cocoro™業平心

わたしはなりひらこころです三度目の人生を楽しもうと思っています。よろしくお願いします_…

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わたしはなりひらこころです三度目の人生を楽しもうと思っています。よろしくお願いします_(__)_

マガジン

最近の記事

爆破

夜行高速バスの中で夢を見た。 夢の中でも僕は長距離バスの中にいた。 どうやら五人兄弟の長男らしい。 僕は多分二十代。下の四人は十代っぽい。 末っ子が座席の下に爆発物を仕掛けていて、目的に到着後、僕らは一番最後にバスを降りて、その後爆発させる。騒ぎでみんなが振り向く視線の先とは反対方向に急ぎ足で歩く。家に帰るとそこは一部屋で、ユースホステルか何かのシェアハウス風に二段ベッドが並べられていた。 僕は一番奥のベッドに横になって後悔している。今どき防犯カメラがないわけないじゃない

    • Today

      「一年には二日間だけ人の力が及ばない日があるのを君は知っているかい?」彼は言った。「一つは昨日で、もう一つは明日と呼ばれる日だ。だから今日を生きるんだよ。思い通りに笑い、愛し、信頼し、大きく息を吸うんだ」

      • せっかちな性格

        「せっかちな」の英訳を調べると get one's impatience from his mother 「せっかちなのは母親譲り」とある。いや、僕はきっと父親譲りだな、母は辛抱強いし温厚な人だから。もちろん僕も温厚だ。ということは母からは温厚さ、父からはせっかちを譲り受けたことになる。 どれくらいせっかちかというと、コンビニの店員にいらいらするくらいだ。先にレジを打ってから袋に詰めろや、とか、客がカードを探している間にレジを打てや、とか、つい見も知らない店員さんにイラッと

        • 松本大洋

          「『ガロ』が白土三平、『COM』が手塚治虫を擁したのと同じ意味合いで、彼の存在は、この増刊号に不可欠なものと言えた」と、『KIKI』に松本を起用した編集長の江上秀樹は言った。 彼の絵のタッチは作品ごとに変えられている。そこが僕にとって最大の魅力だ。その的確な表現方法は、違う作品なのだから当たり前ですよと言っているように聞こえる。 僕は吾から読み始めて、花男、ZERO、ピンポンとたどっていき、竹光侍でノックダウされる。竹光侍は、まるで運慶が一塊の大木から仁王を掘り出すかのよ

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        • Stories
          1本
        • 夢を見た
          5本
        • 今わかること
          8本

        記事

          ヴァリオス・キャラクター

          十人十色とはよく言ったものだ。人はそれだけでユニークな存在だ。誰一人として同じ組み合わせの染色体を持つものはいない。恐らくこれまで生きてきた全ての人類の中でも。

          ヴァリオス・キャラクター

          Mの夢(人面蓋の鞄)

          起きてすぐMは語る。顔の蓋がついた黒の鞄だったそうだ。 「え? どんなカバンだって?」 長方形の鞄で、下の部分はふわふわの毛で出来ている。(ふわふわの毛が付いているということだろうか)その毛は黒色だった。要するに全体的に黒の鞄。 そして蓋が人の顔になっている。その顔と同じ顔の人がそれぞれ鞄を取っていった。(まるで郵便配達局の配達人が業務鞄を次々と取っていく朝の光景のようだ)ただし、鞄に手紙が入っているわけではない。同じ顔の蓋が付いている鞄を取っていくのは、その中にはその

          Mの夢(人面蓋の鞄)

          『A Wrong Bag』

           フランクフルトのとある店で、クレアは二つのハンドバッグを見ていた。 「ねえあなた、どっちがいいと思う?」彼女は僕に尋ねた。 「両方ともいいと思う」椅子に腰掛けていた僕は足を組み替えた。  正直に言って僕は、女性のハンドバッグについて多くのことを知っているわけではなかった。それどころか、そのあたりのバッグすべてが同じように見えた。  一時間が経ち、少し疲れを感じてきた。しかし愚痴をこぼすわけにはいかない。妻と店に入るということは、待つという行為がその中に含まれているこ

          『A Wrong Bag』

          13歳の英語

          中学生は語学初心者なのに、すでに半分大人っていうところまでに成長しているから難しい。13歳なのに何度も何度も「これはペンです」を言わされて、書かされて…。「私は猫が好きです。あなたは何が好きですか」「あなたは手に何を持っていますか。私は手にいくつかのリンゴを持っています」ばっかりじゃ退屈でしょう。だから語学が面白くないんだ。英語が嫌いになるんだと思う。 中1の教科書「新しい国語」を見てみるといい。中也の詩あり、ヘッセの小説ありでなかなか面白い。彼らの精神年齢に合致している、

          13歳の英語

          Mの夢(ザリガニ)

          早朝四時頃だったろうか。ふと僕は目が覚めた。すると傍らで寝ていたMが寝返りをうってこっちを向いた。そしてつぶやいた。 「食べないで」 僕がすかさず「ムシャムシャムシャ」と言うとMはさらに「食べないで」とつぶやいてきた。 広い田んぼのような場所だったそうだ。もっと詳しく聞くとそこは東南アジアの、どこか台湾っぽい所だそうだ。台湾に行ったことないのにそんなことがよく分かるね、と僕が言うと、空の感じと霞かかった広がる田んぼの風景からして、そこは日本ではないらしく、それなら台湾だと思

          Mの夢(ザリガニ)

          愛すること

          僕にとって愛することとは、許すことだ。何もかも、その人の何もかも許すことが出来るとき、僕はその人を愛しているのだと思う。 誰にとってもそうであるかどうかはわからない。それは単に愛の定義を並べることではなく(定義なんてないからね)、毎日の夕焼けに一日も同じものがないのと同じように、無限の愛があるだけなのだろう。

          Mの夢(河童天狗)

          起きて直ぐ語った彼女の夢。 河童天狗に両足首を持たれてぐるぐる回されて投げ飛ばれたという。河童天狗の背の高さは50cmくらいで、手のひらにも乗せられるくらいのサイズ感。頭に皿があって河童の体をしているが、鼻が天狗のように長くなっている。 河童天狗は二匹いた。投げ飛ばされた理由は分かっている。彼女が冗談か何かを言ったらしくて、それが何かの悪口だと思われて気に障ったらしい。手のひらに乗るくらいの大きさなのに意外と力があり、彼女はぶんぶん振り回された。 宙に飛んだところで目が

          Mの夢(河童天狗)

          京都に原爆

          リアルな夢を見た。爆弾が、原子爆弾が京都に落ちたんだ。そのとき僕は満員の、人でギュウギュウ詰めの市バスに乗っていて、つり革を握っていた。すると突然、窓からキノコ雲が見えた。割と近い。そう感じた。宇多野の方から乗ったバスだから、方向を考えると西京区の南あたりか?北朝鮮なのか?成長するキノコ雲がめちゃくちゃはっきりと見える。雲一つない青空にもくもくと音もなく。原子爆弾を投下することが現実にあるのか!と僕は思った。それが最後のシーン。 夢の初めはこうだ。僕は京都の西の方の、と

          インクの匂い

           結局の所、書くという作業はどうしようもなくアナログな作業である。自分で物語を書くようになってそう思う。たとえワードの力を借りようとも、肝心な箇所は印刷してホッチキスで止めて外に出てカフェかどこかで読みながら校正するし、下手すればそのままペンで数ページ書いてしまう。そうすることでストーリーが自分のものになっていく。モニターに映し出される0と1で出来た文字だけでまだ材料の段階なのだ。  書く道具は、本当は万年筆が一番気持ちよい。しっくりくる持ち手。インクの匂い。滑らかな書き味。

          インクの匂い

          書くこと

           ブレンダ・イーランドは生涯二冊の本を出版した。そのうちの一冊『もしも本を書きたくなったら』(注)は一九三八年にアメリカで出版されたベストセラーだ。物を書くことについて、心に留め置いて欲しい十二のポイントをまとめたものだ。この本の冒頭で、彼女はこう言っている。「人は誰もが才能を持ち、誰もがオリジナルで、そして何か大切な言うべきことを持っている」と。  大学生の僕は、この言葉に感銘を受けるどころか、ただ「あたりまえのことを言っている」と思うだけだった。しかし今は当時の僕にあきれ