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はたらく場所のこれから。〜フルリモートワークを終えて〜

リモートワークを導入し始める企業が多い今日この頃、「リモートワークどうなの?!」「自社の体制どうしよう?」などたくさんのご相談をいただいています。

働き方の体制づくりは、「在り方」から考えています。働き方はありたい姿を実現するための方法のひとつだからです。

陥りがちなのは、ブームだからと事前準備なしで突然導入したり、無理に他社の成功事例を引っ張ってきて真似をすること。つまづくケースが多いですが、上手くいくポイントは、チーム/組織に合わせて設計をして、ブラッシュアップをしていくやり方をオススメしています。今回はリモートワークのハウツーではないのですが、フルリモートワークの経験談として、残しておくことにします。

ちょっと前まではオフィスワーカー

2018年10月まで、自宅⇄オフィスの往復3時間、定時出退社の生活をしていました。朝7〜8時にはオフィスにいたので、遅くとも毎朝6時には家を出て、満員電車でゆらゆらと。(東京に向かう電車は朝の6時をすぎると座れないので、30駅以上立ちっぱなしです笑)当時は出張や遠征で全国各地フラフラしてましたが、それ以外はオフィスヒッキーな生活を送っていました。

自然が大好きで自然のある方に心は引っ張られるのに、当時は逆走している状態でした。心地よき場所・空間に存在していたいなーと素直に感じていたところ、キャスターからお声掛けいただいたことをきっかけに、転職を決めた転職一ヶ月後。

念願のリモートワーカーデビュー...と思いきや

2018年11月、突然のフルリモートワークが始まりました。4時半起きで始発に乗っていたくらい満員電車が苦手なので、だいぶストレスは半減に。でもいざ、業務をしてみると....在宅ワークがすこぶる不調なことが判明しました。

気が散りやすく集中力が下がることから、結局、平常運転は外出することに。

ON/OFFメリハリつけて集中できる環境が自分には合っていたので、入社のタイミングで本社が原宿のWeWorkに移転し、長期滞在できる場ができたことは朗報でした。だいぶ通いつめました。

しかしある時、目覚めるような質問をいただき我に返ったんです。

「どうなりたいの?」
「リモートワークで多拠点で.....」
「毎日WeWork来てるじゃん」
「あ........」

リモートワーカーにはなれたものの、なぜリモートワークをしているか、何のためにリモートワークしているかを忘れかけてしまっていました。しかも往復3時間が復活している。。

ようやく望んでいたカタチの実現に向けてすすむ

「WeWorkのカードを譲りたいのですが....」

突然思い立ったかのように即WeWorkの会員カードを返却して、都内にでる頻度を極限まで減らしました。自分の中での大きな変化でした。週に1〜2回、少ないときは半月に1度くらいしか電車に乗らなくなり、地元にいる時は車移動なので生活がガラリと変わりました。

生活を変えたいときは「人・仕事・環境」を変えるとよい。と思っているのですが、今まで人・仕事を変えたので最後の切り札「環境」を変えたことにより、自由になりました。寝不足だったり体調がすぐれない時は、自宅で仕事をするようにして、ギリギリまで寝ます。過去最も遅い起床は、始業開始5分前。

フルリモートワーカーを終えて

出社型→フルリモートワーク、と両方経験して感じたことは、自分たちの働く環境は出社・リモートどちらか一方ではなく「選べる環境を創ってゆこう」ということでした。いいとこ取りの作戦です。  

複数の組織・チームでリモートでの関わりを持った中で、感じたことがあります。業務フローやタスクの棚卸しが出来ていて一人で進められる部分・文字で伝えられる場合はリモートを活用。戦略やブレスト、ディスカッション、クリエイティブなものは顔を見ながら話ができる環境にて、というスタイルが自分にとってベストでした。

オンラインだと、言葉を被せないようになどの気遣いや発言のハードルが対面に比べて大きいような感覚がありました。その時そのメンバーによりますが、かしこまる感じもあり。。

どちらが良い悪いではなく、事業や役割、個人の特性にもよって、より向いているスタイルがあるということが実感できました。

選べる、が心地いい

生きるを共有しながら、対面でしか感じられない空気・表情・目・息遣い含めてリアルに伝わる対面コミュニケーションが心地良きです。

対面とリモートが「選べる」状態を平常運行としていて、それぞれの経験や思い、会社の思想を働き方にも反映させたチームづくりを一つずつ実践しています。対面とリモート、0 or 100で良し悪し決める必要はないのですよね。目的の共通認識がもてている状態で、状況に合わせて動くことができたら、心の持ちようもだいぶ変わってきます。

働くうえ、生きるうえで、自分が存在する場所はとても大切。会いたい時に会う、アクティビティをご一緒する、旅を共にしたっていい。業務だけの関わりではなくオフを大事にしているのは、仕事上だけではわからない「感性」の共有ができ、人と人、心と心、のお付き合いができるからです。

今後は、定期的にメンバー・そしてその家族と共に過ごせるイベントもつくっていきたいと密かに計画しています。例えば、夏は貸切でBBQやキャンプ。大自然の中で、火を起こして、ごはんを作って食べて、アクティビティしてみんなでお風呂入って寝る。船借りて沖に出て、釣りしながら水遊びもいいな。釣った魚をその場で捌いて食べる。など。

会うor会わないなら、会うを選ぶし、せっかく会うなら濃ゆい時間を過ごしたい。非日常の遊びを取り入れると、思考・発想が豊かになるという持論も込めて。

これから先の社会の変化

きっと今回のコロナの件で「リモートワーク凄い、便利。」その後は「やっぱりリアルも大事だね」と、きっとなります。そしてこれから先、雇用形態・時間はもちろん、働き方も選べる社会になります。

変化が激しい世の中ですが、あくまでも働き方は手段であること。他社の事例が必ずしも正解とは限らないこと。情報が溢れているからこそ、賛否両論出てくると思います。

それでも軸になるのは自分たちのありたい姿であり、目指したい世界観や理念。それをベースに事業や組織、働き方ら施策など考えて、選択していくことが大切。

さて、そろそろ情報にまみれ過ぎたので、自然にかえってきます。

そして、働く場所はこれからも変わり続けると思います。続く。






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