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平等で平和で自分らしく生きられる社会

アメリカから始まり、日本を含めた世界中で、人種差別を終わらせようと主張するデモやムーブメントが起こってきていますよね。コロナの影響で、価値観がガラっと変わり、これまで見てみぬふりをしてきた差別に対して、人々が許せなくなってきたように思えます。

これに影響されてか、ブレイディ・みかこさんが、イギリスで子育てをしてきた実経験から書いた「ぼくはイエローでホワイトでちょっとブルー」という差別を題材にした本が日本でも話題になっているようです。

この本、とっても感動しました。個人的にも、心に響いたり強く共感できる点がかなりたくさんあったから、ますますそう感じたのかもしれません。

文化の違う宇宙人みたいな人と国際結婚もしてきたし、外国人として他の国にずっと住んできたし、海外の学校で色んな人種や宗教や文化などの多様性な生徒さんやその家族と関わってきたし、自分の子どもも海外の学校で育ててきたからかもしれません。

日本でも海外でも、差別を受ける側になったこともあったし、差別をする側にもなってしまったこともあります。差別なんて決してするつもりがなくても、無意識にそんな考えが自分の中にもあったということに何度も気づかされてきました。

この本でブレイディさんが、差別をなくすために必要なのが、「Empathy (共感すること)」だと言っています。ここで言う「Empathy」とは、自分が無知であることを理解した上で、他の人の立場や気持ちをわかろうとする努力をすることだと本では説明されています。

この「Empathy」は、「Sympathy (同情すること)」とは、似て非なるもので、その2つの違いを知ることがとても大切だと彼女は強調していて、そのことに私も同感です。

ただ「かわいそうだ!」と思って上から目線で見る「Sympathy」とは違って、「Empathy」は、実際に同じ目線になって、その人の立場に立って、その人の気持ちや考えを想像しようとすることが必要不可欠なのです。

このように、相手の立場で物事を見ることを英語では「Put yourself in other’s shoes」と言います。言葉のまま直訳すると、「他人の靴を履きなさい」という意味になります。会話でも文章でも、よく使われる言い回しです。

「Empathy」は、わかり切れないような自分とは全く異なる価値観や意見を持っている人に対しても、その人の靴を履いて、その人の目線から物事を見て、その人の気持ちを感じてみることを表しているのです。

自分の正しさにこだわらずに、相手に寄り添って、想像したり、共感しようとする努力が伴われるんです。このスキル、私もまだまだ勉強中です。

ちなみにEmpathyは、英語を学ぶ際に副産物として身についてくる大切なスキルです!でも、1回身につけて終わりではなく、一生磨いていくものであり、アップデートしていくべきものなんです。

こんな風にたくさんの人が、Empathyを持って色々な人に接していけば、もっと一人一人が自分らしく生きられるような優しい社会になっていけるんじゃないかと思います。

私自身はまず、「世界平和」みたいな大きいことを目標としてかかえずに、夫にイラッとしたときに、Empathyを感じられるところからトレーニングしていきます!

他の人に喜びを与えるアナタは、きっともっともっと与えられるはずだわん💕