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【対談】情報系出身エンジニアが語る、「情報系だから」はあるのか?の話

今日は、大学時代に情報系専攻だった新卒入社2年目・3年目の3名に集まってもらい、それぞれの就職活動やナビタイムジャパンに決めた理由、研修や仕事について語ってもらいました。
学生のみなさんからご質問としていただくことが多い、「自分は情報系だから〇〇」のような考えや、「情報系出身だから〇〇ができるレベルにないとダメなのでは?」のような気負いはあったのでしょうか?是非お読みください。

【対談参加者】
ヤマキ : 2020年入社、新卒3年目。自動車メーカー様や保険会社様向けのアプリ開発などを担当。バイクで遠出して美味しいごはんを食べるのが好き。
ぬますけ : 2021年入社、新卒2年目。旅行事業者向けの観光ソリューション『NAVITIME Travel Platform』(※下記リンク参照)の開発を担当。休み時間に同期とゲームの話をするのが楽しい。
むらさきしきぶ : 2021年入社、新卒2年目。主に公共交通事業者様向けのWebサイトの開発を担当。趣味はバドミントンで、週1で会社終わりに社内のメンバーと行っている。

聞き手 : 採用チーム(あ)

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最初はみんなインターンシップがキッカケだった

ー今日はありがとうございます。まずはみなさんがどのように就職活動をしていたのか、どんなキッカケでナビタイムジャパンに入社することになったのか、教えてもらえますか?

むらさきしきぶ 私は学部3年の夏休みの時期に、IT業界に絞って、5社のインターンシップに参加しました。期間は1日~5日間とさまざまで、インターンシップというより会社説明会に近いものから、グループワーク、実際に手を動かす開発業務の体験まで、内容もさまざまでした。

ー当社のインターンシップにも参加しましたよね。

むらさきしきぶ そうですね。私が参加したときは、3人のチームで3日間かけてWebアプリケーションの開発をするというものだったのですが、各チームにメンターの先輩社員が付いてくれ、わからないところ、うまく動かないところがあればすぐに解決してくれたり、先輩社員同士が仲良さそうに話していたり、人の雰囲気が一番良いなと思ったのがナビタイムジャパンでした。

ぬますけ 私も当社のインターンシップに参加しましたが、入社の決め手はむらさきしきぶさんと同じく雰囲気の良さでした。

むらさきしきぶ 就職活動の中では社員同士の人間関係の良さを重視したいと考えていたので、インターンシップの中で先輩社員たちが楽しそうにしているのを実際に見ることができたのが大きかったです。結局、選考に参加したのは当社だけでした笑

ヤマキ 私も学部3年の冬にインターンシップに参加したのが、最終的に入社の決め手になっていました。参加のキッカケは、当時、大学内で行われた就活イベントに当社が参加していて、そこで話を聞いたことでした。
インターンシップは1月の後期試験終了後~2月中の期間に参加できるもので探していたので、実際に参加できたのは2~3社でした。多く参加できなかった分、選考はむらさきしきぶさんよりも多く、10社くらい受けたと思います。

就職活動をどのように進めていったのか

ー3人とも情報系専攻だったので、IT業界でエンジニアになる、というところは最初から絞れていたんですか?その中で〇〇系に行きたい、みたいな希望は持っていましたか?

ぬますけ 学部3年の夏の時期に参加したイベントには、SIer(※1)が多く出展していて、それもあってそこからしばらくはSIerを中心に見ていました。ただ、話を聞いていく中でSIerは企画や設計などの上流工程と、実際に開発をする工程を、別々の企業が担うことも多く、工程の全体に携われる企業はあまり無いのだということに気づいて、方向転換しました。

※1 SIer : システムインテグレーターの略称。エスアイヤー。企業などからシステム開発や運用などを請け負うIT企業。「システムベンダー」「ITベンダー」と呼ばれることもある。

ーいろいろな企業の話を聞く中で、業界の構造が見えてきたんですね。

ぬますけ そうですね。私がやりたかったのは「ユーザーの方に届けるサービスの価値がどうしたら上がるのかを自分で考え、実際に手を動かして作ること」でした。就活を進めていく中で自分のやりたいことが実現できるのは自社でサービスを開発している企業なんだということに気づき、その後は「自社開発企業」「Web系IT企業」と呼ばれるようなところを探していき、ナビタイムジャパンのインターンシップにも参加しました。

ーインターンシップにはどのくらい参加したんですか?

ぬますけ 実はあまり多くは参加できなかったです・・・。「Web系IT企業」のインターンシップは、選考段階でコーディングテストがあることが多かったのですが、そのハードルが想像よりも高くて・・・。

ー情報系専攻と言っても、コーディングテストのハードルは高かったんですね・・・。

ヤマキ 私は最初は大きく「IT業界」というくくりでいろいろな企業を見て、選考に進む段階では「自社開発企業」に絞りました。自分が作ったものが目に見える形で世の中に出ていく方が良かったことと、自分が興味を持てるサービスに携われる方が良かったことの2点から、そう考えました。

ヤマキさんはバイクツーリングが趣味でしたよね。先ほど話が出た大学内のイベントで、その話をしたのを覚えています。

ヤマキ そうですね。実際にツーリングサポーターも使っていたので、その点でも馴染みがありました。

むらさきしきぶ 私の場合、「乗り物」や「移動」に関する趣味があったわけではなかったのですが、インターンシップやその後に参加した説明会などを通じて、ほとんど全ての人が生活の中でおこなう「移動」に関わるサービスは、より多くの人に良い影響を与えることができるのではないかと考えるようになりました。

ぬますけ 私も同じことを感じていました。移動はどんな人の生活にも密接につながっていて、多くの人に使ってもらえる。そこが良いなと感じていました。

ー選考に参加する中で、何か感じたことはありましたか?

むらさきしきぶ 私はここしか受けていないので比較対象がないのですが、雑談ベースで面接が進んでいったので、想像していたよりも全然フランクでした。自分がどのような人なのか、どう行動してきたのかということを掘り下げて聞かれたように思います。

ヤマキ 私もこの会社の面接は話しやすかった印象は残っています。選考が進んでいくとどの企業も役職や年齢が上の方が面接に出てこられると思うのですが、学生だった自分からすると普段接することが無い年代の方々で話しづらかったり、質問内容がふんわりしていてどういう回答を求められているのか読めなかったりすることもありました。ナビタイムジャパンの面接は、むらさきしきぶさんの言った通り普通の会話のように話が進んでいったのが印象的でした。

ぬますけ さきほど少し話したインターンの選考で「Web系IT企業」の面接を受けたとき、私の開発経験が足りないことに対してガッカリされている印象を受けてしまうことがありました。技術不足で落とされてしまったことが悔しくて、大学が休みの日にコツコツと成果物を作ったりもしました。そういう経緯があったので、ナビタイムジャパンの選考を受けるときも、経路探索とか地図とかに関する知識は全然無いけど大丈夫かな?と思っていたのですが、それに対しては入社前の時点では全然必要ではないと聞けて安心しました。

情報系出身だったからこその不安?

ー入社にあたっての不安はありましたか?説明会などで学生のみなさんと話していると、「情報系の人は〇〇」「情報系ではないのですが△△」みたいな質問や不安の声がよく出たりするのですが・・・。

むらさきしきぶ たまたま同じ大学の情報系専攻出身者が同期に二人いたので、その二人より全然できなかったりしたらどうしよう、みたいな不安はありました。インターンシップへの参加や就活を進めていく中で、「自分は技術的にはまだまだ全然なんだ、もっと勉強しなきゃ」と思うようになっていたので、就活を終えた後にさまざまな開発言語を一通りかじってみたりしました。結果的には、それが研修の中でも活きたように思います。

ー大学で学んできたことと、実際の仕事は思った以上に違いましたか?

むらさきしきぶ 大学の講義や演習課題などだと、「モノを作る」ということはほとんど無かったです。なのでインターンシップに参加したり、自分で考えてモノを作るような科目を履修したり、意識的にするようになりました。ゼロから考えてモノを作るという経験をしておかなければ、と思いました。

ヤマキ 私は情報系出身だからある程度技術ができなきゃまずいかな、という思いはあったんですが、卒業研究で手一杯だったこともあって、具体的な行動に移したりはできなかったです。入社してから感じたのは、大学で学ぶことと、企業でやることは違うんだということです。実際に世に出るサービスを作る、チームで開発をする、ということは、学生時代にはできていなかったことで、新入社員研修の3ヶ月間はものすごく濃かったです。

ぬますけ 私は「情報系だからできなきゃ」という考えはなかったです。大学で学んだ技術と、入社してからの研修で学んだ技術は、基本的な考えは同じだったり、共通することもあったと思います。でも、大学時代は動けばいい、自分がコードを読めればいい、だったので、そこは社会人になってから大きく変わったところです。ヤマキさんが言うように、自分以外の人と一緒に作るために、ということは研修の中で学びました。

ITの世界でもコミュニケーションが大事

ー3ヶ月の研修を終えて、それぞれプロジェクトに配属されてからの仕事はどうでしたか?特に周囲の人たちとの関わりという面でお話を聞きたいです。

ヤマキ 同じプロジェクト内に優秀な先輩方が多く、誰に何を聞いても親身に答えてもらえるのはありがたいですし、それはプロジェクトを超えて質問するときでも同じでした。選考を受けていたときに感じていた「話しやすさ」は、仕事を始めてからも変わらず、初めて話す人でも声をかけやすいなということは、いつも感じています。

ぬますけ 私はプロジェクトの異動と短期間のヘルプで、2年弱のうちに3つのプロジェクトを経験しているのですが、思い切って質問をしてみるとあっさり教えてくれるので、そこからは「気軽に聞いちゃえばいいんだ」に変わりました笑

むらさきしきぶ マスター制度(※2)があったり、ナビカレ(※3)に参加したりして、普段の業務では直接関わることがない人とコミュニケーションをとる機会が増えたことで、「社内にはこんな人がいて、こういうことに詳しいんだな」がだんだん分かるようになってきました。そのことが、業務の中で何か課題が出てきたときに、「そうだ、あの人に聞いてみよう」につながっています。ワーキンググループ(※4)や新入社員研修の講師も経験して、この2年間で社内の人脈が広がったなぁと思います。

※2 マスター制度 : 開発に用いるプログラミング言語の習得に不安がある人のために、対象言語について優れた技術を持つメンバーにコードレビューや設計相談を依頼できる制度。Android/iOS/Python/TypeScript/JavaScript/Rust/Go/設計といった言語・領域で、プロジェクトを超えたサポートを受けられます。

※3 ナビカレ : 「ナビタイムカレッジ」の社内呼称。業務時間中に開催されている勉強会で、週1~3回ほどが毎週のように開催され、技術的な話やプロジェクトの裏話、ベテラン社員の経験談やワークショップまで、幅広いテーマで開催されています。

※4 ワーキンググループ(WG) : サービス開発や研究開発をおこなう「プロジェクト」とは別に、それを横断する形で存在しているチーム。「ナビカレWG」「Agile Brigade」「デザインWG」などが存在し、それぞれの分野で各プロジェクトの相談に乗ったり、全社的な発信や取りまとめなどをおこなったりしている。

ー社内で話したことがある人、仲良くコミュニケーションが取れる人が増えていくと、それだけ仕事のスピードも上がりますよね。この3年間オンラインでコミュニケーションをとる機会も以前と比べ増えましたが、やっぱりリアルなコミュニケーションの方が関係づくりもしやすいように思います。

身近な先輩が目標になっている

ー最後に、身近にいる凄いなと思う人や、それぞれの今後の目標について聞かせてもらえますか?

ヤマキ 先ほども少し触れたのですが、同じプロジェクトの先輩たちが本当に優秀なので、目標になっています。特に、1年上の先輩はバイタリティがすごくて圧倒されます笑。個人的な目標としては、マネジメントをやってみたいなと思っています。技術力も上げつつ、先々はマネジメントに挑戦してみたいです。

むらさきしきぶ 私も同じプロジェクトの先輩です。どんなことでも、聞くととりあえず何か返ってくるので、その幅広い知識にはいつも驚いています。開発を円滑に進めるためには、技術以外のことも目を向けなければいけないんだ、と思うようになりました。開発スキルもまだまだ成長していかないといけませんが、マネジメントなども少しずつ力をつけていければと思います。

ぬますけ 私も同じプロジェクトの先輩2人です。お二人とも長く1つのプロダクトを担当されていますが、それだけに詳しいわけではなく、周辺の知識、新しい知識も持ち合わせていて、それも踏まえた上で何が最適なのかを判断して開発されているように感じています。目の前のことだけでなく、先のことも考えて開発できるようになりたいです。異動で個人向け/法人向けサービス、研究開発、それぞれのプロジェクトを経験でき、助けてもらえる人も増えたので、自分もこれからどんどん入ってくる後輩を助けられるように、幅広い技術や知識を身につけたいと思っています。

ーお忙しい中、ありがとうございました!


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