見出し画像

夏野さん、「ソフトバンクグループの今後」について教えてください!

メールマガジン「週刊夏野総研」では、有料会員さんからいただいた質問に対して、夏野剛が毎週お答えしています!
夏野剛に直接質問してみたい方は、ぜひ「週刊夏野総研」をチェックしてみてください!

----------
[Q,]
 ソフトバンクグループ(SBG)がMBO(経営陣が参加する買収)に踏み切るのではないかとのニュースが報道されております。
 中国アリババ集団の含み益を中心に8月7日時点の保有株式価値は27兆4000億円にのぼる一方、SBGの同時点の時価総額は13兆6000億円と会社の評価はディスカウントされた状態で、保有株式価値と企業価値の格差がある点も孫社長はよくおっしゃっておりました。この格差の理由、MBOの可能性、ソフトバンクグループの今後についての夏野さんの見解をご教示下さい。

[A]
 格差の理由は、株価は変動が激しくそのまま時価で価値と見なすのはリスクがあるからです。特にソフトバンクグループの場合、一社あたりの保有株式割合も大きく簡単に売却することもできないので、差が出てくるのだと思われます。
 また、有利子負債が20兆円くらいあることも考慮しなくてはなりません。成長企業の場合、有利子負債があってもレバレッジ効果と見なされそれほど問題視されませんが、投資会社の色彩が強くなったソフトバンクグループの場合は、「保有資産-有利子負債+事業成長性」という評価になっているのではないかと思われます。
 上場企業の時価総額は現在の価値よりも「将来の価値」で大きく変わりますので、TESLAの時価総額がトヨタを上回ったり、逆に業績のいい企業であっても成長性がないと見なされれば時価総額はそれほど上がらないということが起こるのです。


-----------------------------------------------------------------------------
メールマガジン「週刊夏野総研」
 最新記事のニュースキュレーションや多くの人が注目するビジネスの解説、読者さんからの質問への回答、オススメのアイテムやグルメ情報を毎週お届けしています!
 講演に参加しないと聴くことのできない、ニュース&ビジネス情報が4回読めて月額550円(税込み)。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?