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若者が稼ぎお金が必要な世代が消費する時代の終焉

直近で、40代以上の方を対象としたリストラがニュースになっています。
対象となる企業は、下記に挙げられる、日本を代表するような企業です。

味の素、ファミリーマート、ノーリツ、オンキヨー、
LIXIL、ジャパンディスプレイ、東芝、中外製薬、
協和発酵キリン、コカコーラ、アルペン、カシオ計算機、
朝日新聞、オンワード、みずほ証券、日産自動車

このニュースを見た時に、何を感じたのかと言うと、
①若者が稼ぎお金が必要な世代が消費する時代の終焉
②短期に業績を回復もしくは長期で人材が不要
③割増退職金を払っても出て行ってもらいたい人が多い
この3点になります。

まず、①から説明すると、

今まで年功序列という、人生の一定のライフスタイルに沿った
賃金を与える形態を取っていたものの、昨今の実力のある若手を
メガベンチャー・大手資本企業・外資に奪われまくった結果、
若者を雇う為の採用コストが上がっている事が挙げられます。
特に実力のある中途は、人材の奪い合いが発生しています。

日本の多くの企業は、基本的に新卒一括採用という、
大網の漁で引き上げられて採用されています。
それは多くの人が体験している事で、実感もあると思います。

なぜ、そんな網で救いとるような採用の仕方をするのか?
論外な人は置いておいて、今後成長する人は一定の法則で
育てられるとは限らないからです。

皆さんも有りますよね?「この人ダメだなー」という人が
いきなり成長して仕事ができるようになったり、逆もまた然り。

だからこそ、大量な人が一気に採用されて、
就職率も一定の高さを保っているというのが定説ですが、
一定度合いまで育つと、「この人は育つ」「この人はダメ」
というのが明確になってきます。

心理学的にも、人は期待をされる事により、成長する人はより成長し、
期待されない方はどんどん成長が鈍化する傾向があると私は思います。

しかしながら、期待されていない方に関しても、
生活はあり、結婚もすれば、子どもも産まれます。

そして人口動態が変わらないまま、待遇だけが膨らみ、
人数が多くて、重くて身動きが取れない企業が生まれます。

私は、新卒で入った時に疑問を感じていました。
例にも漏れず、私も新卒で月収20万そこそこで採用されましたが、
営業1年目でどう軽く低く見積もっても1億の売り上げは出していて、
通信キャリアの粗利率は20%程度なので、2,000万以上の営業利益。
設備投資やランニングコスト、インセンティブを差し引いても、
400万近くの自分の給与以外、どこに消えているのか疑問でした。
ただ、よくよく考えれば、ある程度の年齢になった時に、
結構な給与の額を貰っている先輩方を見て、絶望したのを覚えています。

上記はあくまで一例なのですが、
そんな若者が稼いで、お金が必要な方に与えているエコシステムの中に
いる事に気付いていない人は比較的いると思っていて、悲しいかな
そのシステム自体が機能しなくなってきたのが、上記に挙げられるような
リストラを行う企業なのかなと考えています。

さて、次は②ですが、
リストラの費用は何に計上されるかと言うと、特別損失です。
一時的で構造的な治療を行う事で、業績回復が見込まれるなら安いものです。
それは、業績が極度に悪い時だけでなく、
比較的業績が良いが、先行きの見通しが立たない場合に、
実行するのがよいと思っており、そこから結構な利益を出している企業も
リストラを行なっている事も納得がいくかもしれません。

また、特に銀行・証券など、長期的に人が事務処理に不要になる事が予想され、
対策を立てている企業もあります。AIとかロボットとかの流れですね。
つまり、長期的には人材が不要になる事を見越している企業も当てはまります。

最後に、③ですが、これは簡単。
例えば、あなたに6,000万円の退職金を払うとしたら、
あなたは6,000万円払っても損失しか出さない不要な人材であるという事です。

怖っ!!

まとめると、このようなリストラ対象に選ばれてしまった時点で、
その人はその人に対する評価が低く、不要な人材であると言えます。

それは、今まで積み重ねていたものの足りなさであったり、
これから生み出す事の期待値の低さであるとも言えます。

まずは、そうならないように、研鑽をし、積み上げる事を大切にして、
選ばれてしまったら、腹を括って、ここまで今まで通りだった自分を
どう受け止めて変化していくかがポイントなのかなと考えます。

つまり、仕事人で働くなら本気で成果を上げ続ければ良いだけだと思いました。

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