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🍳一週間のフード・デリバリー関連ニュースまとめ[2020/7/20~26]

今週のツイートはこちら。

これはひどい…。確実に一度落としていますね。
それでもこれをネタにしちゃう懐の深さ!



📰プレスリリース

📰【食×AR】もう注文に迷わない!ARを使ってその場に実物大のメニューが現れる「menuR」がローンチ

デザインとAR/VR技術で新しい体験を生み出す会社ワクザワは、飲食店のメニューをARで現実空間に表示できる新サービス、「menuR」をローンチ。実物大で映し出されるため、これまで平面的な写真ではわからなかった食事のボリューム(サイズ感)を明確にイメージすることができるようになる。

アプリも不要でお手軽そうなので、周りにあるiphoneで試してみましたがうまくいかず…。
日常食よりも失敗したくないイベント食の方が需要ありそうです。
Mo:takeのケータリングでやったら面白そう。



📰ぐるなび×楽天リアルタイムテイクアウト連携開始

株式会社ぐるなびは、新型コロナウイルス感染症の影響により需要が拡大している飲食店のテイクアウトについて、加盟飲食店の支援とユーザーの利便性向上を目的に、楽天株式会社が運営する、飲食店の商品を事前注文・決済することが可能なテイクアウト支援サービス「楽天リアルタイムテイクアウト」との連携を開始した。

公式サイトはこちら↓

検索するとすぐにテイクアウト検索した状態のぐるなびに遷移します。
さらにお店によっては、このようなテイクアウト注文ボタンがあり、

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クリックすると楽天リアルタイムテイクアウトのサイトに遷移するという、なかなか分かりづらい形にはなっていますが、相互層客的な効果はあるのかもしれません。



📰ボディメイクフード宅配サービスの「マッスルデリ」食生活の変化・健康意識の高まりでコロナ禍において注文数急増!企業の健康経営支援サービス(食事×グループトレーニング)を開始

ボディメイクフード宅配サービス事業を手掛ける株式会社Muscle Deliは、法人向けにグループトレーニングで企業のコミュニケーション課題、健康経営のサポート事業を展開する絹張慶さんと提携し、企業の従業員の健康増進を食事と運動の両方からサポートする新しい健康経営サービスを開始。

会社にフードを届けるだけでなく、オンラインのトレーニングも抱き合わせたサービスなんですね。
まさに食×体験ですが、昼休みに社内でトレーニングが行われている光景も確かにアリかも…。




🗾国内のニュース

🗾飲食店の需要促す「Go To Eatキャンペーン」の事業者公募を開始

農林水産省は、新型コロナウイルスにより甚大な影響を受けている飲食業に対する需要喚起を図るために期間限定で実施する「Go To Eatキャンペーン」事業について、7月21日から8月7日まで事業者を公募し、8月下旬に事業者と契約する予定としている。

具体的な内容は、

①グルメサイト等から予約した利用者にポイントを付与する事業
②地域で登録した飲食店で使えるプレミアム付食事券を販売する事業

ということで、賛否両論ありそうですが、飲食店の利用増を促すものですね。

また、イートインだけでなく、テイクアウトやデリバリーも対象となるとのこと。



🗾バーベキュー食材を楽天の自動走行ロボットがテントに配送。東急リゾートタウン蓼科

楽天と東急リゾーツ&ステイは、グランピング施設での自動走行ロボットによる商品配送サービスを、8月1日から9月22日まで期間限定で提供する。配送料は施設利用料金に含まれる。利用者が備え付けのスマホ端末から注文したバーベキュー食材などを、自動走行ロボットがテントまで配送する。

以前も西友と組んで食材配達を行っていました。

私有地内での配達なので、どちらかというと配膳ロボットに近い立ち位置ですね。



🗾各地の宅配・テイクアウト情報を共有しオープンデータ化へ

情報技術を活用して自治体やコミュニティと地域課題解決に取り組む一般社団法人コード・フォー・ジャパンは、トレタやSave the tablesなど民間サービスや市民団体と連携し、飲食店情報をオープン化して広く社会で共有するためのプロジェクト「OPEN EATS JAPAN」を始めた。

本noteでも多くのサービスを紹介してきましたが、サービス毎に情報が登録されたり、飲食店側もそれぞれに登録する手間がありました。
それらの情報を網羅的にまとめて、さらなる活性化のために1つの共有資産とする動きは確かに必要だと思います。



🗾サーティワンがアイスの「サブスク」を開始。31日間毎日アイスを食べられる…!

サーティワン アイスクリームが、アイスクリームの定額サービス「サーティワン サブスク」をスタート。31日間、毎日1枚ギフト券がもらえて、アイスクリーム1個と交換ができる。価格は月5980円。

「毎日使うと最大約6000円お得になる。」ということで、なかなかハードル高そうですね…。

公式サイトを見てみると、「31日間チャレンジ」「31日後自動解約」とあるようにサブスクを前に出したキャンペーン感が強いです。




🌎海外のニュース

🌎Uber Eats、2020年まで手数料無料のダイレクトオンライン注文のパイロットプログラムを開始

Uber Eatsは米国のパイロットプログラムを開始。パートナーのレストランがウェブサイト上で直接オンライン注文を提供することができ、今年末までは手数料なしでピックアップまたはデリバリーのいずれかを提供することができる。このツールを使用することで、レストランは自分の色やテーマをカスタマイズし、ウェブサイト上でブランド化された体験を作ることができるようになる。

いわゆるホワイトラベル化ということでしょうか。
確かDoorDashやGrubhubも提供していたはずなので、それこそアリババがLST(零售通)を提供しているように、今後はプラットフォーマーがどんどんと裏方に浸食してくるようになってきますね。



🌎DOORDASHが非接触型注文を開始

DoorDashは、顧客がQRコードをスキャンすることでレストランで注文と支払いを行うことができる非接触型ピックアップオプションを開始。顧客はコードをスキャンすると、レストランのDoorDashピックアップ・メニューに移動、DoorDashを通じて注文と支払いを行い、料理が準備されるのを待つ。

以前中国で乱立したテイクアウト用の事前注文QRですね。
もはや配達もしないので利用料は無料のようで、今年いっぱいはクレカの手数料も無料とのこと。(導入キャンペーンですね)



🌎スターバックスのロイヤリティプログラム会員は、現金、クレジットカード、デジタル決済を利用して初めて特典を獲得できるようになります。

スターバックスのリワード会員は、この秋からスターを獲得するためにプリペイド式のスターバックスカードを使用する代わりに、現金、クレジットカード、デビットカード、およびPaypalを含む "選択モバイルウォレット "デジタル決済で支払うことによって、リワードメンバーが星を獲得できるようになる。

スタバの会員はモバイルであれリアルのカードであれ、一度スターバックスカードに入金をしたのち、支払いをする必要がありますが、現金を含む直接支払いでもリワードの対象となる、ということですね。
現金でもOKということは、支払い後スターを獲得するためにバーコードを店員にスキャンしてもらう、みたいな流れになるのか。



🌎キウイの宅配ロボットがカリフォルニア州サンノゼの街に登場

Kiwiはロボットがカリフォルニア州サンノゼ市の2つのエリアを中心に食品などを配達していることを発表した。同社がサンノゼ市と提携し、ロボットが市の歩道を歩き回る際に発生する展開やメンテナンスの問題を軽減するための支援を行っている。

市が全面的に協力しているということで、コロナ禍でロボット配送の需要もありそうですし、ユーザとしては配送料金の低下はもちろんのこと、冒頭で取り上げたツイートのような配送が無くなることを望みますね。
(定期的に配送員の事故動画も話題になりますし…。)



🌎ギグワーカーの自営を助け現状改善を目指すフードデリバリーのDumpling

フードデリバリー分野のスタートアップであるDumpling(ダンプリング)は、ワーカーに「自営権」をもっと与えることでギグエコノミーの現状を変えようとしている。DumplingはInstacartプラットフォームから離れて自分のパーソナルショッピング事業をスタートさせるのに必要なリソースをショッパーに提供する。

個人版Instacart」とは面白いですね。
プラットフォームである○○に注文する、ではなく、◇◇さんに注文する、という感覚でしょうか。
Dumpling自体は裏側の仕組みを提供しているだけなので、顧客の獲得(いわゆる販促的な活動)は自身で行うとのこと。

確かに顧客にとっては特にグロッサリーの分野でいくと、「この商品が無かったらこっちに代替してOK」「価格の変動はここまでOK」「自分好みの生鮮食材を選んでくれる」みたいに微調整や好みが必ず入るので、この感覚をわかってくれる信頼できるショッパーに頼みたくなりますね。

なので、最初はInstacartで配達した際、ユーザが気に入ってくれれば、次からは直接つながれますとDumplingのURLを教える、みたいに自ら囲い込みができる、と。
(考えてみれば、Instacartから顧客を奪うことができる恐ろしいサービスかも…。)



🌎ホテル業界で始まるUberEats化、注目すべき「バーチャル・ルームサービス」モデルとは

今、ゴーストレストランの業態をホテルに持ち込んだ事業モデルに注目が集まっている。新たなホテルビジネスを展開するのが「Butler Hospitality」。同社はバーチャル・ルームサービスを展開、ホテル内のレストランを買収して自社事業として運営するモデル。できたての料理を近隣30分以内で配達できるホテルに届ける、ルームサービス特化のフード配達事業を立ち上げている。

ホテルとしてルームサービスを維持するためのコスト削減と、ユーザとしての品質の高い安価な食事というwin-winを実現するためのサービス、ということで、単純にホテル内のレストランをゴーストレストラン化したもの、ではありますが、あくまでもホテル内のルームサービスに特化したフードデリバリーというところが面白いですね。

注文サイトを見てもまずはホテルコードを入力するかホテルを選ぶ必要があるので、自宅等では注文できなさそうです。

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ホテルのルームサービスに限定することで、住所入力等面倒な作業が無くなりますし、エリアも絞られるので配送時間の短縮につながると思います。(最終的には需要ありきですが。)



🌎アリババが住宅地での食料品共同購入事業に参戦、美団と正面対決に

アリババの、個人商店に対する仕入れ、物流、販促プラットフォームを管轄する「零售通(LST)」事業部が、住宅地の共同購入事業担当部署を新設する。生活関連サービス大手の「美団点評(Meituan Dianping)」は、7月初めに「美団優選」事業部で同じく住宅地の団体購入事業に参入しており、アリババと美団という巨大インターネット企業2社がここで正面対決することになる。

共同購入の具体的な流れがこちら↓

住宅地ごとに住民の中から団長と呼ばれる購入担当者を募集、団長が各エリアのSNSグループで商品情報を発信し、注文を取りまとめるという方法で行われる。商品は各住宅地の団長のところまたは個人商店まで配送され、そこまで購入者自身が取りに行く。

ラストワンマイルはそれぞれの住民に任せて、配送効率を上げつつ費用を抑えていくという、グロッサリー宅配の1つの在り方ですね。
受け取りの際に、購入者同士が集まることになるので、そこでコミュニティが生まれ、いろいろな情報やモノのやりとりが生まれる、というリアルコミュニケーションは非常に重要だと思います。

また、参加の餓了麼(ウーラマ)も、フードデリバリーサービスから地元密着サービスへと刷新を図っているようです。

スーパーアプリとまではいかないまでも、共同購入や定期宅配等、利便性はさらに上がっていそうです。



🌎アリババ、スタバのモバイル注文・決済サービス「Starbucks Now」を中国本土全域へ拡大

アリババグループは、スターバックスが、モバイル注文と決済機能「Starbucks Now」を、Alibaba Digital Economyの複数のプラットフォームに導入し、Taobao、デジタル地図作成・情報プロバイダーAmap、ローカルサービスアプリKoubei、Alipayを含む、中国本土全域の顧客へ拡大することを発表した。

これまでスタバは公式アプリを主体的に推し進めてきましたが、ついに注文・決済機能を他プラットフォームにも拡げていくのですね。(上の記事でも紹介しましたが、この場合スターは獲得できるのか気になります。)

また、こちらはQUEST MOBILEのデータで2019年4月とちょっと古いですが、右側がKFC、左側がスターバックスで、それぞれのトラフィックの内訳が載っています。
KFCは微信ミニプログラムが大半を占めていますが、スタバはオリジナルアプリが過半数を超えています。

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出典:QUEST MOBILE:モバイルトラフィックとデータは、従来の小売ユーザーの成長をどのように促進するか?

アリペイのミニプログラムの利用率はかなり低いですが、この提携によってユーザの利便性が一気に上がり、内訳も変わってきそうですね。




🔍調査・レポート関連

🔍020年インターネットでのフードデリバリーサービスに関する調査

・インターネットでのフードデリバリーサービスの利用経験は46.4%、2019年より16.5ポイント増
・フードデリバリーサービスを利用するシチュエーションの上位は
「料理をするのが面倒なとき」「その料理が食べたいとき」「外食したいが家を出るのが億劫なとき」
・フードデリバリーサービスを利用する頻度「2、3ヶ月に1回程度」が最多で22.5%

🔍飲食店からのテイクアウトの利用実態を調査

・飲食店からのテイクアウトを利用した人は58.1%。利用業態最多は「ファストフード」(24.8%)
・テイクアウト利用が多いのは「自宅」で「夕食」に「家族・親族」で。利用動機は「安全」「作るのは手間」「定期的に食べたいメニュー」
・テイクアウト単価、「夕食」平均1,708円、「昼食」同1,054円

🔍業界レポート『コロナ禍におけるフードデリバリー需要とモビリティ』

・サービス消費への長期的シフトと外部サービスの必要性
・コロナ禍における宅配・デリバリー需要の状況
・フードデリバリーサービスの利用増加と要因
・フードデリバリーサービスとモビリティ

この2~3か月で一気にフードデリバリーの利用が伸び、まさに「日常化」が促進されましたね。




以上。

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