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会社を辞めたいあなたへ

少し長くなるかもしれませんが、お付き合いください。

僕は約1年前に前にいた会社を辞め、脱サラしてフリーランスとして現在も生活している。

大学院を卒業してから5年間近く、その会社にお世話になった。

大学院までに化学を専攻しており、それを活かせる研究開発の仕事についたのは本当に幸運だなと思っていた。

しかし、働き始めて3年目には「このままでいいのかな」と思い始めていた。

純粋に研究開発が面白く無くなってしまったのだ。

本当にわがままだ。

研究開発といえば、新しいものを生み出すために日々試行錯誤しチャレンジする部署、だと思っていた。

でもちょっと様子が違っていた。というか期待しすぎていた。

新しいものを生み出す事には違いないが、なんとか他社製品を追い抜けないか、なんとかうちの製品で市場のシェアを奪えないか、なんてことばかりだった。

だからチャレンジするなんて気持ちを持つことができなかった。

今思えば、いくらでもチャレンジできた環境かもしれないけれど、その時はどうしてもまわりのせいにばかりしてしまった。

本当に愚かしい。あーやだやだ。

こういう絶望的には天の導きが!なんて事にもならない。

さらに追い討ちが入る。

給料への不満だ。

厳密に言えば、給料自体は年齢的には平均的ぐらいだったからめちゃくちゃに不満だったわけではない。

ただ、どうしても嫌だったのは、同じ部署にいる”いるだけ古株社員”の方が年収ベースで2倍以上の給料をもらっていた事だった。

忙しくててんやわんやな時に、パソコンで仕事するふりしながら居眠りしている彼らを観た時に、感情的になった。

そして悲観した。

まだまだ年功序列で、良い意味では横並び。長くここに留まり続ける事でしか給料は上がらない。

しかも仕事の大小はあるにも関わらす、給料は変化しないのなら、運の要素さえあるし、理由をつけて簡単な仕事に移れた者の方が得をする。

ならばいかにして楽なポジションに入るか、と考える。

僕は決してバリバリ稼ぎたい!という人間ではない。

でも、まだまだやる気のあった20代後半に差し掛かった男には心的に辛い状況だったのは間違いない。

「このまま続けてもいいけど、面白くはないな」と思うようになっていった。

そこで初めて「会社を辞めたい」と考えるようになった。

ただ、その後約2年間は自分を騙しながら仕事を続けた。

今日伝えたいのは、この2年間の事である。

結局、長くなってしまいそうだが、ぜひ読んでいただきたい。

僕は「会社を辞めたい」と思ってから2年間働いた事によって、大きな良い経験と大きな悪い経験をしたのである。

後味が悪くなるのは嫌なので、先に大きな悪い経験について書きたい。

一言でいうと、精神を病んだのだ。

適応障害という病気になり、抑鬱状態が出てしまい、通勤の途中で会社にいけなくなってしまったのである。

頭では会社に行こうとしているのだけれど、会社に近くにつれ胸の動悸が激しくなり、通勤途中で車を停めて上司に電話をするのが精一杯の状態になってしまったのである。

そこから自宅療養が始まったが、健康であることが大事だと身に染みて感じ、半年後に退職する事になった。

療養期間の経験は辛かったものの、価値観が変わる経験だったが、文章にすると少し長くなりそうなので、別の機会にしたい。

「病気をして退職」、これが僕のサラリーマンの最後となった。

不幸話はこれぐらいにしておこう。

しかし。

このような”後にバットエンドを迎える男”に大きな良い経験などあったのか?と疑問を抱きそうなものだが、それについて話していこうと思う。

少し戻るが、入社して3年が経過して「会社を辞めたい」と思い始めた時に、僕はひとつの行動をしていた。

それが副業である。

転職活動もしたが、転職しても結局変わらないのではないかと感じた僕は、「自分で食えるようになればいいのでは?」と考えるようになっていった。

そこからはとにかく行動した。

Twitterで知り合った人づてで入った集団の中でネットビジネスのやり方を教わった。

平日だろうと、休日だろうと、毎日毎日パソコンに向かった。

本業の休み時間の間も、スマホでできることをやった。

お正月にパートナーのアパートでもパソコンに向かった。

大勢の方に助けてもらいながらだったが、半年で0からお金を稼げるようになった。

最初に稼いだのはたった2万円だったが、間違いなくそれ以上の価値を感じた。

そこから、結局副業だけで食っていけるまで稼ぐことができなかったが、「ゼロからでも自分で稼げる」という自信がついたのは間違いない。

この「ゼロからでも自分で稼げる」という自信は、今の僕がフリーランスをやっている事に直結している。

最終的には病気で退職したわけだが、退職する時も僕の中には”自信”があった。

だから苦々しく退職しても、未来に悲観することはなかった。

最初の”行動”が、自分を支える”自信”になったのだ。

僕は「会社を辞めたい」と相談されたら、きっと「すぐに辞めた方がいいよ」と伝える。

僕のように病気にさせたくないから。

でも、本人にはやれることがある。

何か行動を起こすことだ。

それしかない。

上手くいくかは保証できないけど、やってみる価値は十分にある。

副業でも、転職活動でも、職場を変えたいと相談することでも、節約でも、友人に電話するでも、何でもいい。

もがくようにして行動したら、得るものが必ずある。

ぜひ行動してください。

長文を最後までお読みいただきありがとうございました。

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