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時の神様は何があっても待たれん。時過ぎて種を蒔いても役に立たん。

*本記事は『よひとやむみな』(2021年・ナチュラルスピリット社)本文より一部を抜粋して掲載したものです。読みやすさを優先し、文章の割愛、レイアウトの調整、独自のルビや注釈を施していることをご了承ください。


地つ巻「時の神」より


すべては新しく、その日その日に生まれ来る。
毎日が新しい日。
日を決めて、神殿を守りなされ。
そなた自身にある神殿ぞ。
そなたの心と身体からだが神殿ぞ。


その神殿に神が宿る。
神殿は聖なる場所。
神殿を守るためには各月かくげつの日を決めて、
そなた自身を振り返り、
エゴでけがれておらんか確かめなされ。


時の神様ほど恐い神様はおられん。
時節じせつの神様、時代の神様ぞ。
時の神様は、何があっても待たれん。
はなたれた矢をめることはできん。
そなたたちが、その日その日を新しく始まる日として、
毎月の神殿守りを習慣にすることで、
時の神様とのごえんができる。


いい加減にして、
昨日と同じような気持ちで、
日を送ってはならん。
朝になれば、すべてが新しいのじゃ。
太陽も木々も草花も、
刻々こくこくと新しく変化しておろう。
人間も同じ。
それに気づきなされ、感じなされよ。


頭で分かることと、感じることは全く違うぞ。
感じられんようになったら、災難が及ぶぞ。
そなたも日々、新しいそなたじゃ。
形だけつくろってもならん。
日々、心を込めよ。
それを習慣とせよ。


わたくしとて、時の神にはかなわんことがあるのだぞ。
何事も焦らず、時を大切にしておくれ。
り豆にも花咲くような奇跡が起こるぞ。


この世では時の神様、時節を忘れてはならん。
「時は神なり」ぞ。神殿はそなたぞ。
時節じせつを、季節を大切にして暮らせよ。


旧暦の新年を祝えよ。
ただし、食べ物、着る物、形式にこだわるな。
気持ちを新たにすることが大切じゃ。


彼岸ひがんの日は、陰陽いんよう転ずるのだと意識を向けよ。
何事もその時節じせつが来るのじゃ。
時過ぎて、種をいても役に立たん。
身魂みたまを清める種をくのは今じゃ。



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