二人目が生まれました

久しぶりに自分のwebサイトを見てみたら、2018年のお正月で更新が止まっていてビビりました。

今こうして久々に日記を書いているわけですが、全然暇なわけじゃなかったりします。ただもう忙しすぎて心がすっかり疲れちゃった…ので、久々に文章でも書こうかと思ってnoteを開きました。

さて、タイトルの通り二人目を出産しました。twitterではつわりから入院まで日々妊婦の愚痴をつぶやきまくり、最終的には分娩台に登ってから22時間以上たっての出産。長い長い旅を終えた気分です。(ここからが始まりとも言えますが)

一人目の出産レポートはこちらから→

二人目も書いとかないと、のちのち恨まれるかな?と思うので、22時間に及ぶ記録を、ざっくりと残しておこうと思います。ちなみに二人目も男の子です。

次男の出産は5月20日の入院から始まりました。長男の時も5月20日に入院しています。ただ長男は破水したので入院したのですが、次男については無痛分娩のための計画入院でした。産まれやすくなるという噂の焼肉を最後の晩餐としてたっぷり食べてから入院しました。

最後の晩餐なんて大袈裟な感じですが、私は母乳がつまりやすい体質のため、出産後は断乳まで脂っこいものが一切食べられなくなってしまうので、まあまあ最後の晩餐級ではあります。

さて20日はちょっと様子だけ見て就寝。21日の早朝から促進剤を飲んだり点滴したりしながら、9時頃に麻酔科の先生が来て背中に管を通して麻酔開始です。長男の時はこの世の全てを恨みたくなるほどだった陣痛が、ちょっと生理痛きたかな〜くらいの痛みで収まってしまいました。
そうこうするうちに昨晩長男を連れて実家に行っていた夫が到着。

お昼頃、隣の陣痛室から叫び声が聞こえてきました。「いたーい!」って、文字にすると可愛い感じですが、まさに断末魔です。私も3年前に同じように苦しんでいたので、その辛さが大変よくわかります。この叫び声の主のお母さんとはのちほどお話ししましたが、次回は絶対無痛にすると誓っておられました。

そんな隣からの声を今回は余裕でへらへらと聞いていた我々夫婦ですが、16時頃、子宮口全開に合わせて人口破水させたものの、赤ちゃんが一向に降りてきてくれなくてピンチを迎えます。何がピンチかって麻酔科の先生が17時には帰ってしまうため、その後までお産が長引くと無痛ではなく自然分娩で産むことになってしまうのです。まったくもってへらへらしている場合ではなくなりました。

結局麻酔科の先生は1時間サービス残業してくれたものの、赤ちゃんは出てこず、私はこのあと麻酔が切れたまま陣痛促進剤だけ残り、のたうちまわることになります。まさに昼に聞いてたお隣のお母さんの再現。「いたーい!」「無理〜!!」「もう切って〜!!!」って何度叫んだことでしょう。

夫は夫で本当は実家に長男を迎えに行く予定だったのが徹夜になってしまいました。長男(2歳と364日)も初めてのひとりお泊まりが唐突に決まってしまいました。もう家族もろともの大騒動です。

あとで聞いたら、長男はこの日とてもいい子でお風呂に入り、歯磨きに応じ、ひとりで布団に入っていったそうです。普段はどれをするにも30分以上の説得をともなう超面倒臭い子なんですが。ひょっとしたら自分がいい子にしていたら父ちゃんと母ちゃんがきっと帰ってきてくれる、と思っていたのかもしれません。じぃばぁに聞いたところ布団に入ってから一人ですすり泣いていたとか…。

20時を過ぎる頃、産科の先生も夜勤と交代になり、促進剤も止めることに。が、促進剤のせいで自然陣痛が始まってしまったらしく私の痛みは止まりません。麻酔出して〜!!と出せないルールを知りながら新人ぽい夜勤の先生に懇願します。
このときついていてくれた助産師さんが偶然長男の時と同じベテランのWさん。とりあえず、自分でボタンを押して麻酔をすこ〜しは足せるという装置だけをお守りに、Wさんと一緒に翌朝麻酔科の先生が戻ってくるまで夜を越すことになりました。

その後はそのボタンだけをお守りに陣痛と戦います。といってもボタンから出る麻酔の量はすごく少量とのことだし、何度連打しても30分に一回しか出ないように設定されてるしで、めちゃくちゃ痛いままではあったんですが。

Wさんの見立てだとまだまだかかるとのことで、夫は一度自宅に戻ってもらうことに。夫が帰ったあとも一人ボタンを連打しながら、うんうん唸っていましたが、深夜1時、少しだけ陣痛がやわらいできたのを察知したWさんが、麻酔のボタン以外の全ての機器を外し、部屋の電気を消していきました。破水はとっくにしてるのに、赤ちゃんの心音聞こえなくなって大丈夫なんだろうか?と不安でしたが、気がつけばそのまま2時間ほどぐぅぐぅと分娩台の上で眠ってしまいました。3時頃目覚め。あれ?全然痛くない。これなら麻酔科の先生が来る9時までもつかも?と思ったのも束の間、再び陣痛がやってきました。ボタンはもちろん連打です。でも全然痛みは収まりません。

何度か波を乗り越えて時計を見るのですが、なぜかずっと3時半のまま。痛みが強すぎて時間が止まってしまったようでした。

それでも耐えて3時45分くらい。そうだ、おしっこ出せば少し楽になるかも〜とナースコールでWさんを呼んでトイレに行くものの出ず。そんな様子を見ていたベテラン助産師のWさん、「旦那さんを呼びましょう」と言ってきます。「何分くらいで旦那さんやってこれる?」と聞かれたものの陣痛が痛すぎて返事もできません。が、Wさんはベテランなので遠慮しません。強い口調で何度も聞かれ私も声を絞り出して答えます。

そうして4時半くらいに夫到着。そしたらWさんが「もう生まれますから」と話していました。え?そうだったの?

新人ぽかった夜勤の先生とさらに交代したのか、男性の産科医がやってきました。あ、本当に産まれちゃうみたい。と、イキみたがる私。早くイキんじゃだめというWさん。でもじゃイキみますか、とイキ見出したら体感できるほど赤ちゃんがぐぐっと下がってきます。

前回の出産レポートにも書いた通り、私イキみ上手なんですよ、ハッハッハなんて思いながら徐々に次男を出すものの、途中でつかえ、最終的には助産師さん二人に、男の先生、さらに夫が加わって4人がかりで赤ちゃんを取り出してもらいました。早朝5時過ぎ。3634gのビッグベイビー誕生です!

ひえ〜!やっと産まれた。が、泣き声がしない…。そういえば破水からもう何時間たったんだ?と不安に思った矢先、管で羊水を吸ってもらった次男は大きな泣き声とともに私の胸の上にやってきました。

長男のときはやっと終わった〜しか思えなかったんですが、今回はさすがに感動してよくがんばったね〜と何度も赤ちゃんに声をかけました。本当に、よく破水から12時間以上も我慢したものです。

そんなこんなの22時間にも及んだ第二子出産レポート、こんな長文をここまで読んでくださった方、ありがとうございます。

後日談として…

次男はこの時の影響か新生児一過性多呼吸というのになり、2,3日保育器の中で過ごしましたが今はとても元気です。もともと3600g越えで産まれたおかげで常に一月先の平均体重を保つビッグベイビーでいらっしゃいます。

そして、Wさんの判断で眠った2時間がどうやらとても大切だったようです。あの睡眠があったから、赤ちゃんも私も出産に挑む準備ができたのだと、のちに別の超ベテラン助産師さんの記事を読んで知りました。

Wさん、ありがとうございます。産後にあの麻酔のボタンとっくに切れてたんだけどね、と教えてくれたWさん、私の暗示を解かずにいてくれて、本当にありがとうございました。


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