気まぐれ読書記録#4 「夜空に泳ぐチョコレートグラミー」
こんばんは。室田です。
気まぐれ読書記録#4、今回は町田そのこさんの『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』という本です。
とれた差し歯が思い起こさせるのは、一生に一度の恋。もう共には生きられない、あの人のこと――。選考委員の三浦しをん、辻村深月両氏が共に大絶賛! 第15回「女による女のためのR-18文学賞」大賞受賞作をはじめ、どんな場所でも必死に泳いでいこうとする5匹の魚たちを、とびきり鮮やかな仕掛けで描いたデビュー作。
タイトルに抜群に惹かれて、手に取りました。
5篇の連作短編集。海、川、水槽、それぞれの場所を泳ぐ魚(登場人物たち)が描かれています。
読んだ後、哀しくて切ないけれど、心地よい優しさに包まれたようなそんな感覚になりました。それと同時に、流れの中に生きるもの、流れを傍観するもの、水槽から出ようとするもの、水槽にとどまるモノ、これまでの自分はどうやって生きてきて、今の自分はどこにいるのだろうと考えさせられました。
私はこれまでどこを泳ぎ、これからどこを泳ぎたいのか、じっくり考えてみたいと思います。
室田
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