見出し画像

うちで踊ろう

星野源さんが
インスタにあげてくれた1本の動画。

"うちで踊ろう"


自粛期間中でおうちにいなければならなくなった人
毎日変わらず仕事に行かなければならない人
そんな人たちの為に
内でも外でも楽しんでもらえるように
考えられた曲。
いろんな人たちが、その想いを汲んで
とても素敵なコラボ作品をあげ続けてくれていた。
それを見ながら、楽しんでいる人間のひとりだった。

ところが、自身も仕事が休みになり、
家に1ヶ月間いることを余儀なくされた瞬間に

ただ、この与えられた長いながい時間を
動画見たり、お酒飲んだり、だらだらしたり
なんだかそういうものだけで終わらせていいのか
とてつもない不安に襲われ、
(もちろん、もちろんそういう日々もとっても大事)

"よっしゃもうこれは、あたしもコラボだ!"
と息巻いて、切り絵で映像作品をつくることにした。


その昔、専門学生時代
授業で映像制作の時間があった。
各々なんでも好きなものをつくってよかったので、
どうしてもMVをつくりたくて
カメラ片手に街を走り回ったり、
折り紙をつかってパラパラ漫画のようにしたり、
とにかくアイデアと情熱だけは人一倍で
1分くらいの中途半端な映像作品が
それはもうごろごろできた。
結局1本だけ完成したが、
あまり納得のいく出来ではなかった。


そんなことも思い出し、
今回は大事な切り絵を使って
一生愛し抜けるものをつくろうとおもった。

源さんがあたしに目標を与えてくれた。
夢を叶えてくれた。
生きる気力をくれた。

ほんとうにありがとう。


1ヶ月もかかっちゃったけど、
とても良いものが出来たとおもいます。
結構白目剥きながらつくってました。
よろしければご覧ください。
1分間だけおめめ貸してくれると嬉しいです。

うちで踊ろう












以下、メイキングです。
ご興味あればぜひ。

切り絵でコラボするにあたって
"あくまで絵である"という気持ちがあったのと
源さんに重ねるという想いで
動画を1枚1枚コマ送りにして
そこに切り絵を載せ
アニメーションのようにしようと決めました。

さあ、これが地獄のはじまりです 笑

地獄でなぜ悪い!

1秒8コマ計算で送りながらスクショ。
ひたすらスクショ。
途中音と映像が合わなかったりで削った結果
57秒で、総枚数457枚!ひぃ!増えてる!

下書き。
カットしていく順に番号振り。
結果、後半番号結構飛ばしたり、色々調整したので
あんまり意味ありませんでした。

カットしてー。

取り込んでー。

PC上、Photoshopで切り抜いてー。
細かい汚れを除去!

どん!

これを繰り返していくのです。

作業量2倍!
ぜんぜんデジタルじゃない!
ザ・アナログ手法!

これを。

こうして。

こう。

角度をつけてちょっとずつ動かします。

大量の鳥(鳩)

飛びます とびます。

切り抜いた後の紙で遊んじゃったりなんかして。

自分的今回の肝となった、心臓。

星野源さんの5thアルバム
"POP VIRUS"のジャケット写真を元にしています。

このジャケットが本当に好きなんですよ。
初めて見た時の衝撃と、悔しさ。
吉田ユニさんはなんて素晴らしい仕事をなさるのだ。

またね"POP VIRUS"ってタイトルが、
まさにいまのコロナの状況とリンクしていたり
さらに言えば、うちで踊ろうが
拡がっていった構図そのもののようで
ぜったい入れなきゃいけないと思いました。

まずは、黒い紙を切り抜いたのがこちら。

ちょっとずつ、裏から彩色。

お花部分の完成。

土の部分は
さらにもう一度切り抜いてはめ込みました。

完成!

パロディさせて頂きました。
本家には負けますが、こちとら枯れません。

どきどき!

花びら。

吹雪け吹雪けー!

重ねろ重ねろー!

散らせ散らせー!

なんだか、額縁みたいで好きです。

チューリップの音符。
チューリッ符。
これの元ネタはずいぶん前からありました。

過去の私グッジョブ。
ここで使うべき代物でした。

実は、このうちで踊ろうコラボ映像
最初のお花と、扉と、心臓の部分以外は
最初まったく決まっていなくて
つくって編集しながら、
次の流れを考えてはつくって
考えてはつくってを繰り返し重ねながら
出来上がりました。

この子は、その過程で
煮詰まった時にやって来てくれた子です。

過去の私まじグッジョブ。

ぐるぐる。

これいちばんしんどかった。
いちばんしんどくて、でもいちばんお気に入りです。

おそらくここだけで
200枚以上のチューリップが重なっています。
ここあたりの作業していた記憶があまりありません。
白目。

2度とやりたくありません。

おうちレインボー。

ぴかぴかさせるの楽しかったです。
切り絵の特徴を活かせた部分。

iMovieというソフトを使って
ほんとにただただ1枚ずつ並べて編集。

音と動きがあまりにも乖離している部分を精査して
消したり、コマの時間を伸ばしたり縮めたり。
口の動きと音ぜんぜん合ってないぞこら!
っていう場面が多くて泣きそうでした。

改めて、世のアニメーターやコマ撮りをされている方々の大変さを感じました。尊敬。

1分つくるのにこんなにかかるなんて!
目と肩と腰が爆発しそうだよ!!!


途中何度もやめたくなったり
ムーブメントの流れが遅くなった今
投稿することに意味あるのかな
と思ったりもしましたが
エゴでも何でも良い、
一生涯宝物に出来るようなものを完成させよう
それだけ考えてつくり続けました。
自分が過ごしている自粛時間に
すこしでも価値を見出したかったのです。


完成して、
映像を見て頂いて、
温かい言葉を頂いて、
本当につくってよかった。
やり遂げられてよかった。
という気持ちでいっぱいです。

ありがとうございます。



自粛期間があとどのくらい続くのか
まだまだわからない状況ですし、
私たちの生活も大きく変化していく中で
ほんの少しずつではありますが
希望の光が見えてきているような気がします。

また、自由に飛び回れる日まで
"STAY HOME"
"Dancing On The Inside"
うちで踊っていきましょう。














おまけ。

スーパー昔に
Photoshopの練習の為に描いた源さん。

この記事が参加している募集

おうち時間を工夫で楽しく

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?