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ペルーで波乗り④〜クスコ、ドキドキ編前編(強いて言えば高所トレーニング)〜

リマ、ワクワク編②の続き。
サーフィンを終えた後の旅路も折角なので書き記しておきます。

サーフィンを終えた私たちはその後、ローカルスーパーへ行ってお土産を物色し、家に帰ってシャワーを浴び、先輩の家の近所の海沿いの公園(アモール公園)を散歩。
ここはグエル公園みたいなモザイクのベンチと愛し合う像(めちゃ大きい)があったのを覚えています。

(グエル公園風)

散歩の先に、海を展望できるお洒落な雰囲気のレストランでランチ。何度も言うけど、リマはご飯が美味しい。
家に帰って夕寝をし(よく寝る2人)、夜もまたミラフローレス(リマの代官山)の素敵なレストランへ。

さて、先輩に会う、リマの生活を垣間見る、サーフィンを体験する、という私的旅の3大テーマは既に達成されていたのですが、私達には大きな予定が残されていました。

マチュピチュ遺跡へ行くことです。

ペルーで波乗りシリーズ冒頭で検討事項として「マチュピチュは行くべきか」というのがあったと思います。
私達は先輩に会うためにペルーに行ったので、その他の観光地に大きな関心はなかったのですが、流石にペルーまで行くならマチュピチュに行くべきなのではないか、という議論がありました。

しかし、先輩が住んでいるリマからマチュピチュ遺跡は決して近くありません。飛行機で1時間半、そこから長距離電車やバス、車のチャーターなどをしないと遺跡には辿り着けないです。

そこまでして行きたいのか。旅に出る前の2人の様々なパターンの検討の結果、やっぱり、このチャンスを逃したらきっともう見れない、ということで現地ツアーを使って行くことにしました。

そんな訳で、リマでサーフィンデビューをした次の日、私達は飛行機でクスコへ向かいました。

なお、後輩は高山病を極度に怖がっており、リマに残りたいと言ってその日の朝もゴネていましたが、先輩の「リマに残るなら毎日サーフィン」の言葉を聞いてクスコ行き飛行機に乗ることにしたようです。

着くまでもずっと、クスコはシーレボー(sea level)3,500mと何度も伝えてきます。
実はリマに到着してから、アセタックという高山病対策の薬も購入しており、後輩に勧められて私も飛行機に乗る前に1錠飲みました。

クスコに着陸し、いよいよ後輩が恐れていた高所に踏み出します。着いた瞬間は特に何も感じません。

(Welcome to Cusco)

私は正直高所よりも現地ツアーのガイドに会えるかの方が心配でしたが、ここでは難なく合流。名前は忘れましたが、現地の青年で英語も話せました。

この人がマチュピチュへの途中地点であるウルバンバのホテルまで車で連れて行ってくれます。(今日はそのホテルが私たちの終着点です。)
ガイドなので一応安心ではあるのですが、南米の慣れない土地でもあり、怪しいことがないか、少しの警戒心を持って車に乗り込みます。

乗ってからしばらくはGoogle mapでちゃんとホテルの方に進んでいるかもチェックしつつ、窓からの景色を興味深く眺めていた2人だった、、のですが、ここでも抗えない強烈な眠気に襲われ、爆睡します。

LAに続き、なんて無防備な私たち。

でもガイドの方はちゃんとしたガイドだったので、起きたらホテルに着いていました。
車から降りる時も笑顔で荷物を下ろしたり挨拶をしてくれて、疑ってごめんねという気持ちに。(とか言って爆睡してるので疑うも何も、である。)

到着したホテル(Hotel hacienda del valle)は素敵なところで、受付の感じも良く、部屋も広く、庭にはアルパカがいて、なんだかほっこり。

(素敵ほっこり)

荷物を置いて一息ついてから、昼ご飯を食べにホテルのレストランへ行きました。
メニューを見て、リマとは大分違う食事だということに気付きます。リマは海沿い、ウルバンバは山の上なので伝統的に使う食材も違うのでしょう。海鮮は少なく、イモの登場頻度が高かったです。
そんなメニューの中から、美味しそうなスープを選択するも、メイン料理は迷ってしまい、店員さんにオススメを聞くことに。

店員さんのオススメは、アルパカのステーキとのこと。

それを聞いた私達は少し複雑な気持ちでした。
大学の部活仲間で、アルパカというあだ名を持つ同期(後輩からすると先輩)がおり、2人してとても仲が良かったのです。
その為、私達はアルパカに対して普通よりも大分、愛着を持っていました。(なお、アルパカ(人間の方)はすらっとした長身の美人です。あだ名は主に長く濃いまつ毛からくるもの。)

あのアルパカを食べるのか、、と考え込む2人。

でも私の好奇心が勝ち、もう食べる機会も無いであろうということで、結局アルパカステーキを頼みました。

ステーキはレバーみたいな味がしました。

(アルパカ、、)

昼食を終え、部屋に戻ります。
ちなみに、ウルバンバはシーレボー2,800mとのことで、一気にマチュピチュへ行くのではなく、ここで一泊することによって高所に体を慣らすという意味があるそうです。
これも高山病対策の一つです。

そしてここでアナザー高山病対策のアセタック2錠目を飲みます。(スペイン語堪能な先輩夫婦がアセタックの箱を見て、一日2回とコメントした為です。)

この後、また眠くなり、それに加えて後輩は手先が痺れると言い始めました。

何か変だと思った後輩がネットで検索したところ、アセタックを高山病対策に使う場合は一回半錠を一日2回で良いらしいとの情報をゲット。
用法容量をお守りくださいの倍の量を摂取してしまった私達。
アセタックの副作用に「眠気」「手足の痺れ」があるので、かなり納得です。

正直、そのまま朝まで寝ていられる感じでしたが、何とかベッドから出て、今度は夕食を食べにレストランに向かいます。

夕食はあまり覚えてませんが、さつま芋のペーストみたいなのを沢山食べた気がします。
飲み物として、高山対策その③のコカ茶も飲みます。

コカ茶は、コカインの原料ともなるコカの葉っぱを煮出したもので、まあ、なんかちょっとしたクセのある薄味の緑茶って感じです。
ちなみにコカインの原料となるだけあって、コカ茶やコカの葉の日本への持ち込みは麻薬の取締法で禁止されているそうです。

部屋に戻り、私が先にシャワーを浴びたのですが、シャワーから出たら、後輩はまた眠りに落ちていました。
何とか起こしたら、私に、自分が出るまで絶対起きて待ってて下さい!と念押ししながらシャワーに入っていきました。
自分が全く出来ないことを先輩に言ってきたことがちょっと面白かったのですが、確かに旅先で相方が先に寝ちゃうと寂しいよなーと思って、アセタックの副作用に抗いながら、頑張って起きて待ちました。

無事2人揃って寝る支度や明日の準備をして、眠りにつきました。

明日はいよいよマチュピチュ