めるとわ

ブログ「melting point」https://melting-point.net/ 運営者。東京在住のアラサー、本とコスメとアートが好きです。noteでは主にエッセイ、短編小説、詩を書いています。

【短編小説】無印良品のレジで「このままでよろしいですか?」と聞かれて、なぜ私は嬉しかったのか

無印良品でA4のノートを買った私は、ビニール袋をもらうことなくレジでリュックに商品を入れて帰路に着いた。それも、自分から「このままで結構です」と言い出すことなく。...

歓迎条件:なごみ、に自信のある人【短編小説】

平成も終わろうとしているのに、私はハローワークの薄暗い空気の中にいた。同じ平成を生きているといっても、場所によって、人によって、生きている時代が違う。最近よくそ...

おそろいな私たち【短編小説】

現実から断絶してくれる改札を通り抜けて列車内に乗り込み、私はねずみ型にくり抜かれた窓からぼんやりと外の風景を眺めていた。 ゆっくりと進む列車はまさに夢の国への馬...

春の花

春が近づいてくると 昨年と同じように同じ時期に 近所のところどころに花が咲く 何もないと思っていた場所は ただなりを潜めているだけだった 時計やカレンダーをみな...

一滴のしずくが大きなうねりになる

年末に「第九」を聴きに行ってきた。ベートーヴェンの交響曲第九番「合唱付き」、歓びの歌のフレーズは誰もが口ずさめる、年末の定番曲だ。1年の締めくくりにクラシックの...