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短編

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2020年11月の記事一覧

海に還る

 僕が来るといつも彼女は飛び起きその大きい目を輝かせて迎えてくれた。そして彼女は来たばか…

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ミサコ〜あなたに捧げるバラード

 ジュンイチは今日もギター片手に道端で歌を歌っていた。通行人たちはそんな彼に一瞥をくれる…

15

故郷にサヨナラを告げて

「どうしても出ていくというの?太郎考え直しなさい!みんなあなたのことが心配だから言ってい…

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豊臣秀吉の逸話集 その2

 織田信長に仕えることになった毛だらけで全身真っ黒の秀吉は木下藤吉郎という名前を授けられ…

13

ヨーゼフvsホームズ 第九話:ノイケルン区××番地アパート666怪死事件  その6

「私たちはあまりにも唐突なヴュルテンベルク伯爵の叫びに驚き、声すらかけることが出来ません…

13

豊臣秀吉の逸話集 その1

 豊臣秀吉は尾張の山の中で生まれた。伝承によるとウキー!とよく鳴く元気いっぱいの毛だらけ…

20

ヨーゼフvsホームズ 第八話:ノイケルン区××番地アパート666怪死事件  その5

「ヴュルテンベルク伯爵の封筒を見た我々捜査員一同は思わず涙ぐみました。特にヨーゼフ警視など『何という不幸な伯爵であろうか。このような事件に伯爵を巻き込んで申し訳ない。これも我々の至らなさから出たことなのだ!』といって自らを激しく責めたのです。そして手紙を読んだ我々は全員号泣してその場に泣き崩れたのです!手紙は伯爵の美麗な字でこう書かれていました。『我が友フリードリッヒ・ヨーゼフ殿。返信が遅れた事をここに謝罪します。貴殿からの手紙を拝読し、自分が事件の容疑者になっていることに驚

Eric Clapton Secret Live

 ロック界の大レジェンドエリック・クラプトンが日本滞在時に某場所で行った貴重なライブ音源…

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嘲笑の的

 私と彼は年が20才以上離れている。でも私は彼を愛しているし、彼も私を愛してると思う。だけ…

13

Jimi Hendrix Live

 伝説のロックギタリストJimi Hendrix の貴重なライブ音源が見つかった。ライブ音源の方は近…

8

ジュピター

 とはモーツァルトの有名なシンフォニーのタイトルだ。この曲を聴いていると、タイトル通り木…

11

新規記事作成

 新しい記事を作成しようと思うのだが、残念ながら書く体力も気力もない。自分はもはや生きる…

12

秀秋協奏曲

 誰かが肩を叩いたので、高校生早川秀秋はハッと目覚めてあたりを見渡した。しかし目の前はい…

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三太郎の生き方

 さて、とにかく人間というものは全く意味不明な生物で、動物のようにわかりやすくないのが憎らしい。コミュニケーションひとつとっても動物だったら頬をすり合わせればすぐにコミュニケーションは成立するが、人間の男が女にそんな事をやったら大惨事になるだろう。三太郎は社会人になっても他人とのコミュニケーションというものがまるで理解できなかった。ずっと引きこもりであった彼にとっては挨拶する事さえ一大事だった。他人からおはようございます。と言われても彼はウホとしか返す事が出来ない。発情期にな