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Google MeetとJiraで「いつもの朝会」体験をつくる

朝会、どうしてる?

こんにちは。「メタルは全てを解決する」です。弊社でも原則WFH(Work from Home)となってから3週間ほど経過しました。朝出社して、みんな集まって、席の近くで朝会をやる…そういった自分たちに染み付いたルーチンにはどのような変化があったのか。うまくいっているのか。

結論から先に言ってしまうと「拍子抜けするほど以前と変わらずできている」という状況です。今回は、そのうまくいくためのポイントになっている取り組みを紹介します。

挨拶と小話

うちのチームでは、朝会の最初に任意のメンバーが日常であった出来事を共有する「小話」の時間を設けています。

・もともと業務以外でのコミュニケーションが疎だった
・お互いをよく知らないのでちょっとした変化に気づけない

こういった課題を解決するために始めた「小話」、気がつけば1年以上運用しています。

Google meetとGrid View

弊社ではG Suiteを利用していることもあり、基本的に朝会はGoogle meetを利用しています。Slackのビデオ通話も試しましたが、下記理由により最近ではほとんどGoogle meetを使っています。

・チャットが使える
・ブラウザで完結して使える

Google meetで悩ましいのが、参加者が増えたときにその顔が見えにくいという点。また、画面共有を行うとその共有画面以外が極端に見えづらくなってしまうという点。

それを解決してくれるExtentionが、こちらのGrid Viewです。

このように表示されるため、対面でMTGしているような臨場感があります。

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ファイブフィンガー

これも、対面のときと一緒。ファイブフィンガーでチームの健康状態を計測します。

Jiraのスクラムボード

私のチームでは、タスクの見える化にJiraのスクラムボードを利用しています。

google meetでこのボードを表示しながら朝会を行っています。

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私たち vs 問題の構図

・小話によるアイスブレイク
・Google meetとGrid viewによる「その場にいる感」の演出
・ファイブフィンガーによる健康診断とトリアージ
・Jiraスクラムボードをベースにした対話

この4点により、驚くほど対面の朝会と変わらない対話ができています。
いや、実はある点において、対面より優れている面がありました。
それは「私たち vs 問題」の構図が自然に作られるということです。

普段の朝会では、視線がプロダクトオーナーに集まりがちです。ファシリテーターをプロダクトオーナー以外にする(うちでは、小話に指名された人がそのままファシリテーターをやります)など、様々な工夫を行ってきましたが、どうしても「上長への報告」といった空気感が出やすいという課題がありました。

それが、リモートでの朝会だとどうなるでしょう。目線は、共有されているスクラムボードへと自然に集まります。もう一点大事なのは上長の顔はみんなの目線の先にはいません。だからなのか、これまでだと問題として挙がってくる手前でアラートが挙がったり、メンバー間で質疑が活発に行われたり。
期せずして、ずっと狙っていた「チーム全員で問題と向き合う構図」ができあがったのです。

その他TIPS:顔出しについて

リモートでのMTGに関しては「顔を出すか出さないか」問題があります。うちのチームでは任意としています。顔を出していたほうが表情など読み取りやすいのですが、人それぞれ事情はあります。

チームで問題と向き合う「朝会」をつくる

最後にまとめます。

Google MeetやJiraといったデジタルツールを活用することでフィジカルな朝会と同等の場をバーチャル上で実現することができます。

「私たち vs 問題」という構図は、フィジカルな場よりもむしろバーチャルな場ではつくりやすいです。

対話を重視するアジャイル開発とリモートワークは相性が悪いように思われますが、ツールのサポートや運用面での工夫があればいつもと同じ、いやそれ以上の効果を引き出すプラクティスにすることは可能です。

みなさんの現場でも、みなさんの現場にフィットした朝会が開催されますように。