思いますし、我ながら「ナンダコレ?」と口をついてでる瞬間もあります。

ただ、最近は自分の身に嬉しい出会いや言葉を頂く事が多かったり、ご褒美みたいな出来事が起きるので、私自身も同じようにご褒美みたいな出来事を自分の好きな人たちに渡していきたいな、と感じています。何かにおいて全ての決定権を持つことは、当然ひとつの権力を持つ事でもあるけれど、それと同時に、関わる全ての人たちへ何かを渡す事ができる役割でもあるのだろうな、と。元来、楽しい事が大好きな性格で、仕事でもプライベートでも「楽しい事は多い方がいい」と思っているので、楽しい事をたくさん橋渡ししてゆきたい次第です。

撮影は、1週飛んで残り1日。この作品に関わって下さる全ての方にとって、小さくともいつかの楽しい自慢になるように、完成まで駆け抜けたいと思います。

本当はnoteを記している場合ではないのですが、どうしても書き留めておきたかった8月11日より。ヘッダーのお写真は、お馴染みの勝見里奈さんによるものです。

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