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愛読書感想文

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愛読書について、ただただ自由に語ります。
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#読書感想文

愛読書感想文 7冊目「扉は閉ざされたまま」

愛読書感想文 7冊目「扉は閉ざされたまま」

ぽっかりと空いてしまいました。久々の愛読書感想文です。7冊目は、

石持浅海「扉は閉ざされたまま」

です。倒叙ミステリーとして評価の高いこちらの作品、絶対的ヒロイン・碓氷優佳シリーズの第1作目でもあります。

もうね、優佳ちゃんは頭がキレすぎて最高なんですけど、この世で1番恐ろしいのは、もしかすると殺人を犯すような犯罪者ではなく、正常に生きている人間の方かもしれないなぁ、と思わずにはいられない存

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愛読書感想文 6冊目「舟を編む」

愛読書感想文 6冊目「舟を編む」

日本アカデミー賞で石井裕也監督が「龍平に賞を取らせたくて撮った」と言い放った映画作品。2012年の本屋大賞でもありました。

三浦しをん「舟を編む」

です。先日、新たに辞書も購入した事ですし、タイムリーと言えばタイムリーなタイミングでの紹介ですね!

この愛読書感想文は、その名の通り私の「愛読書」を取り上げているので、長く読み続けている作家さんが非常に多く、三浦しをん氏もまたデビュー作から欠かさ

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愛読書感想文 5冊目「蜜蜂と遠雷」

愛読書感想文 5冊目「蜜蜂と遠雷」

デビュー作から欠かさず読み続け、早いもので20数年。史上初となる直木賞と本屋大賞の同時受賞を果たした

恩田陸「蜜蜂と遠雷」

です。基本的に文庫派の私ですが、"ピアノコンクールのお話"と聞き、どうしても待ちきれずにハードカバーで初読。その後、今年に入ってようやく文庫化し、再読……は残念ながらまだ出来ていないのですが、あまりに感動した作品だったので、掲載する事にしました!

恩田氏は多作家で、なお

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愛読書感想文 4冊目「スロウハイツの神様」

愛読書感想文 4冊目「スロウハイツの神様」

こちらのnoteのタイトルの元にもなっている作品です。

辻村深月「スロウハイツの神様」

この作品は、音楽仲間の友人から「絶対に好きだと思う!!!」と強くオススメされ、勧められるがままに上下巻を一気読み。そして、その当時に出版されていた辻村作品の文庫を全て買い漁るに至った出会いの作品です。(あと、私の極端さも垣間見える出来事ですね(笑))

現代版トキワ荘の如く、様々なクリエイターが住まうスロウ

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愛読書感想文 3冊目「封印再度」

愛読書感想文 3冊目「封印再度」

元々はミステリー好きなのですが、超絶な文系として育った私は、「理系ミステリ」と呼ばれるこの方の作品は長らく避けておりました。

森博嗣「封印再度」

「すべてがFになる」シリーズの5作目。メディアミックスでドラマ化されるというタイミングで原作に手を伸ばしたところ、メチャメチャ面白い!!!となり、犀川&西之園ペアのS&Mシリーズを全作読破したのでした。巻を追うごとに分厚くなっていく文庫本に慄きつつ、

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愛読書感想文 2冊目「陽気なギャングが地球を回す」

愛読書感想文 2冊目「陽気なギャングが地球を回す」

愛読書感想文 1冊目の森絵都氏と同じく、初期からずっと読み続けている作家さんです。

伊坂幸太郎「陽気なギャングが地球を回す」

作品ごとに様々なカラーをもつ事で知られる伊坂氏ですが、この作品はTHE エンターテインメント!と言わんばかり。2003年に初版が出ております。

「人を傷付けない・殺さない」をモットーにしている4人組の銀行強盗のお話。しかも、4人それぞれが超人的な特技を持っています。ち

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愛読書感想文 1冊目「つきのふね」

愛読書感想文 1冊目「つきのふね」

私の人生におけるバイブル、と言っても過言ではない小説です。

森絵都「つきのふね」

私の人生で最も多く読み返し、そして最も多く文庫本を購入したのは、間違いなくこの作品でしょう。「本が好き」とか「趣味は読書」という友達に出会った時、その相手がまだこの作品を読んでいないと知ったら、必ずプレゼントしているからです。累計で10冊以上は買ってるんじゃないかな?

そんな訳で、ハードカバーと文庫と、文庫は装

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愛読書感想文、始めます。

愛読書感想文、始めます。

学生の頃、読書感想文の宿題が好きでした。

そもそも本を読む事が好きなのです。夏休みの宿題で出された読書感想文はいつも、ただでさえ忙しい先生の時間を大きく裂くような超大作の仕上がりになっておりました。恐らくは、きちんと読んで下さっていたであろう先生方、本当にありがとうございました。その節は本当にお手数をおかけしました。おかげさまで私の書き上げる文章は、大人になった今も超大作になりがちです。

物心

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