美味しくないけど、美味しいんだ|2020.07.11(sat)
フランスに来てから月に1回くらいの頻度で、 日本に本帰国する夢をみる。今日の夢の内容は、久々にコンビニに行ったものの、一時帰国者がよく言う「コンビニにはなんでもあって感動した!」という喜びをあまり感じないねぇと夫と共感するもの。また、納豆パスタをたらふく食べるという宣言を声高らかにするというもの。
夢の中では完全に日本に帰ってフランスを懐かしんでいるため、朝起きて高い天井をみると、「あ、まだここにいたんだ」と不思議な気持ちになる。
決して今すぐにでも帰国したいわけではない。コロナさえなければ、パリだってヨーロッパだって楽しい場所。だけれど、夢の中では決まって「日本の食べ物」への執着が激しいところをみるに、私は日本食への思いを未だ強く抱いているということなのだろうか。
2021年の大河ドラマの主人公は渋沢栄一なのだけれど、その重要な役どころに私が愛してやまない偉人の一人、徳川慶喜公が選ばれた。その役を草なぎ剛さんが演じるらしい。
驚いたのは、未だにスマップファンの応援の力強さ。ツイッターで、慶喜公の武士と皇族(彼の父は徳川、母は有栖川宮という皇族)のキリリかつ温和な雰囲気が草なぎくんにあってること、また慶喜公についての記事を投稿したところ、ものすごい反響があった。
ドラマの中でもかなり重要な役になるようだし、大抵は大政奉還で彼のドラマは終わりがちだが、今回の大河ドラマでは「明治を生きた慶喜」にもスポットを当てるらしいので、どんな内容になるのかが今から楽しみ。
自転車を乗り回しながら、カメラ片手に静岡を駆け回る彼の姿がみられるのかな。
夕食はそうめんとたこやきという手抜きメニュー。パリにきて初めて食べた冷凍たこやき。日本にいる頃はよく食べていたなあ。
お皿にのせて、電子レンジで温める。家にあったお好み焼きソースとマヨネーズと青のりをかけて完成。
べちゃっとしている。とろりとした食感は程遠く、高速道路のサービスエリアで食べる自動販売機のたこ焼きを100倍まずくした感じだった。
のに、美味しい。美味しくないのに、美味しい。
この感覚の矛盾、海外に住んだことのある人なら共感してもらえるだろうか。
それそのものは美味しくないのだ。でも、たこ焼きを久々に食べる喜び、ソースとマヨネーズの組み合わせの美味しさ…。たこ焼きをパリで食べられた感動でいっぱいなのだ。
おふくろの味を食べた気分に近いかもしれない。レストランほど美味しくない母親の料理だって、久々に食べたら、その懐かしさに「美味しさ」では片付けられない感覚に襲われる。まさにこれだと思う。
リビングの照明がつかなくなった。どうやら球切れではなく、ライトそのものが故障したっぽい。何をどうしても電気がつかない。
不良な原因が全く思いつかない。はあ、退去1ヶ月を切った今になってこういうトラブルは本当に嫌気がさす。これは弁償になるのかしら…とおどおど。
触ってもいないのに(泣)。
今夜は渋沢栄一の本を読みながら寝ることにする。徳川慶喜から見た渋沢栄一は軽く知ってはいたものの、彼自身を詳しく知る機会がなかった。
せっかくなのでこの機会に少し勉強してみようかな。
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