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私がXジェンダー/クエスチョニングを名乗る理由

私がXジェンダー/クエスチョニングを名乗る理由について。考えたことをつらつらと。

参考:LGBTQ+用語

下記に出てくる用語も含めたLGBTQ+用語について、個人的にNotionにまとめたものがありますので、よかったら参考にしてください。この記事のメインは「性自認」です。

https://www.notion.so/LGBTQ-3bd19d09201549db80a963472e188bca


「性自認」の意味について

自身の認識している性。自身の性をどう認識しているか。

今までの生き方

私は今まで、男性(シスジェンダー・ヘテロセクシュアル)として生きてきました。生まれつきの身体的性は男性と判断されましたし、周りからも男性として扱われてきました。性的指向、恋愛指向としては女性が対象でしたし、性表現としても、男性の服を着て、男性のように振る舞ってきました。(服に関しては親の買った服、制服、スーツ、無難なものを着回す等、あまり自分で選んできた感覚はなかったです)
性的指向、恋愛指向が女性に向いていたこともあり、女性的な性表現、例えばかわいい服装、言動、仕草、毛のないツルツルな肌等へのときめきはずっと感じていました。

性自認を考えるにあたって

まず、私の考え方の姿勢としては、「常識を疑うという姿勢、本当にそうなのか?と疑う姿勢」と、「自分で考えて決めたい、という姿勢」があります。このような姿勢を持つに至った経緯はここでは触れられないのですが、2つとも、私の性自認を考えるにあたっての前提となる姿勢となります。
また、この2つの姿勢は、「〇〇だからあなたは男性/女性だ」とか、「〇〇だから自分は男性/女性だ」という考え方への懐疑が生まれる原因ともなっています。

さて、性自認とは、「自身」の認識している性であり、判断を下すのはあくまで「自身」です。では、私はどのような理由で、自分が男性である、女性であると判断していたのでしょうか?
これは今から考えてみると、以下のような要素が主だったように思います。

 ・身体的性
 ・周りから男性として、女性として、どちらとして扱われているか
 ・性的指向、恋愛指向
 ・性表現

このような要素は自身で考えて決めたというよりも、生まれつきや、環境、本能的なものが大きいと感じます。

先程触れたとおり、私は「自身で考えて決めたい」という姿勢があります。自身の性のあり方についても自身で考えたいという意思が強く、上記の要素のような、環境に左右されるもののみで性自認を決めることはしたくないと考えました。では、上記以外に、何を持って自身の性自認を決めればよいのでしょうか?
私の中では、「自分がどう生きたいか、自分の人生をどうしたいか」が重要でした。

自分がどう生きたいか、自分の人生をどうしたいか

私が自分の人生をどうしたいか、一言で言ってしまうと、「気持ちよく生きたい、人生を快感で満たしたい」です。ただしこれは他人の迷惑を全く考えずに快感を得ようというものではなく、他人や周りの環境に左右されずに、自分自身でその時その時の快感を見出していきたい、ということです。
どんな時、どんな環境、どんな人と一緒にいようと、その時に得られる快感を見出し、気持ちよく生きていきたいです。

もう少しだけ、この「快感」について。
「快感」というものを感じるのに、物理的(身体的性)な制限はあるかもしれません。ですが、性自認についてはどうでしょうか?
私は、性自認が男性でも女性でも関係ないと考えています。
食欲、性欲、睡眠欲、音楽を聞いた時の快感、ドラマやアニメのかっこいいセリフを聞いた時の快感・・・
どのような快感も、私の性自認に関係なく、感じられるものだと思います。

改めて、性自認を考えるのに必要な要素

では改めて、以下に必要な要素をまとめてみます。

 ・身体的性:男性
 ・性的指向:(今の所)女性
 ・恋愛指向:(今の所)女性
 ・周りからの扱われ方:男性
 ・性表現:男性(ただし自分で決めてきたという実感はあまり無い)
 ・今までの性自認:男性(ただし自分で決めてきたという実感はあまり無
  い)
 ・女性的な性表現へのときめき
 ・〇〇だから自分は男性/女性だ への懐疑
   →常識を疑うという姿勢、本当にそうなのか?と疑う姿勢から
   →自身で考えて決めたい、という姿勢から
 ・自分がどう生きたいか、自分の人生をどうしたいか
   →気持ちよく生きたい
   →人生を快感で満たしたい

私がXジェンダー/クエスチョニングを名乗る理由

今までを振り返ると、身体的性は男性として生まれ、周りからは男性として扱われる環境で、女性に性愛感情、恋愛感情を抱きながら生きてきた。性表現に関しては基本的に男性だったが、自分で決めて表現をしていたという実感はあまり無い。性自認についてもあまり考えることなく男性だと思っていた。性的指向、恋愛指向が女性に向いていたこともあり、女性的な性表現へのときめきはずっと感じていた。

その後、自分がどう生きたいか、自分の人生をどうしたいかと考えた際には、気持ちよく生きたい、人生を快感で満たしたい、と思うようになった。
また、常識を疑う、本当にそうなのか?と疑う姿勢や、自身で考えて決めたい、という姿勢から、〇〇だから自分は男性だ、という性自認への懐疑が生まれた。

そして・・・



「そういえば、今まで自分は男性だと思って生きてきたけど、なんでやろ。いまいち自分で決めてきた感覚はないけど、別にそこは自分で決めてもええとこやんな。

うーん、かと言って自分は女性だと思うように変えたとして、今までの男性としての気持ちよさが感じられなくなるのも嫌やな・・・ん?でも気持ちよさに自分が男性でも女性でも関係なくないか?関係ないよな。
そうなると、自分は男性だと思った方が良いのか女性だと思ったほうがいいのか・・・

Xジェンダー?こんなんがあるんや。なになに、Xジェンダーには中性、両性、無性、不定性ってのがあるのかぁ。自分は男性としても女性としても気持ちよく生きたいから、両性なんかな・・・あ、いやいや、気持ちよさに男性も女性も無いんやったな。やとすると、無性、っていうのが一番近いな。

あ、クエスチョニングとはどう違うんやろ・・・。
う~ん何だかややこしい・・・まぁでも自分があてはまってると感じたものでいいみたいや。
それでいくと、自分は無性っていうのが一番近いけど、常に本当にそうなのか?っていう姿勢があるから・・・もう両方名乗ったったらええか!
Xジェンダーは日本で生まれた言葉みたいやから、日本向けにはXジェンダー、海外向けにはクエスチョニングとかでええやろ。

なんかスッキリした気分や~。これから人生もっと楽しくなるで~!」



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