2023/7-9 3年生の夏
朝顔の中の右手がむずがって汗をかく時確かに七月
暗闇は苦手 あなたが目を閉じて開けに来るまで浮かんでいるだけ
部屋干しを下から覗いてスカートが少ないことを回答にする
石を踏み瘡蓋だらけの足裏で羽を広げた天使に挑む
言い淀む数だけあった正解を探す道のり 無色の小雨
少しでも穴が空いたら補修して僕らやってきたのにそれじゃ
似てほしいとこだけ似ない私たち 指の長さがめちゃくちゃになる
牛乳に浸して食べる穀物もまたシリアスと間違えていく
繋いでる糸を新たに拵えた数だけ流す流れ星の尾
きいてくれ あのひつないだてのひらがまだあることを そのあつさまで
おもいこめ この手とその手がパズルでは隣に位置してると思
三度目の夏わたしたち変わったね 洗濯済みは床を埋めてる
夢を売る仕事をしよう ヘリウムをボンベから出し閉じ込めている
ピクミンの何匹分の力持ち、笛の音が聞こえぬ振りする
この世にはない蚊の数は我々にかかった呪いで目を開けられず
探すだけ失くしたものの大きさを知る あの星は何番ですか
寂しくてロウソク替わりに揺れているwifiの光に身を委ねたい
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