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noteは「ヒト」と出会う場所。どうやって「ヒト」の魅力を伝えていくか。

noteのイベントを視聴しました。

テーマは、「noteとTwitterでつくる新しい企業コミュニケーション」。

前々から、著書やnoteを拝読している竹村俊助さんがゲスト。

話は、竹村さんがされている”顧問編集者”のことへ。

”顧問編集者”とは、企業が伝えたいことと、読者が読みたいものの接点をつくっていくお仕事。

具体的には、経営者に伴走しながら、経営者のnoteを書くお仕事をされているとか。

そのなかで興味深かったのは、

なにを書くかの前に、だれが書くかを明確にする。

どうしてもモノを提供している経営者の視点からすると、売りたいモノを前面にしてしまいがち。

その前に、だれが書くか?

つまり、自分は何者なのか?

を明確にするのが大事だそうです。

noteは「ヒト」と出会う場所

これだけ世の中にモノがあふれている時代に、何を基準にモノを選ぶか?

モノだけで考えたら、品質が一番で価格が安いモノを、Amazonや価格コムで調べて、買えばいい。

でも、別の基準でモノを買うことがある。

その基準とは、「ヒト」。

つまり、だれから買うか?が大事。

その意味で、「ヒト」の等身大の魅力を伝えていく場所として、noteはめちゃくちゃいいなと思います。

記事の内容ももちろん気になるのですが、「あー、この記事すてきだな」と思ったときに、「どんな人が書いているんだろう?」とプロフィールを見に行って、フォローして、他の記事も読みにいきます。

すてきな「ヒト」と出会える場所が、note。

「ヒト」の魅力をどう出していくか?

じゃあ、どうやって「ヒト」の魅力を出していくか?

これが、まさに編集者のお仕事。

竹村さんが書かれている中でも、唸るほど惹きこまれたのが、こちらのnote。

いやー、これは池井戸潤さんの小説を読んでいるような感覚。

「いきなり、このレベルをど素人が目指せないよ。」

と思ってしまう訳なんですが、それでもマネできるところが、いっぱいあると思いました。

①まずは自己紹介note

まずは、自己紹介を書いてみる。
上記のnoteは、自己紹介noteというには、あまりにもストーリーが素晴らしすぎるのですが、ここまでいかなくても、自分が何者なのかを書いてみる。

ここでポイントになるのが、
・自分を良く見せようと思わない。
・リアルでいい。むしろ、リアルがいい。

もともとnote執筆を依頼されたタイミングでは、印刷会社ではなく「インナーブランディング」の会社として、銘打っていたそうです。

もちろん「インナーブランディング」の会社は響きがかっこいいのですが、かっこよすぎる。あえて「印刷会社二代目」とプロフィールに入れることで、グッと親近感が増します。「等身大で書いているのだな」というのが伝わってきます。

また「印刷会社」って右肩下がりだけど、どうなんだろう? とか、

「二代目」って、どうなんだろう? とか、

読者に「問い」が生まれるのもいいなと思いました。

②原体験を入れる

上記のnoteでは、印刷会社二代目としての苦悩がリアルに書かれています。
原体験=リアルなエピソードとして、お父様がガンになった翌年に社長になったこと、右肩下がり産業である印刷会社での苦悩が書かれています。

まず書き出しから、一気に惹きこまれます。

僕が35歳のとき、父親がガンになりました。

③失敗談、ネガティブなことも書く

上記のnoteは、なぜストーリーとして惹きこまれるのか?というと、失敗談、ネガティブなことも書かれているから。

良いことばかり書かれていると、読者の心は動かない。

ほんとは書きたくなくても、あえて失敗談、ネガティブなことを書く。

「メインのお客さんの売上が突然消失する」なんて、大ピンチも赤裸々に書かれています。

④感情を言葉にする

これはストーリーに惹きこむテクニックな気がしますが、いろんな出来事のなかで、どう自分の感情が揺れ動いていったかが、言葉にされています。

たとえば、

「今のやり方を続けていても、これ以上は大きくならないだろうな……」と現場を回りながら思っていた

どうすれば生き残ることができるのだろうか――?

「会社の状況がまずい。売上しか追いかけていないし、いろいろ変えていかなきゃいけない。でも、親父がいる限り会社は変わらないだろう……」

「やはり、下請けはリスクだ。仕事が途切れたら息の根を止められてしまう。経営リスクを最小化するためにも、やはり自社事業を軌道に乗せないといけない」

⑤WHYを入れる

なぜ、印刷会社が、インナーブランディングを始めたか?

この「WHY」が書かれています。しかも、かっこいい感じじゃなく、リアルな感じで。

社内報なら、さほど分厚くもないし、大きい会社の社内報を受注すれば毎月大量に印刷することができる。「印刷機を安定的に回せる」「専門特化できる」、それが両方かなうのが社内報のビジネスなのではないか――。

いまでこそ「インナーブランディング」の重要性を認識して、信念をもってやっている社内報事業ですが、出発点は「なんとかしなきゃいけない」という思いのほうが正直強くありました。

WHYには、ストーリーがある。

かっこつけなくてもいい。

「なぜ、それをやっているか?」が分かると、一気に距離が縮まる気がします。その会社のモノやサービスを選ぶ理由になる。


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