水筒の過去と未来を弁証法で考える

水筒はなぜ、今の形なのか(5-7分で読めます)

そんな大して誰も考えていない疑問を弁証法を用いて考え、これからの水筒を大胆にも予測したい。

前提
私はよく弁証法の考えを使う。といってもヘーゲルの本は読んだこともないので、下記の理解で進めたい。

-あらゆる物事は、螺旋的発展を辿り、常に形を変えながら、新しさと懐かしさを伴って還ってくる-

これだけの説明で理解できるわけがないと思うが、
例えば、電子メール。これは手紙の螺旋的発展の結果と言える。手紙は、電話というツールに気圧され一時はトレンドから外れたものの、ネット革命により電子メールという形で還ってきた。
このように物事は、螺旋階段のように進歩していく。途中で一旦は消失するも、新しさを伴って循環していく。螺旋階段も上から見れば円だ。

このような理解の下、今回は水筒を弁証法を使って考えてみたい。
ただ、今回はいきなり、このテーマとは少し違う気もしないではない内容だが、題名がカッコよくなるのでこのまま採用したい。

今の水筒
今、世界中で使われている水筒はおそらく、筒状でボディがステンレス、アルミ、ゴムパッキンの複合だろう。もうこれは80-90%と考え、トレンドとする。
最近は、UVでバクテリア除菌、冷却機能もある水筒もあるらしい。
出典:LARQ Bottle

昔の水筒
さて、これ以前の水筒はどんなものであったのだろうか。思いつく限りだと、竹・ひょうたん・羊の革が思いつく。

なぜこれらはその座を金属に譲り渡したのだろうか。

当方の浅い情報収集レベルで恐縮だが、やはり近代以降の金属の加工技術向上・大量生産可能化と、軍需需要の拡大が大きな要因になるのではないだろうか。
耐久性が高く、ある程度保冷・保温もできて、比較的長期間・衛生面でも保存ができる金属水筒は軍需とともに文化として広く普及していったと容易に考えられる。

一方で、竹・ひょうたん・革も非常にメリットがあるようだ。これら自然素材のメリットは、殺菌効果が高い点と水の気化熱による保冷機能が見込める。
詳しくは書かないが気化熱とは想像以上に機能性が高いようだ。
革に関しては、飲み終われば丸めて置けるくらい柔軟性がある。
あとはなんと言っても自然素材には味がある。アウトドアブームもあるからそう見えるのか、革の水筒はめちゃくちゃ憧れる、個人的に。
砂漠映画ではつきものの、ラクダ×革の水筒、革の水筒を絞って水にありつこうとするシーンはめちゃくちゃ水が美味しそうに見える。
ただやはりデメリットも多い。
殺菌効果があるといっておきながら、長期的に使うことを考えると衛生面で不安がある。竹やひょうたんなどは腐った時の臭いがハンパなく臭い。
保温もできない。魔法瓶のような保冷温は難しいだろう。

特徴をまとめてみよう
○自然素材水筒
メリット
・味がある、デザイン性が高い
・気化熱による保冷機能、殺菌効果
・比較的軽量かつ、形状の柔軟性があり持ち運びに有利
デメリット
・長期利用の耐久性、衛生面に難点
・保温が難しい

大体こんなものだろうか。
やはり総合的にみても、金属製の水筒がトータルで軍配が上がりそうだ。あえて、予測を立ててこれら自然素材が現代に新しさをもって還ってくるには、①衛生面での付加加工技術、②保温機能は欠かせないだろう。

終わりに
とはいえ、案外自然素材の水筒の見直しは結構アリなのではないかと思う。
金属資源が、枯渇するなどというオーガニック大正義主張はする気もないが、自然素材の活用は選択肢のひとつとなってもよいはずだ。
革の水筒などは、飲み終えればペタンコの生地みたいなものなのでスペース的にも大量に水が必要な場合は金属製よりも軽量に持ち運べるだろう。何よりカッコいい。
ユーザーを絞るならば、バックパッカーが世界各国のどこの水であってもその革の水筒に水を入れれば殺菌、飲めるようにできる加工ができればめちゃくちゃ使い勝手が良さそうだ。

今回は水筒の過去と未来を考えてみたが(ほとんど弁証法使っていないが)、
いかがだっただろうか。なぜ彼らが消えたのか、また現代における、その価値の再定義は一考に値するのではないだろうか。

KJ

#弁証法
#ビジネス
#水筒
#オーガニック
#アウトドア
#考えてみた

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?