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愛読書感想文 2冊目「陽気なギャングが地球を回す」

愛読書感想文 1冊目の森絵都氏と同じく、初期からずっと読み続けている作家さんです。

伊坂幸太郎「陽気なギャングが地球を回す」

作品ごとに様々なカラーをもつ事で知られる伊坂氏ですが、この作品はTHE エンターテインメント!と言わんばかり。2003年に初版が出ております。

「人を傷付けない・殺さない」をモットーにしている4人組の銀行強盗のお話。しかも、4人それぞれが超人的な特技を持っています。ちなみに初読の際、私は「結婚するなら絶対に成瀬さんみたいな人がいい!」と言い張っておりました。ちなみに成瀬さんは、人間嘘発見器。相手と対峙したら、なんでも嘘を見抜いてしまう特技を持っています。今になって考えたら、結婚相手にはしない方がいいかもしませんね。まぁ、それ以前に成瀬さんは既婚者なのですが。(笑)

この作品は、とにかく登場人物達が憎めません。悪役達も含めてなんだか憎めず、なおかつそれぞれの会話劇が本当に面白いです。そして何より伏線回収がお見事!な作品ですので、爽快な読後感が味わえます。冒頭にも記しましたが、THE エンターテインメント!という印象が強いです。エンタメというからには、メディアミックスで映画化もされているのですが、佐藤浩市さんの響野さんが大変にハマっております。鈴木京香さんの雪子さんも良かったなぁ……。映画も合わせて是非。

なお、この陽気なギャングシリーズは、「陽気なギャングの日常と襲撃」と「陽気なギャングは三つ数えろ」が続編として刊行されております。シリーズ物の好きな方にはオススメです。個人的には、伊坂氏のシリーズ物だと「グラスホッパー」「マリアビートル」の殺し屋シリーズも大好きです。(文庫派につき、3作目の「AX アックス」は未読)

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