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【2022年】今年こそ、早く終わらせたい!夏休みの読書感想文が苦手な小中学生向けの、感想文が書きやすい本12選

「今年こそは、読書感想文を早く完成させて、気が楽になりたい!!」

うちの子どもたち(中3・小5)は、感想文が苦手で、毎年苦労しています。

毎年学校から配布される学年別の課題図書リストは、良い内容なんだろうな、と思うけど、
残念ながら、息子たちが読めそうな本は見当たらない。


そこで
手早く読めて、かつ、感想文が書きやすい本を考えてみました。

★選んだポイント

①ページ数が少ない

②友情・家族・恋愛・学校生活に関する個人的体験を書かなくても成立するもの

③国語の先生からOKが出そう

の3点です。


「いやいや、今年の夏休みの読書感想文、
せっかくやるなら楽しみたい!きちんと取り組みたい!!」

という方は、かすみさんの企画をぜひぜひ読んでみてください。とても良い内容です。かすみさん、今、企画を練っています。
詳細はこの記事の最後に書きました。


それでは、5つのジャンルに分けて、読書感想文が早く書けそうなオススメの本を記します。

1、古典的な文学作品で、短いもの

今年の読書感想文、『注文の多い料理店』にしようかな。短いから。

と中3長男が言っています。
たしかに、宮沢賢治や芥川龍之介の作品は短いものが多いです。

テーマが深くて、感想文書くのむずかしくないかなぁ、と思うけど、長男が自分で決めたのだから書けるかな。

①『注文の多い料理店』 宮沢賢治(文), 佐藤国男(画)

この本は、絵本形式なので読みやすいです。
読み聞かせボランティアで小学5・6年生に読んだことがありますが、みんな飽きずに熱心に聞いてくれました。

②『蜘蛛の糸』 芥川龍之介

私が大好きなポッドキャスト、「ドングリFM」のnarumiさんが芥川龍之介の『蜘蛛の糸』を朗読しています。
(ナツメグさんの変な「合いの手」入りです)

朗読は、スタートから8分40秒までで、
後半、2人のおしゃべり部分で、読書感想文について、芥川龍之介で書くのがいいんじゃない、と話しています。


2、スマホのデメリットなど、身近なテーマで、書きやすいもの

①『スマホ脳』 アンデシュ・ハンセン

うちの長男は昨年『スマホ脳』で読書感想文を書きました。
スマホの使いすぎで悩んでいる小中学生は多いと思うので、実体験をもとに、書きやすいと多います。


②『映画を早送りで観る人たち ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形』 稲田 豊史

この本もドングリFMで知りました。
エンタメ系だけでなく授業動画を見ることも多い最近の小中学生。早送りしてる人も多いと思います。

『スマホ脳』同様、実体験から感想を書きやすいのでは。

私もYouTubeやスタエフ、ポッドキャストはどの番組も1.5倍で聴いてます。
たまに通常速度で聴くと、時が止まったように感じてビックリします。

でも映画は等倍で観たい。



3、明確なテーマがある絵本

絵本は読書感想文にふさわしくないのでは」
と思う人もいるかもしれませんが、
難しいテーマを扱った絵本は素晴らしいものが多く、小学4年生くらいまでなら題材として適切だと思います。

小学校高学年以降は、先生から何か言われるかな・・?

「これは絵本ですが、私はあえてこの本を選びました。なぜなら、◯◯というテーマに関心があるからです。」
と冒頭に書いたらOKかも。

①『チャーリー・ブラウンなぜなんだい? ともだちがおもい病気になったとき』 チャールズ・M・シュルツ

これは私が好きな絵本です。
友達が重い病気になるというテーマを、アメリカの絵本らしいユーモアにつつんで描いています。

②『二平方メートルの世界で』 前田 海音 (文), はた こうしろう (絵)

この絵本も、①と同じで、脳神経の病気で入退院を繰り返している小学生の女の子のお話です。
その子が強い子で立派だなぁと思います。


①も②も、我が家のような当事者はつらすぎて書きづらいですが、
入院の様子や重い病気の子の気持ちがよく描かれているので、
小中学生の誰かに読んでほしいし、感想文も書いてほしいなぁ。

③『じゅんびはいいかい?名もなきこざるとエシカルな冒険』 末吉 里花 (文), 中川 学 (絵)

この絵本も私が好きな絵本です。
「エシカル」という概念が分かりやすく理解できました。

「環境」というテーマは、話が大きすぎると、感想文にまとめにくいかもしれないですが、
「エシカル」というテーマに特化すれば、
小学生にも身近なバナナやチョコレートの買い物体験を通して書きやすいのでは、と思います。

④『プラスチックのうみ』 ミシェル・ロード (作), ジュリア・ブラットマン (絵)

この絵本は、絵がとてもキレイで、
「こんな美しい海をゴミでいっぱいにしてはいけない」と素直に思います。

③同様、「環境」というテーマは、話が壮大すぎると文章にまとめにくいかもしれないですが、
「ゴミ問題」という身近なテーマに範囲をしぼれば、書きやすいと思います。

4、名作をマンガ化したもの

※もちろん、読書感想文は、マンガで書いたらダメですよ!
もちろん。原作を読んで書きましょうね。

大切な注書きですよ

国内外の古典的文学作品を読みやすく簡略化した本やマンガについては、

「古典作品は敷居が高いので、入門編として良い

「いやいや、原作の味が損なわれてしまう。」

と、賛否が分かれるところですが、
今回は、読書感想文が苦手な小・中学生の助けになるシリーズだなと思うので、選びました。

①『漫画 君たちはどう生きるか』 吉野源三郎 (原作), 羽賀翔一 (漫画)

ベストセラーになったので、ご自宅にあるという人も多いのでは。
この本は、マンガ部分と文章部分に分かれますが、マンガ部分だけを読んでも、読書感想文が書けると思います。


②『こころ (まんがで読破)』 夏目漱石

『まんがで読破』シリーズは、世界の名作を文庫サイズのマンガで手軽に読めます。
以前適当にみつくろって10冊くらい借りてきたのですが、
夏目漱石の『こころ』は唯一長男・次男が揃って読破していました。
ただし、絵がちょっとクセがあり、少し不気味なので、お子さんに好みを聞いた方が良いと思います。


5、短い小説

①『おーい でてこーい 鏡の中の犬』 星新一(作)、中島梨絵 (絵)

星新一さんのショートショートを絵本にしたものです。
2つのお話が入っているのですが、
『おーい でてこーい』がオススメです。
この本は、読み聞かせボランティアで高学年のクラスに読んだことがありますが、みんな「シーン」と静まり返って集中して聞いてくれました。

人間の身勝手さ、環境問題などがテーマとなっており、感想文を書きやすいと思います。


②『サンタのおばさん』 東野圭吾(作)、杉田 比呂美(絵)

東野圭吾さんの小説ですが、いつものミステリーではありません。
タイトルから想像しづらいと思いますが、クリスマスをテーマにしたお話というより、男女差別をテーマにしたユーモアあふれる短い小説です。
すぐに読み終わるし、テーマがはっきりしているので、オススメです。


今から本選びを始めたら、夏休みが始まる前に本選びが終わり、本も読み終わるかもしれません。

それで夏休みの宿題リストが発表され、読書感想文の指定文字数も分かったら、すぐに書き始めよう。

そして、7月中には清書まで終えて、スッキリした気持ちで夏休みを過ごしましょう!!

☆とても楽しみ。読書感想文企画!!☆

かすみさんが、
『親子で取り組む読書感想文
       公開型ストーリー(仮)』
という企画を考えてくれました。
小3の娘さんと感想文を仕上げていくそうです!!

“感想文は、やっつけ仕事で片付けよう”という我が家と違い、かすみさんは、読書感想文をちゃんと取り組もうと考えていて、
しかも、その過程を公開してくれる、という親切さ!!

我が家も真似できるところは真似させてもらおうと思っています。

「まねび茶屋」だもんね。


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