🍳一週間のフード・デリバリー関連ニュースまとめ［2020/10/5～11］

2020年10月12日 07:24

こちらの記事を見て、改めてお寿司を食べる順番は考えてみると奥が深いなぁと思いました。

「好きなものを最後までとっておく派」や、逆に「好きなものから食べる派」などありますが、私は「並んでいる順番に食べる派」でした。

普段は無意識かもしれないですが、考えてみると面白いです。

📰プレスリリース

📰グルメアプリSARAHテイクアウト、デリバリーメニュー検索機能を実装！また「Chompy」「fineDine」「menu」「Uber Eats」と連携

おいしい一皿が集まるグルメコミュニティアプリ「SARAH（サラ）」を運営する株式会SARAHは、アプリ内にテイクアウト、デリバリーメニュー検索機能を搭載。また、テイクアウト、デリバリーサービス「Chompy」「fineDine」「menu」「Uber Eats」とサービス内連携した。

グルメサービス×テイクアウト・デリバリーサービスの連携ということで、6月のPicksとの連携についても取り上げましたが、もはや大手含め主要なグルメサービス（上流）は外部サービス（下流）との連携は必須ですね。

📰カジュアルイタリアン「カプリチョーザ」ゴーストレストラン事業に参入

カジュアルイタリアン「カプリチョーザ」は、 “店舗を持たない飲食店”であるゴーストレストランをオープン、フードデリバリーに特化した事業を開始。東京都港区エリアにて、フードデリバリーサービス「Uber Eats」、「出前館」、「menu」でメニューを提する。

カプリチョーザの商品は、前菜からスープ、一品料理からデザートまでありますが、デリバリーで対応する商品は代表メニューであるパスタ５種のみ、ということで、ユーザとしては何かサイドメニューもここから増やしていってほしいですね。

📰スイーツ、ご自宅へお届けします！日本交通×ニューオータニ『お家でルームサービス』第一弾「スイーツデリバリー」開始！

ホテルニューオータニでは、日本最大手のタクシー業者である日本交通株式会社全面協力の下、貨物自動車運送事業法の改正に合わせ、タクシーによる新デリバリーサービス『お家でルームサービス』を新たに提供、その第一弾となる「スイーツデリバリー」を開始。

配達エリアはざっくり山手線内ということで、ホテルからの距離によってデリバリー料金が変わる（2,000～4,000円）とのことですが、指定エリア以外はホテルより1時間以内までは配達可能とのこと。

「お家でルームサービス」というテーマがいいですね。
第一弾はスイーツデリバリーということですが、日常利用というよりはイベント利用が主なので、クリスマスケーキ需要は多そうです。（数量限定でチキンもありました）
今後はフードの領域がどんどんと増えていきそうです。

🗾国内のニュース

🗾「ワタミ」新型コロナで売り上げ落ち込み焼き肉店に転換へ

ワタミは既存の居酒屋の店舗を焼き肉店に転換し、新たなブランドでチェーン展開することを発表。来年度までに全国のおよそ120店舗を焼き肉店に換え、今後5年で400店程度の出店を目指す。

大きな大転換ですね。
「居酒屋としては国内では姿を消す」ということで、生存戦略として「変化」は必須ですが、ここまでの決断はすごいです。

すでに２店舗がオープンしているということで、そこには今流行りの配膳ロボットも導入とのこと。
個人的には気軽に下膳を呼べるのは便利だと思います。

それにしてもこの配膳ロボットの導入は想像以上のスピードで進んでいます。

ゴルフ場はその広さのため、様々な場面で自動化ロボットとの相性は良いとのこと。

🗾マクドナルド、真っ赤な電動三輪バイクをデリバリーに本格導入　「走行性能や安全性が確認できた」

日本マクドナルドは、宅配サービス「マックデリバリーサービス」で、電動三輪バイクを順次導入すると発表した。騒音や排気ガスを減らし、環境への配慮を進める。

電動バイクはガソリンよりもランニングコストは安くなるのか。
どちらにしても導入コストは大きく、環境への配慮という視点が第一だと思います。

出前館への出店も本格的に開始ということで、自社配送も本格的に拡大させていく意気込みが伝わってきますね。

🗾公道を走り始めた宅配ロボット　実力は未知数

「これから配達に行ってきます」――。こう言って動き出したのは、人ではなくロボットだった。日本郵便は東京都千代田区で配送ロボットの公道での実証実験を公開した。この日は東京逓信病院内のコンビニで預かった荷物を約700ｍ先の麹町郵便局まで歩道を走行して配送した。

フードではないですが、ついに公道での実証実験が始まりましたね。
顧客へのラストワンマイルといった使い方では無く、コンビニからの回収作業とのこと。

🗾「足操作自販機」、ダイドーが都内で実験　接触機会減に

ダイドードリンコは、足でボタンやペダルを押し、商品の選択や取り出し口を開閉する「足操作自動販売機」の実験を都内で始めると発表。手で自動販売機に触れる機会を減らすことで、利用者に安心して商品を購入してほしいとしている。

非接触対応自販機ということで、足操作は面白いですね。

🗾Go To イートでポイント荒稼ぎ、1品だけ注文「トリキの錬金術」に鳥貴族が「悩んでおります」

政府の飲食店支援策「Go To イート」キャンペーンが10月から始まっている。しかし、このキャンペーンが「不都合な使い方」をされ、参加する居酒屋チェーン「鳥貴族」が困っているという。一部の客が298円の商品、1品だけを注文していくのだ。

どこにもいるんですよね、こういったユーザが…。

さらに悪質化してもはやタレだけの注文も…。

万人に向けてのサービスなので、ある程度の設計は必要であるものの、そもそも性悪説でサービスを作らなければならない前提であることは非常に残念です。

🌎海外のニュース

🌎DoorDashが企業向け社員食配送サービスDoorDash for Workを開始

デリバリーサービスのDoorDashが、DoorDash for Workと名付けた一連のプロダクトで、企業がリモートワークの従業員に食事を提供する方法を計画している。主なプロダクトは4つ。

「DoorDash for Workプログラムは、雇用主が食事方面の福利を継続できる方法として設計されている。そして、DoorDashに新しい収益源をもたらす。」とあるように、DashPassプログラム（送料無料のサブスク会員）の費用を雇用主が負担できる、ことがメインの仕組みとして提供されるサービスのようです。

こちらの記事にもあるように、手厚い福利厚生は優秀な人財を獲得するために重要な要素ですが、その在り方もコロナによって変わってきている、ということですね。

🌎買い物代行のInstacartが210億円を調達、バリュエーションは1.8兆円に

Instacartは、既存投資家向けの新たな資金調達ラウンドで2億ドル（約210億円）を調達したことを発表。調達した資金は顧客エクスペリエンスの向上、法人事業や広告事業のさらなるサポートを目的とする新機能やツールの導入に使われる。

今年の6月に2億2500万ドル（約238億円）、7月に1億ドル調達と、コロナ禍における同社はさらにアクセルを踏み込んでいます。

4月以降の黒字は不明ですが、この特需に乗じて一気にサービス拡大に奔走ですね。

🌎日用品を30分以内に届けるデリバリースタートアップのgoPuffが4100億円超の評価額で約400億円を調達

GoPuffはフィラデルフィアに本社を置くスタートアップで、基本的にはコンビニで買うような商品を30分以内に配達するサービスを提供、メディアでの知名度は比較的低いものの、すでに米国の500カ所以上の都市で利用できるようになっている。同社の価値は39億ドル（約4120億円）に達している。

「市販薬や家庭用品、ベビーフード、アイスクリーム、アルコールに至るまで、30分以内にすべての製品を24時間365日配達すること」というのがGoPuffの目標とのことで、24時間30分以内が実現したらすごい世界ですね。

日本でもQuickGetというGoPuffをベンチマークしているスタートアップが話題になりましたが、フードでもない、スーパーでもないコンビニ商品が即時配送のニーズにどこまで受け入れられるのか、今後も注目ですね。

🌎Uber Eatsの刷新により、レストランの発見可能性が向上します

Uber Eatsは、近くのレストランのユーザー評価など、地元スポットに関する情報が強化されたピックアップマップを備えたアプリとウェブサイトを、今後数週間で刷新して展開する予定。Hidden Gemsのような新機能は、過去の注文に基づいてレストランを推奨。ショートカットは、お気に入りの料理や食料品店、肉屋、フラワーショップ、ペット用品店などへの即時アクセスを提供。

いわゆるレコメンド機能や、お気に入り機能のようなものでしょうか。
着実にユーザのデータを収集し、それを利便性向上としてユーザに還元していっていますね。

🌎ウォルマートの会員サービスを体験、新決済は発展途上

米ウォルマートが配送料無料で当日に配送するサブスクリプション型の会員サービス「ウォルマート＋（プラス）」を開始、筆者はウォルマート＋の開始当日にサービスを契約し、早速注文をしてみた。アプリで簡単に登録でき、生鮮品も含めて時間通りに配達された一方で、ウォルマート＋の店内特典である、スマホアプリによる決済機能は発展途上だった。

ウォルマートのサブスク施策である、ウォルマート＋のやってみた記事です。

配達は1時間幅で指定できるようですが、ピックアップの作業と配達が必要なため、おおむね4～5時間先の時間帯が指定できる、ということで、Instacartとも提携していますが、まだこのあたりは即時配送というわけにはいかないですね。

ローソンで実施しているスマホレジのようなサービスも実施中ということで、（記事においてはまだ準備中でしたが）生鮮商品１つ１つにバーコードを貼り付けているのはスゴイですね。

🌎米最大級のスーパーチェーンKrogerがブームに乗り中西部でゴーストキッチンとデリバリーを実験

米中西部最大の食料品チェーンの1つであるThe Kroger Co.は、インディアナポリスのスタートアップClusterTruckとのパートナーシップを通じて、オンデマンド配送とゴーストキッチンのブームに乗ろうとしている。

「数年前から投資家の関心を集めているゴーストキッチンは、スーパーマーケットがその適地のようだ。」とあるように、確かにスーパーには総菜をつくるためのバックヤードキッチンがあるので、まさにそれが活用できる、ということですね。
配達もClusterTruckのスタッフが配達してくれるようです。

こちらの記事には、「2店舗でゴーストキッチンを開始、顧客には配達料無料で提供する予定。」とのこと。

🌎マクドナルド、ドライブスルーの時間をほぼ30秒短縮、調査結果を発表

スピード、正確性、接客、味などの観点から10のクイックサービスレストランのドライブスルーのパフォーマンスを測定する「2020 SeeLevel HX Drive-Thru Study」によると、マクドナルド、KFC、タコベルの3社はいずれも、2019年と比較して2020年にはドライブスルーのスピードが向上したという。

以前は、ドライブスルーの時間がどんどん伸びているというニュースもありましたが、ここはテコ入れをすべき点ということですね。
とはいえ、「マクドナルドのサービス時間は30秒近く改善し、タコベルは9秒以上改善し、KFCのサービス速度は2秒近く改善しました。」とあるように、もはや秒単位…。

その中でもマックは30秒の短縮ということで、昨年買収した機械学習のスタートアップによるレコメンドの効果が出てきているのかもしれません。

🌎US版メルカリ、Postmates社との協業による非接触の同日集荷＆配送サービスをニューヨークに拡大

株式会社メルカリのグループ会社であるMercari, Inc.は、US版メルカリにおいて、オンデマンド型のデリバリープラットフォーム「Postmates」と協業し、マンハッタンとブルックリンでMercari Now™のサービスを開始した。

こちらはフードではないですが、番外編ということで取り上げてみました。

ここ最近、EC×オンデマンドデリバリーの提携が各国で活発で、今年はさらに広がっていくと思います。

以上。

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