🍳一週間のフード・デリバリー関連ニュースまとめ[2020/7/27~8/2]

今週はトップニュースあり!


🤩今週のトップニュース

🤩フードデリバリーDelivery Heroが日本進出へ、欧州では黒字化見通し

「当社は新たな市場への参入について、非常に慎重なスタンスをとってきたが、日本市場についても入念な調査を実施した結果、ポテンシャルを見出した。日本には既に競合企業も居るが、市場の成長余地があると考える」とCFOは話した。

Delivery Heroにおける第二四半期の業績発表の際にCFOが日本市場について語ったということで、若干唐突感があるものの、実は5月に日本法人を設立していたんですね。


こちらはDelivery Heroの公式ブログ内での発表記事ですが、

「世界第3位の経済大国である日本で第3四半期に事業を開始することを発表できることを大変嬉しく思います。」と、より具体的に記載されております。
さて、実際に年内のうちに開始するのか。開始するとしたら最初の都市はどこか。これからより一層デリバリー業界が活性化していきますね。




📰プレスリリース

🗾フィンランド発フードデリバリーサービス「Wolt」7月30日に仙台市内での正式サービスを開始!

欧州を中心に22ヵ国81都市でフードデリバリー事業Woltを展開するテクノロジー企業Wolt Enterprises Oyの日本法人Wolt Japan株式会社は、日本でのサービス展開三都市目となる仙台市において正式サービスを開始。

2つ目の都市が札幌で6月25日に開始されましたが、わずか1ヶ月で3都市目ということで、アクセルを強めてきた印象です。
広島→札幌→仙台という既存事業者がまだ手薄な地域から始めているあたり、実際に効果があるのか否か、非常に興味がありますが、Delivery Heroの件もあるので、なるべく早く地固めをしておきたいところですね。



📰ららぽーと豊洲の12以上の有名飲食店の商品がおうちに届く タイミーデリバリーが実証実験を開始

スキマバイトアプリ「タイミー」を提供する株式会社タイミーの新規事業「タイミーデリバリー」は、アーバンドック ららぽーと豊洲と協業し実証実験を開始。

「ららぽーと豊洲から半径1.0km圏内に在住・お勤めの方に、一部テナント様の商品をご注文いただけるようになります。」とのことですが、どうやら渋谷・六本木エリアでのサービスを終了するとのこと。

こちらはLINEで配信されたメッセージです↓

画像1


5月の開始当初はgoogleフォームを使った簡易的な受注の仕組みを構築し、LINEで販促をしながら約1ヶ月でiOSアプリをリリースするなど、驚くべきスピード感でサービスを強化してきました。
終了の判断もスピーディーではありますが、新たにショッピングモールとの提携ということで、社会の状況に敏感に対応し、変化していく姿勢は見習うべきポイントですね。



📰日本発のフェイクミートハンバーガー『ネクストバーガー1.2』をリリース

地球環境改善を目指し、動物性の肉を使用しないフェイクミートを開発するスタートアップ「ネクストミーツ株式会社」が、美味しくて健康的かつSDGsな代替肉ハンバーガー『ネクストバーガー1.2』を、クラウドファンディングサイトのMakuakeからリリース。

プラントベースのパティ・バンズソースが入った冷凍ハンバーガーセットをMakuakeにて販売とのこと。

コンソーシアム参加権や加発商品の試食参加権、商品開発に一緒に携われる権等、商品だけでなく、濃い関係性を築くためのしかけが入っていますね。




🗾国内のニュース

🗾ケンタッキーのドライブスルー、ETCで自動決済 試験運用をスタート 日本初

日本ケンタッキー・フライド・チキンら5社は、店舗に併設するドライブスルーで車両のETC(電子料金収受システム)を使った決済のテストを始めると発表した。ETCで代金を支払えるドライブスルーは日本初。

ドライブスルー×ETC決済の親和性は最強ですが、「民間向けETCアンテナ開発・ETCのクレジットカード決済代行・ETCのセキュリティ管理・ETC対応機器の連携システム構築」で4社が協力しているということは、結構技術的にハードルが高いのでしょうか。

マックはアプリでの事前決済→駐車場受け取りに力を入れているようですが、一人で車に乗っている時や、ふと思い立った時等、まだまだドライブスルーレーンの需要は高そうですし、特にアメリカではここが主戦場になりつつあるようです。



🗾AIアバターが“あいまい注文”を聞き取り 「○○のやつ」でもOK レストラン「Eggs'n Things」で実験

レストランチェーン「Eggs'n Things」を展開するEGGS'N THINGS JAPANは、AIを搭載した人型の3Dアバターが顧客と音声で会話し、注文の受け付けや会計を行う「AIアバターレジ」を発表。AIは主語のない文章や、あいまいな言葉を使った注文にも対応できるという。

入店後着席前に注文を聞くということで、アバター単体の処理能力だけでなく、UI等実際に使うユーザにどこまで寄り添っているか、入店時がボトルネックにならないための作り込みがとても重要だと思います。

また、記事にあったテーブルオーダーについてはこちらの記事が参考になります。

こちらはすでにトライアル導入しているようで、実際に大きな効果も出ていそうです。
どうやら専用アプリは不要なものの、一度メールで本人確認が入るようなので、このあたりは中国でのWeChatPayのようにLINEでできる仕組みの方がより簡易的かもしれません。



🗾東京駅の「駅弁屋 踊」でスマホから注文できる「O:der」が導入

JR東日本フーズショーケース・ギグは、モバイルオーダープラットフォーム「O:der」を東京駅の「駅弁屋 踊」に導入した。O:derはショーケース・ギグが提供するモバイルオーダープラットフォーム。スマートフォンから事前注文・決済が可能で、店頭での待ち時間をなくし、他人との接触を最小限に抑えて商品を受け取れる。店頭に設置された専用端末の「O:der Kiosk」からも同様に注文・決済ができる。

新幹線に乗るために東京駅へ向かっている間に注文しておく、という多忙なビジネスマンの出張需要が一番大きいでしょうか。

店舗イメージはtwitterの投稿の方がわかりやすいですね。

店頭のモニターがめっちゃ気になりますが、こちらはただのメニュー表示のみのようです。



🗾スターバックス、働く人のためのワーキングスペースカフェを銀座に開業

スターバックスコーヒー」を展開するスターバックスコーヒージャパンは、店内でのパソコン作業などがしやすい設計でビジネス利用を主眼とした新店舗「スターバックスコーヒー CIRCLES(サークルズ)銀座店」を、東京・銀座で開業すると発表。

今回はJINSのThink Labとの協業ということで、JINSの公式twitterでも告知していますね。(これは仕事が捗りそう!)

コロナ禍の中で出社は控えたいけど家だと居心地悪いというビジネスにおけるサードプレイス的な役割でしょうか。
この状況でも積極的に店舗開発していく姿勢はさすがですね。



🗾びっくりドンキー新業態 「俺メニュー」端末で最少3人に人手削減(有料会員記事)

びっくりドンキーを展開するアレフは、新業態の店舗「ディッシャーズ」で、タブレットと精算機を連動させることで、配膳以外の接客業務を削減できるシステムを導入。客がオリジナルメニューを作成できる楽しさで売り上げ向上も見込める。人手不足に悩む飲食業界に一石を投じそうだ。

タブレット注文&決済連動もさることながら、ワンプレートのカスタマイズという商品展開がとてもおもしろそうですね。

twitter上でもかなりの好反応!


カスタマイズ画面も分かりやすく洗練されています。

非接触や省人化という観点だけでなく、体験という点でデジタルと新業態をうまく繋げた好例だと思います。




🌎海外のニュース

🌎日本進出も計画中 ユニークな受注・配達システムで格安利用を実現した米フードデリバリー「HungryUS」

「Maxus Technologies」は中国人が米カリフォルニア州で創業した企業で、現在は主に送料無料の予約制フードデリバリープラットフォーム「HungryUS(吃惑)」を運営している。HungryUSは独自の蜂の巣型配送ネットワークを構築し、それによって「送料無料」「指定時間に配達」「一度に複数レストランへの注文が可能」などの特色を打ち出し、米国のデリバリー市場へ切り込もうとしている。

「予約された食事を既定地点まで配送するMealBus、予約された食事を家まで配送するToDoor、食品の共同購入サービスGroupOnの3種類がある。」とのことですが、「配送地点を10以上の異なるルートに割り振り、1ルートにつき1人の担当ドライバーを置き、配送地点1カ所ごとに5~10件の注文を配送してもらう。この方法だと1人のドライバーが1時間半のうちに30~40件の注文を配送できる。」ということで、ルート配送をメインとしているようです。

この配送網よって配送効率が向上し、ドライバーの人件費を削減できるため、送料無料(5%のサービス料のみを徴収)を実現しているとのこと。
また、「今年8月には初の海外市場進出として、日本での業務を開始する予定。」ということで、続々と海外サービスが日本に進出してきますね。



🌎未来のシェイクシャックへようこそ

ドライブスルーからピックアップウィンドウからカーブサイドまで、ファストカジュアルは急速にシフトしている。シェイク・シャックは来年、ブランド史上初のドライブスルー店舗を公開する予定だ。

Shake Shack初のドライブスルー構想ということで、ドライブスルーレーンや、カーブサイドピックアップ地点等、多くのイメージ図が載っています。また、店内外での通常ピックアップ等、現在のトレンド全部入りという感じですね。

ファストフード×ピックアップはChipotleのChipotlanesという構想が先行しており、こちらの記事が分かりやすいです。




📚その他記事・コラム関連

ニュースというよりもまとめやコラム的記事を集めました。

📚競争激化のインドオンラインフードデリバリー市場(前編・後編)

インドのオンラインデリバリーについて詳細がまとめられており、特に後編には7社のプレイヤーについてまとめられています。


📚コロナ禍で注目!自動運転での”コンタクトレス配送”実証まとめ

新型コロナウイルスの拡大を機に世界で注目が高まっているコンタクトレス配送。人と人との接触をできるだけ避けなければならない状況下、自動運転技術によって無人で走行する配送ロボットに掛けられる期待は思いのほか大きい。コンタクトレス配送に向けたアメリカ・中国・日本における取り組みをまとめてみた。

アメリカ・中国ではすでに公道での実証実験も行われており、今年は日本でも開始されるのか、注目していきたい分野です。


📚ニューノーマルで注目度アップ! アメリカの非接触サービス12事例

今、Contactless(非接触)が注目されており、続々と新しいサービスが登場している。そこで今回は、生活していく上で重要な購買に関する小売、宅配、医療での非接触を実現するサービスを紹介する。

従業員自体をロボットに代替していくとなると、受注や配送だけでなく、在庫チェックや品出し、清掃等、細分化していくと多くの分野に分かれており、すでにそれぞれにプレイヤーが存在しています。


📚Uber Eatsでの調理時間、到着時間、配達時間の予測

UberEatsにおける「時間予測・機械学習・配車の仕組み」等、根幹に関わる部分において、解説しておりますが、かなり専門的分野のため、私は半分も理解できていません…。




以上。

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