僕は暗闇で迸る命、若さを叫ぶ

仕事を始めてもうすぐ7年。
今の職場にかわってから1年と少し。
中途入職だから同期もいない。
まだ若いひとが多い職種なので、経験年数はそこそこむだにあるわたしはそこまでフランクに関われる人がいない。元々先輩も後輩も苦手な人間なので、どこか気を遣ってしまう。すこし寂しい。

そんなとき前の職場を思いだす。
免許とりたて、ピカピカの新人で入職した11人。
同期皆で集まるなど一切ない、自由な人々。
それでも昼ごはんが一緒になればくっついて、今日は何人担当だ、残業見込みの仕事がこれだけある、なんて話したり。
消灯したあとも仕事が終わらず、隣同士でたまに話しながらすすめたり。
仲良しの同期とは、2人とも次の日が休みなら、近所の喫茶店でお互いの愚痴や不満を言い合ったり。
なんだかんだで支え合いながらがむしゃらに突き進んでいったなぁ。

2年目になるときにお世話になった先輩たちがごっそり辞めた。当時4年目の先輩がトップになって、たぶん、わたしは厳しく指導された。プロになるとはそういうものと思っていたけど、あえてきつくされてたとわかったのはわたしが退職するときだった。
今振り返ると感謝の気持ちしかない。自分で分析し、考え、行動に移すことがどれだけ大切か教え込まれた。

実家に帰って、前の職場で使っていた資料を眺めながらそんなことを思い出してしまった。
何がわからないかもわからないまま、目の前の患者さんとぶつかってぶっ飛ばされて混乱して、またぶつかって、の繰り返し。
懐かしいというより、あの頃の自分の姿は遠くぼんやりして、ただひたすらに前を向いていたことくらいしか覚えがない。
あの必死さや切実さはきっともう持ち合わせていない。

7年。
あの頃背中を追いかけていた先輩方のようには到底なれてない。自信もない、知識も薄い。
恥ずかしいな。
今わたしを追いかけてくる子たちにも申し訳ない。何をしなければならないのか、ちゃんと考えなくては。

戒めのための記録です。