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血が足りない時はレバー食え!

何となくだるく、不調気味になると私はレバーが食べたくなる。
無性に豚レバーのあの独特の味が必要だ!と思いつくのだ。
昔、太田治子さんのエッセイで、治子さんの母が肝臓を病んで切りとった。
(太田治子さんは太宰治の娘です。太宰の斜陽のモデルになった太田静子さんの娘さん。)
治子さんと叔父は医師に切りとった母の肝臓を見せられる。(母はこんなにレバーを切られちゃって、もうだめかもしれない)と治子さんは思う。
母が亡くなりひとりの夏に治子さんは貧血になり、滋養をつけるためレバーを炒めて食べた。レバーはおいしかった。
空の上の母が私にレバーを食べて元気をつけなさい私の肝臓とはちがうのよと言っているような気がした。というような事が綴ってあったのだ。かなり前に読んだ話なのでうろ覚えです。
そのレバーが美味しそうなんです。
人間の生きるさがの悲しさが動物の肝臓を食べることで浮き彫りになっていく気がする。生きている者の食べるという行為の悲しみ。
私は割とレバーが好きである。
しょうが醤油でレバーに下味をつけて、もやしやニラと炒めてもいいが、唐揚げにしてもよい。レバカツもいいだろう。
本格的に臭みを抜いてみようと牛乳につけて見たこともあったがレバー好きな人はこんな手間は無用だった。
臭みが抜け過ぎてレバーらしさがなくなった。うーん。じゃ、サッと水ですすいでキッチンペーパーで水気を取り、しょうが醤油に漬けて調理が1番いいかな。
それをフライパンで炒め、もやし、ニラを投入、だしの素、味の素、コショウ、醤油で味付け。はい、今日はレバニラ炒めです。
あら、やだ。おいしい。

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