ただの営業サラリーマンが、自由な働き方に憧れて、未経験からデザイナーになって、辞めるまでの話
なんだか新卒入社の様子とかをみていたら初心を色々思い出したので、久しぶりにnoteを書こうと思います。
私はもともとデザイナーでしたが、やめちゃいました。ナユといいます。
未経験というのは「学生時代にデザインを専攻していたわけでもなく、そういう活動を個人的にもしてなかったのにいきなり就職した」みたいな意味で行っています。
1.コピー機の修理屋だった新卒時代
高専を卒業して就職し、コピー機の修理屋をやっていました。
大企業で新卒も何百人もいますが、支店は全国にあり、現場に同期がいるわけでもなく、近い先輩は一回りくらい上、という感じでした。
なんとなく目標にしていた先輩も栄転でいなくなってしまい、なんとなく腑抜けてしまって売り言葉に買い言葉でやめてしまいました。若気。
2.未経験でも雇ってくれる転職先を探した
当時割と就職しんどいと言われていた時期で、大卒が死ぬほどエントリーシート出しては祈られる、という現状でした。そんなん、ヒッチハイクも世界一周もバイトリーダーもサークル活動もしたことない自分には無理でした。
そこで、なんとなく「未経験可」かつ「内勤」を求めてたまたま目についたのが「ウェブデザイナー」でした。
3.デザイナーという響きにぴんと来る
ウェブデザイナーという仕事には「デザイナー」という名前がついているので、かっこいいと思いました。
調べてみると、未経験の募集がめっちゃ出てたので、未経験ウェルカムなんだ、という認識でいました。未経験でデザイナー名乗れるのよくない?みたいな感覚。研修で覚えるのかな?とか思ってました。
4. フリーランスという働き方に憧れる
また、実際にデザイナーたちはどういう仕事をしているんだろう?と思ってツイッターやブログを読み漁りました。そこで、以下のアドベントカレンダーを読みました。
家で仕事ができる、出社しなくていい、最高、絶対これになりたい、と思って私はこの人たちみたいになりたくてデザイナーになることにしました。
5. 東京にしかデザイナーの求人がない
最初は地元で探したんですが一社もありませんでした。東京と大阪ばっかり。
そこで、どっちでもいいや、まあ一社だけとりあえず受けるか、東京観光ついでに、くらいの気持ちで一社だけ受けることにしました。
夜行バスで東京につくまで15時間。日本からロンドンまでいけます。バカかよ。寝不足で西新宿に放り出される感覚まだ覚えてます。二度と乗るかよ。
6. 上京→面接→ポテンシャル採用
宮益坂を登ってとある会社の面接に行きました。
未経験可って書いてたし、ポートフォリオいるとか書いてなかったんで、そういうのないんですけど、みたいな話をすると、「デザインってさぁ、センスじゃねえんだよな」みたいな話から始めてくれました。いい社長でした。
そして、福岡からわざわざ訪れたガッツのある22歳の青年は即ポテンシャル採用になりました。
7. 毎日学びの連続でたのしい
実務未経験とかじゃなくて、マジモンの未経験でした。本当にゼロでした。
最初はDreamweaverの使い方を覚えたり、Photoshopの使い方を覚えたりしながら、誰でもできるような仕事をしていました。
・バナーの日付を変える
・商品の画像の切り抜きをする
・画像で書き出してfloatで並べるだけのコーディング
今見ると雑務だなあ、と思いますが、やってる瞬間は色々な発見がありました。
・ショートカットキーをめちゃくちゃ覚える
・パス抜きがめちゃくちゃ早くなる
・大したコーディングでもないのにCSS設計思想を取り入れてみる
・SassやgulpやGitを導入してみる
毎日いろんな学びがあったから、大したアウトプットがなくてもとても楽しかったのを覚えています。
8. 美大卒のデザイナーに手を煩わせないのが仕事
会社はアパレルブランドを複数持つ傍で広告代理店の案件もやるという感じで、デザインの部署はかなりクリエイティブをやるぞ!な感じでした。
なので、美しいものが作れて当たり前の世界でした。ブランドチームは多摩美・ムサビ卒は当たり前。いいもの作る先輩たちでした。
そんな中で生き残るには、「その人たちじゃなくてもいいこと」で価値を出していくことでした。具体的にはコーディングや画像切り抜きなど。これなら未経験からでも努力でなんとかなる。
結局、ビジュアルデザインの仕事は最後まで回ってくることはありませんでした。完全にスキル不足。当時ぶっちゃけてわかりやすく美大コンプでした。
9. いいもの作れないと居場所がない
結局のところ、以下のような状態でした。
・自分→「コードを書くことでバリューを発揮している、この方面で頑張りたい」
・会社→「ビジュアルが作れて提案ができて当たり前、まだまだ評価できることがない」
結構案件こなしていたので評価されると思ってたのですが、舞い上がってたことに気づかされました。
10.退職
この先を考えるとお互いにミスマッチ感が否めず、退職しました。
わずか11ヶ月のデザイナー生活でした。
その後、株式会社トゥーアールというフロントエンド専門の制作会社に入社することになります。
続きます。
続きを書きました
追記:なんでも相談のります
おかげさまで、読んでくださった方から色々なご相談をいただいています。中には、継続的なアドバイスでエンジニアとして就職された方などもいらっしゃいます。
周りに相談できる人がいないなど、転職は1人ではなかなか勇気がいると思うので、お気軽にDMなどで相談ください(相互フォローじゃなくても見えてるので大丈夫です)
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