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謝りたいと今でも思っていること

友人との距離の取り方に不安がある。

近すぎると迷惑をかけているような気がして、自分から距離をとろうとする癖がある。

多分、原因は学生時代の登校拒否が発端になっていると思う。

仲良くしていても度々学校を休む私は付き合うのが面倒な奴だったと思う。

家庭問題で性根をこじらせていた私は何に対しても受け身で感情表現も乏しい。そんな人と話していて楽しいはずもない。人が離れていくのは当然だった。

中学入学当時から仲良くしていた同じ部の同級生Iさんは私が高校でダブったせいで1年先輩になってしまった。

ダブったクラスで居場所のなかった私はIさんに会いに行くことが多かったのだが、ある日「私より今のクラスの子と仲良くした方がいいよ」と言われた。

もっともだ・・・今ならそう思うけれど、どうしたら馴染めるのかわからなくてポツン状態だった私には死刑宣告に聞こえた。

居場所が無くて孤独で仕方なかった私はIさんだけが心の拠り所だった。

Iさんは落ち着いた雰囲気の人だったが年齢は私と同じ。

休み時間に度々やってくる元同級生を心配して言ったのだろうと今なら思う。けれど当時の私は突き放されたと思い「そんなこといわないで」と言って泣いた。

Iさんは困惑しただろう。本当に申し訳ない、今なら素直に謝れる。ごめんなさい、迷惑だったよね。

結局、Iさんとは20代後半まで付き合いがあったけれど、私のわがままな考え方が原因で縁は切れてしまった。


もう一人、Oさん。

休みがちだった私に話しかけてくれるクラスメイトだったが、進級できないくらい休みまくる私の状態に我慢の限界がきたのか『ごめんね、あっちのグループに入れてもらうことになったから』と言って離れていった。

『そりゃそうだよね、こんな面倒な奴に付き合ってたらクラスで孤立するよね』と頭でわかっているのに辛かった。

辛いならちゃんと学校行けばいいじゃん!クラスの人に話しかけたらいいじゃん!・・・となるだろうが、それができないのが登校拒否児。

クラスの中で私は存在していない、そんな空気以下の存在として過ごすしかなかった。

Oさん、あの時はごめんなさい。せっかく気にかけてくれていたのに。

でもOさんは正しいよ。あの時の私に時間をかけてもきっと心を開かなかったから。私のせいで嫌なことを言わせてしまって、ごめんなさい。



IさんもOさんももう50代になってて私のことなど忘れている・・・と思う。今更謝っても迷惑だろう。謝って許して欲しいなんてこっちの自己満足だと分かっている。

きっと目に留まることはないだろう。イニシャルだけでは判別できないだろうし。けれど、たくさん迷惑をかけてごめんなさい。

願わくは私のことなど忘れて幸せな生活を送っていて欲しい。

そんな奴いたっけ?・・・と。

もう迷惑はかけないので。

本当にごめんなさい。



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