🍳一週間のフード・デリバリー関連ニュースまとめ［2021/7/26～8/01］

2021年8月2日 08:23

オリンピックが始まった中で、こんな海外選手のツイートが話題になりました。

助けてください #Tokyo2020 🙏🙏🙏 pic.twitter.com/mo8wpQYDfG
— Anastasia Bucsis (@anastasure) July 27, 2021

twitter民が使い方を説明する中、セブンイレブンの公式も反応。

＼#セブンの豆知識／

海外からのお客様のために、本日はきれいに取り出せるおにぎり🍙の開け方をご紹介します👍✨

Today, we would like to introduce how to open a package film of rice ball for the customers who are visiting Japan from overseas.🍙 pic.twitter.com/LXnuE8Qx6U
— セブン‐イレブン・ジャパン (@711SEJ) July 29, 2021

やはり外国の商品だと、開け方はなんとなく案内が書かれているものの、慣れていないとなかなか難しいかもしれませんし、日本人であっても、私もコレを開けるのがちょっと苦手です。

📰プレスリリース

📰今すぐ便のpandamart（パンダマート）～いま欲しいもの、30分でお届け

フードデリバリーサービス「 foodpanda」を展開するDelivery Hero Japan株式会社は、日用品や食品など、おおよそ1,500種類の商品を注文から30分*で届ける即時配達サービス「pandamart」を神戸市で開始。

日本の代表は以前の記事ですぐに日用品は取り組んでいきたいという話をしていましたが、すでに海外では実施済だからか意外と早く導入してきました。

注目すべき点として、基本的に他のプラットフォーマーは他社サービスと組みますが、「foodpandaが卸売ならびに製造メーカーより直接商品を購入。」ということで、自身で在庫を持つタイプということ。

これによって（基本的にはメーカー品であるものの）自社で商品を持つことになるので、在庫リスクがあるものの、積極的なタイムセールやキャンペーン展開が可能になってきます。

あとはグローバルで貯めたデータによって、どこまで在庫リスクを極小化し、回転率を上げられるかですね。

📰「DiDi Food」に「ローソン」が加盟

DiDiフードジャパン株式会社が運営するフードデリバリーサービス「DiDi Food」に、株式会社ローソンが展開するコンビニエンスストア「ローソン」が加盟店に加わる。「DiDi Food」初の小売店の取り扱いとなる「ローソン」の加盟は、福岡県内の14店舗からの開始。

ローソンは４社目の提携ということで、（ファミマと組んでいるmenu以外では）大手との提携は完了しましたね。

こちらの図は以前も載せましたが、早速更新となりました。

DiDi foodとの提携は基本関西方面ですが、デリバリーという機能面だけでなく、　ベースの店舗数拡大も行っているようです。

📰デリバリー＆テイクアウトアプリ menuが、前回完答率３%の “難しすぎる”エンジニア選考を実施賞品100万円を山分け！「第2回 menuエンジニアコーディングチャレンジ」

menu株式会社が運営するデリバリー＆テイクアウトアプリmenuは、2021年8月1日（日）～8月31日（火）の期間、エンジニア選考を目的としたオンラインイベント「第2回 menuエンジニアコーディングチャレンジ」を実施する。

すでに２回目ということで、１回目の結果は、「57名がエントリーし、そのうち3%が完答」とのこと。つまり"１～２名だった"ということですね…。

一見、「合計100万円のmenuクーポンを山分けでプレゼント。最大1人10万円分のmenuクーポンをプレゼント。」というキャンペーン企画かと思いきや、ガチのエンジニア選考になっているあたり、見せ方がうまいですね。

実際の試験前に、チュートリアルが試せますが、とても素人が手を出していい代物では無いです…（汗

（うちの情シスのメンバーにやってもらおうかな）

📰自走式分身ロボット「OriHime Porter」を実験導入

モスバーガーを展開する株式会社モスフードサービスでは、株式会社オリィ研究所と協力し、コミュニケーション機能と移動機能を持つ分身ロボット「OriHime Porter」を活用した実証実験を開始。この実験では、外出困難者が「OriHime Porter」を通じた遠隔操作によるフードメニューの運搬を行います。実験は8月31日（火）までの約1か月間の平日、モスバーガー大崎店にて行う。

以前、「ゆっくりレジ」というOriHimeとの取り組みを紹介しました。

今回は、受注業務だけでなく、配膳業務まで行うということで、より高度な仕組みになっていそうです。

また、こちらは医療関係者（全国85の赤十字病院）へバーガー交換チケットを配布する活動です。

バーガーチェーンとして、マックとはまた違った方向性で社会貢献を行っているあたり、参考になります。

🗾国内のニュース

🗾「TABETE レスキュー直売所」を池袋駅で本格スタート　週3回・フードロス対策

フードシェアリングサービス「TABETE」を運営するコークッキング、東松山市、東武鉄道、JA埼玉中央、大東文化大学は、埼玉県東松山市周辺の直売所で余った野菜を東武東上線で輸送し、東京都心で販売する取り組み「TABETE レスキュー直売所」の本格運用を8月2日にスタートする。

本取り組みの詳細はこちら↓

場所：東武東上線池袋駅南口改札券売機前
曜日：毎週月曜・水曜・金曜の週3回
時間：18時30分～20時30分

フードロス文脈ももちろんそうですが、端的に郊外の直売所の野菜を都内で受け取れる利便性は大きいですよね。

🗾スターバックスが日本上陸以来初のドレスコード改訂、髪色やデニム着用が自由に

スターバックスコーヒージャパンが、1996年の日本上陸以来初めてドレスコードを改訂する。日本1号店の銀座店が開店して25周年を迎える8月2日から全国の店舗従業員のドレスコードが変更。髪や服装の色の選択肢が増えるほか、デニムや一部の帽子の着用も可能となる。

単純に緩和をするのではなく、「清潔感を保ちながらも日常の自分を表現し、自然な振る舞いでの接客ができるように」と、相乗効果を発揮させることができる、といった文脈に持っていくのはいいですね。

🗾【検証】赤字７倍、出前館「勝利のシナリオ」は実現するのか

フードデリバリー戦国時代にあって、「出前館」が急成長しているらしい。しかし、売上増の一方で、赤字幅はそれ以上のペースで拡大中。出前館は、フードデリバリー業界の熾烈な競争を勝ち抜くことができるのか、NewsPicks編集部の記者が検証する。

デューデリだん！についに出前館が登場、ということで、社長の藤井さんに今後の「市場の見通し」や「出前館の戦略」について突撃取材しています。

海外のビッグプレイヤーが出そろい、今後のデリバリー市場は5,6000億→2兆円にまで伸びてくると予想。
そんな中、出前館としての強みや弱みを把握しながら、何を重視してどう戦っていくのかが、分かりやすく理解できます。

顧客・飲食店・配達員それぞれに対してプラットフォーマーとして"選んで"もらうにはまだまだアクセルは踏み続けていく必要がありそうですね。

🌎海外のニュース

🌎欧州のフードデリバリーを革新するGlovoの「独自メニュー」戦略

「グローボ・コンセプト」と呼ばれる新たな取り組みは、Glovoがメニューを開発し、同社の提携レストランが運営するバーチャル専用の食品ブランドのプログラムだ。顧客は、Glovoが独自開発したメニューを、自宅やオフィスで楽しむことになる。

プラットフォーマーがまた面白いサービスを作ってきました。

確かに数あるジャンルの飲食店を取り揃えているからこそ、エリア毎に好まれる様々な料理の嗜好を読み取ることができ、最終的にそれを料理に反映させよう、ということですね。

🌎デリバリーヒーロー社の持続可能なパッケージングプログラムにより、レストランに環境に優しいTo-Go容器を提供

Delivery Heroは、Sustainable Packaging Programを開始。このプログラムでは、同社のプラットフォーム上にあるレストランが、持ち帰り用の注文に対して、より環境に優しい選択肢を提供する。

こちらもプラットフォーマーが率先して包材をサステナブルにしていく取り組みを紹介しています。

本来であれば飲食店側が主導するだろうと考えるものを、上位レイヤーが積極的に実施していくことで、結果的に傘下となる多くの飲食店へ導入が進むと思います。

🌎DoorDashがカリフォルニアでゴーストキッチンの運営を拡大

DoorDashは、ゴーストキッチン事業の新しい場所を立ち上げた。DoorDash Kitchens San Joseは、全国的に有名なレストランとサンフランシスコベイエリアのレストランの両方からの6つの異なるレストランのコンセプトを収容。

ゴーストキッチンの拡大もそうですが、「DoorDash Kitchens Full Service」というものが気になりました。

「注文された商品の調理や箱詰めなどの日常業務を、レストランに代わってデリバリーサービスが引き受ける。」というもので、飲食店はもはやブランドを貸すだけというもの。

もはやフランチャイズ契約のようなサービスですが、これによって飲食店は効率的に店舗数を増やせますし、DoorDash側としてもある程度名のあるブランドを自社でコントロールしながら運営できる、ということですね。

🌎中国がフードデリバリーサービスの配達員保護のために法整備、フードデリバリーサービスの株価は急落

中国がフードデリバリーサービスの配達員の基本的な労働権を保護するため、最低限収入・労働安全・食品安全・適切な労働環境などを定める新ガイドラインを制定。これを受けて中国のフードデリバリーサービス大手・美団の株価が一時15％下落するなどの急変動を見せた。

欧州や米国では積極的に議論されている配達員待遇改善について、フードデリバリーの先進国である中国でもようやく議論がテーブルに載ってきました。

公開されたガイドラインのうち「配達員のパフォーマンスを評価する際に最も厳しいアルゴリズムを用いる代わりに、余裕のある配達期限を定めてくれるアルゴリズムを用いる。」という部分が、特に中国では重要であると思います。

以上。

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