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入社エントリ~法律事務所、IT大手企業の社内弁護士を経て、ニーリーに入社したわけ~

※この記事は、インタビュー内容をもとに一人称形式で編集したものです。

1,入社エントリ

・これまでのキャリアと仕事内容

はじめまして。ニーリーで法務を担当している葛城新平(かつらぎしんぺい)です。
私の最初のキャリアとしては、企業法務を専門に扱う法律事務所で弁護士として働いていました。クライアントは大手企業から中小企業まで幅広く、様々な案件を担当させていただきました。法律事務所に在籍中には総合商社へ2年間出向し、そのあとはアメリカ留学もさせてもらいました。留学先はカリフォルニア大学バークレー校(UCバークレー)というシリコンバレー近くの大学で、IT法務関連の講義があったり、FacebookやAirbnbの法務の人が講演に来るなど、テックな雰囲気に触れることができる環境でした。元々商社へ出向した時に、法律事務所で外部からビジネスのサポートをするより、ビジネスの最前線で仕事ができる企業内弁護士(インハウスローヤー)が面白く、自分に合っていると感じていました。

UCバークレー留学中の写真

留学したアメリカではIT法務に触れる機会が多かったこともあり、IT企業でインハウスローヤーをしたいという気持ちが強まってきました。特に、カオスな状態から色々と作り上げていくスタートアップの法務にチャレンジしたいと思い、留学中に転職活動を開始して、最初に、某IT系スタートアップを受けました。しかし、「ITへの強い思いが感じられない」という理由で面接に落ちてしまいました(確か、3次面接くらいで、面接官は開発の方だったと思います)。正直それまで法律事務所ではIT企業の仕事をしたことがなく、また元々ITに詳しいというわけでもないので、確かにITへの強い思いと言えるものはなかったのですが、それを求められるとスタートアップへの転職活動は辛いなと感じました。そこで、「スタートアップで一人法務の会社だと、IT法務の知見がない人をポテンシャル採用する場合、慎重になるのではないか。それなら、IT大手であれば法務の人数もそれなりに多く、ポテンシャル採用もしてそうだから、まずはIT大手で働いて、IT法務のスキルを身に着けよう。」と方針転換をしました。そして、留学中もアプリを頻繁に利用していてプロダクトに愛着もあり、様々なサービスを展開していて学ぶことも多そうな会社ということで、LINE株式会社を受け、スカイプ面接で内定をいただき、帰国するタイミングで転職しました。
 
LINEには現場のメンバーとして入社し、当初は、投資案件や、LINEゲームなどのビジネス担当として法務をしていました。当時よく扱った法律は、資金決済法や景品表示法などですね。
例えば、スマホのゲームはコインや通貨のようなものを購入しますよね。それらは「前払式支払手段」といって、資金決済法の規制がかかります。また、ウェブサービスだとユーザー獲得のためにキャンペーンをすることが多く、その際には景品表示法の観点で問題がないかというチェックが必要となります。そのほか、LINEはスタートアップ投資などもしていたので、投資契約のレビューであったり、投資関連での法務相談なども担当しました。
 
LINEでは、最終的に法務室長(法務の責任者)になり、大変有意義な仕事をさせてもらっていました。LINEというプロダクトも好きだし、一緒に働く人たちにも恵まれ、LINE自体はとても大好きな会社だったのですが、やはりスタートアップに一度チャレンジしてみたいという気持ちがずっとあり、当時担当していた大きな案件の対応がひと段落したタイミングで、転職の意向を会社に伝えました。

・ニーリーに入ったわけ、魅力

ニーリーを知ったのは、エージェントからの紹介がきっかけでした。実は紹介されるまでニーリーのことは知らず、最初は駐車場の事業をしていると聞いても正直ピンと来ませんでした。
ただ、エージェントからもらった資料を見てみると、売上も伸びているし、月極駐車場というニッチな分野でビジネスモデルを築いている目の付け所に、ビジネスの素人ながら「なるほど」と感じました。何よりEV事業をやろうとしているところが、アメリカ留学中にカリフォルニアでテスラ車が数多く走っているのを目の当たりにし、今後はEV車が日本でも主流になるんだろうなと漠然と感じていたことから、将来的な事業展開が面白そうだなと思い、選考を受けることにしました。

面接では最初から代表の養太さん(社内での呼び方をそのまま使わせてもらっています)が登場し、「いきなり社長面接なんだ」と驚きましたが、養太さんが事業について熱く語っているのを見て、人を惹きつける魅力があり、人柄もすごく誠実そうだと感じ、また、その後に会った他の経営陣も、皆さん誠実に会社運営に取り組まれている印象を受けました。

その時に感じた印象は、入社した今でも変わっておらず、本当に入社前後でギャップがない会社だなと思っています。実際に入社してみると、スタートアップにもかかわらず、ガバナンスを意識して、経営陣が管理部門を重要視していますし(もちろん、まだまだ体制構築中なところは多いですが・・)、「お客様の利益のために、お客様に誠実に向き合う」という意識が会社全体で共有されていて、誠実にお客様に対応している会社だと感じています。お客様からも「Park Directを導入してよかった」という声も多くいただいていますので、従業員も誇りを持って働くことができる環境だと思います。
 
また、LINEにも優秀な方がたくさんいましたが、ニーリーの経営陣やマネージャー陣も優秀な人材が揃っていると感じたことも、ジョインを決めた理由のひとつですね。みなさん決断力、判断力、ビジネスセンスなど、非常に能力が高くて、さらに人柄も温厚。お客様と従業員のことをしっかり考えて、誠実に事業をされています。
カルチャーという意味でも、非常に魅力的だなと思うエピソードがあるのですが、とある業務上の問題が起きた時に、ミスした人を責めずに会社の仕組みの問題だから、というフォローが即座に色々な人からあって、実際に組織全員で問題解決に動きました。その時の、問題はヒトではなくコトを見ないといけない、という役員の言葉が非常に印象に残っています。これは、どこの会社でも皆さん頭では分かっていることだとは思いますが、実際にここまで有言実行できる組織なんだなということに感銘しました。

2,現在の仕事とニーリーで働くおもしろさ

現在は、契約関連の業務やビジネス周りの法的検討、また、いわゆるコーポレート法務といわれる取締役会や株主総会の運営、他には資金調達に関する法務対応や、内部統制の体制構築などがメインの業務としてあります。
基本的には、他の企業の法務の仕事と同じですが、ニーリーに限らずスタートアップの場合、どんどん新しいサービスが生まれます。そのたびに規制や法律のチェック、何かルールを決める、ということは数多くあると思います。特にニーリーのビジネスモデルは、SaaSだけどtoCの側面もあり、プラットフォーマーでもあるため、入社前に思っていたより、色々な法的検討が必要になっています。法務部門としても、ビジネスのステークホルダーや全体像を見ながら検討していかないといけないですね。

ニーリーで働くおもしろさは、3つあると思います。
①法務体制を作り、整えていく
②他部署の優秀なメンバーと一緒に協働できる(スタートアップなので他部署とも距離が近く、one teamとして仕事ができます)
③事業成長への貢献を実感できる

〜①の観点〜
社内の体制や規定など、ないものは作り、整えていきます。2022年7月に入社した段階で会社としては、まったくゼロの体制だったというわけではないので、完全に0→1をやっているわけではなく、1→5とか5→10というフェーズですが、より事業が加速するように体制を作り上げていく楽しさを感じています。

〜②の観点〜
ニーリーは、Park Directという幹となる事業がありつつ、祖業であるインキュベーション事業で培われた大企業向けに提案できるほどの企画力と開発力があり、セールスもかなり強いです。サクセスチームもしっかりしていて、強い土台があるからこそ、他のビジネスに進出してもうまくいくと思います。本当に各所に強い人が揃っているので、一緒に仕事をしていて学ぶことが多いですし、ワクワクします。

〜③の観点〜
事業として非常に成長をしていて、会社・事業の成長を日々肌で体感できます。法務もいろいろな場面で必要とされていることを感じています。契約の部分だけではなく事業のところでも、「これ法的にどうなんですか」といったことを聞かれるシーンもあります。法務のサポートで、よりビジネスが円滑に進んでいくところをみると、会社への貢献も感じられるのでやっていて楽しいです。
入社前に興味をもったEV事業についても、これから本格的に動き出すにあたり、法律や規制の部分で論点が色々と出てくると思っています。

いろいろな事業が動き出そうとしているので、私も今からワクワクしています。


ニーリーでは、事業拡大に伴う組織強化のため、多様な職種で⼈材を募集しております。
詳しくは、採用特設サイトをご覧ください。
採用特設サイト:https://jobs.nealle.com/

また、少しでもご興味を持っていただいけたら、オープンポジションでのカジュアル面談も実施中です!
カジュアル面談:https://herp.careers/v1/nealle/JkzIqJzRvbSS


株式会社ニーリー コーポレート本部 法務G
葛城新平 Shimpei Katsuragi

2008年に弁護士登録し、長島・大野・常松法律事務所に入所。2011年に野村綜合法律事務所に転籍。同事務所在籍中に伊藤忠商事に出向、2014年~2016年京都大学法科大学院非常勤講師、2016年よりUC Berkeley留学(2017年NY州司法試験合格)。
法律事務所在籍中、一般企業法務、M&A、事業提携、企業間紛争、不祥事対応、独禁法対応、海外案件等、様々な案件を取り扱う。
2018年にLINE株式会社に入社し、2021年より法務・コンプライアンスセンター副センター長兼法務室長を務める。LINEの各種サービスやデータ利活用に関する法的助言を行うとともに、M&A・投資案件・当局対応等を担当する。2022年7月より株式会社二ーリーに参画。また、本業の傍ら、他のスタートアップへのリーガルアドバイスも行う。



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