ネイビー

癌は突然やってきた。 いつか誰かの役に立つかもしれないと思い、記録に残すことにしました。

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癌は突然やってきた。 いつか誰かの役に立つかもしれないと思い、記録に残すことにしました。

最近の記事

#5 自分が癌であることを受け入れる

昨日は帰宅後に姉弟の他、親しい友人に、体調が悪く病院に行ったこと、検査結果が思わしくないことをそれぞれ連絡した。 母親は、私がテニス練習中に体調不良になる2日前に倒れて入院中のため連絡をしなかった。入院してなかったとしても、要介護3の認知症である。 まずは母親自身の体調が良くなることを祈っている。 今回のことを連絡した相手は、これまで常に快活であった私からの報告内容に、一様に驚きを隠さなかった。 それでもこの時はまだ、全員が「陽性の可能性が十分あるんだよね?」というような

    • #4 今すぐ入院?CRP27.360

      自分の予想では消化器に問題があるのでは?と思っていたが、問診票の『ご家族で以下の病気に罹った人はいますか』という質問があり、数日前に高血糖で倒れた母を思い出して糖尿病に丸をつけたからか、糖尿内科にまわされた。「糖尿内科は違う」と言えば良かったのに、何も言わなかった。 案の定、糖尿内科の先生は「なぜココに来たの?」というような表情で痩せている私を見た。 症状を説明し、なんとか血液検査と尿検査をしてもらう。 待ち時間のあと検査結果が出て診察室に入ると、「白血球が多くてどこかで明

      • #3 かかりつけの個人クリニックではなく総合病院へ電話する

        翌朝、早朝に目が覚め、横になったまま時間が経つのをひたすら待つ。8時半か9時頃に、隣駅にある病院に電話しようと考えていた。 この症状で行くべきところは、風邪やアレルギー症状、気管支喘息などでお世話になっている個人クリニックではなく、総合病院(S病院)だと思った。 隣駅にあるS病院は、過去に喘息発作や鎖骨骨折など、何れも救急搬送でお世話になっていたが、通常は紹介状が必要な病院だ。 このときお腹の痛みは、ロキソニンで6割ほどは治まっていたように思う。 昨日もロキソニンである

        • #2 病院ではなく、ドラッグストアに行く。

          翌日、朝早くに目が覚めると、バナナを食べてお腹の様子を見る。 昨夜、どうにかして眠れるほどに治まった腹痛は、朝になると嫌な感じの鈍痛になって復活していた。 すぐにでも病院に行くべきなのに、痛みがマシになったらドラッグストアに行ってロキソニンを買ってこよう、と考えていた。 ドラッグストアに行くために、鎮痛剤を立て続けに飲む。 この日は、他県から飛行機でこちらへ入る方と、初顔合わせの夜テニスの約束があった。 体調も天候も怪しかったが、せっかくテニスラケットを持って来てくださ

        #5 自分が癌であることを受け入れる

          #1 ある日、癌患者になった私の日記。

          8月が終わろうとしていた月曜日、私は趣味のテニスをしていた。 よく利用するいつものテニスコートで。 最近練習に参加するようになった方とラリー練習をしている時に、お腹が痛くなった。 猛烈な腹痛。 楽しく練習している仲間に心配かけまいと、「ちょっとトイレ行ってくる」と言い、普通ならコートから徒歩1分かからないであろうトイレへ向かう。この時のトイレへの道をどれほど遠く感じたことか。 何かが出る気はしなかったが、コート横のベンチに普通に座っていられなかった。そして、やはり何も出

          #1 ある日、癌患者になった私の日記。