ご対面
腰のMRIの結果の日。
この日も調子は良く、当初は1人で結果を聞きにいく予定だったが、何となく旦那さんがいて欲しいな〜と思い、お誘いして一緒に行く事になった。旦那さんは、俺、必要か?って思ってたと思う。
この頃は、仙腸関節障害だと決めつけていたから、待ち時間の間も2人で、仙腸関節の治療方針について話していた。ブロック注射をするとかしないとか、いつするとか…。
結局そんな話し合いは無意味となる。
診察室に呼ばれた。入ってすぐに先生は言った。
「一つ、わかった事があります。」
はい、仙腸関節ですよね?
「ここに、腫瘍があります。」
え?画面を見ると、背骨の横?後ろ側に、白く発光した様な卵の様なものが写っていた。
やっちゃった。ごめん。
そう思った。
背骨腫瘍=癌=死
単純にそう連想してしまって、誰かに誤った。
一番申し訳なく思ったのは、自分の身体に対してかもしれない。
でも割と冷静に、色々聞いてみた。
これは、背骨?どこの部分ですか?
おそらく良性って、なんでわかるんですか?
背骨の後ろ側に神経の通ってる袋みたいなのがあって、その中に腫瘍ができています。この腫瘍が周りの神経を圧迫して、足とかお尻とかに痛みが出ているのだと思います。ここにできる腫瘍は良性の事が多いですが、正確には、手術して取って検査してみないと解りません。
途中で泣きそうになったけど、こらえた。
この病院ではこれ以上の治療はできないので、大学病院の紹介状を書くので、まずは病院を選んでください。と3つの病院を提示された。
少し相談させてもらい、後日電話連絡することにして、診察は終了した。
診察室を出て、旦那さんと一緒に笑ってしまった。腫瘍だって。まさかの展開。全然予想してなかった。そんな私たちを、隣に座っていた人が少し驚いた様に見ていた。
さて、病院を決めよう。って言っても、なにを基準に決めたら良いか分からないし、一番近いところが今後の為にもいいのでは、と、病院内で会計の手続き中に決めた。
すぐに外来に戻り、病院が決まったことを伝えると、その日のうちに紹介状の準備と病院の予約もしてくれる事になった。ただ、時間が1時間以上かかるので、一旦病院を出ることにした。
腫瘍ちゃんとのご対面。
会えるまで時間がかかってしまったね。