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結婚しなくても幸せになれるこの時代に、私があなたと結婚する理由。


平成30年7月29日。ちょうど交際7年半を迎える日に婚姻届を提出して、私の名字は「ひさとみ」ではなくなった。


彼と一緒に暮らし始め、慣れない家事をしている時、頭の中に

「結婚しなくても幸せになれるこの時代に、
私は、あなたと結婚したいのです」

という言葉が降ってくることがある。

2017年に放映された結婚情報誌『ゼクシィ』のTVCMのキャッチコピーだ。


お皿を洗いながら、お風呂を洗いながら考える。


「結婚しなくても幸せになれる時代に、
私はどうしてこの人と結婚するんだろう」

と。


彼のことは好き。好きだから結婚するのだけど、でも、昨今「好き」と「結婚」はどうやら直結しなくてもよくなったらしい。

このまま、「好き」を維持したまま「結婚しない」選択だって大いにアリだし、実際にその選択をしているカップルも増えてきている。
(氏名変更関係の手続きがかなり面倒なので、深い理由がなければ婚姻届を出さなくても良いのではと思います…笑)。


それに、結婚しなくても、幸せになれるのは事実だ。

安月給だけど会社員だし、自分を養えるくらいのお金はある。映画鑑賞や読書、文章を書くといった趣味もあるし、遊んでくれる友達もそこそこいる。年甲斐もなく「作家になりたい」「文章を書くことで生きていきたい!」なんて夢もあるし、日々充実していると言えば、充実している。


今がいちばん楽しいかもしれない。

自分のために自由に使えるお金がある。やりたいと思っていた教育広告の仕事ができている。それに、個人的に書く仕事ももらえるようになったし、noteをupすれば読んで反応をくれる人がたくさんいる。

ハッピーだ。この上なくハッピー。


それなのに。

“今のまま”でも十分に幸せなのに、私はなんでこの人と結婚するんだろう。



この前、飲み会の席で大学の後輩に、「なつみさんって結婚願望あるんですか?」と聞かれた。

「うーん、特にないかなあ」

ジンジャエールをストローでかきまぜ、炭酸の泡がしゅわしゅわと泳いでいるのを見ながら答える。

振り返ってみると、小さい頃から結婚願望がない。まず、「お父さんのお嫁さんになりたい!」なんて言ったこともないし笑。そもそもウェディングドレスや王子様に憧れをもつ子どもでもなかった。おままごとよりも魔法使いごっこが好きだった。

唯一「結婚したい」と思ったのは、前の職場で、仕事が死ぬ程嫌だった時。結婚すれば、会社を辞めて逃げられると安易に考えていたからだ。寿退社するつもりだった。でも、「結婚したい」ではなく、「会社を辞めたい」が本心だから、結婚願望とは違うんだろう。


「結婚するとかしないよりも、
私は自分の夢を叶えることの方が大事かなあ。
夢を叶えるその過程の中で、
もし結婚できたら、ラッキーだな〜って思ってた」


と、自分で自分の言ったことに驚いた。
結婚する人の言葉とは到底思えない。

でも、そうだ、私の本心はコレなんだ。

結婚して所帯を持つというのに、何を言っているんだと思うけど。



私の人生の優先順位第一位は、「書き続けること」であって、申し訳ないけど「彼」じゃないんだと思う。きっと、彼がこれを読んだら泣くだろう、離婚になるかもしれない。

でも、それでも私のベースにある「書くこと」と「彼」が逆転することはないし、書けなくなるなら、結婚なんてしない。それくらいの意志があることを、7年半一緒にいる彼だってよくわかっているはずだ。


本当のことを言えば、彼には、私を支えてほしいと思っている。私が、これからも書き続けるために。

成功するかしないかはわからないし、そこにこだわりはないけれど、私はこれからも文章を書き続けたい。

だから、彼にそばで協力してほしい。
応援してほしい。
サポートしてほしい。
味方でいてほしい。

「遺伝子をのこしたい」とか「家族をつくりたい」とか、そういう気持ちよりも、私は夢を叶えるために生きたい。

今は、その想いの方が強い。

それに、彼が応援してくれるのなら、もっと遠い世界まで行ける気がする。私一人では行けないようなところまで。

私が夢を叶えるには、彼の存在が必要不可欠だから。

わがままなことを言うけれど、
私の夢が、彼の夢になってくれたら、
とてもうれしい。



そういえば、7年半前に彼と付き合い始めた時も、私は心のどこかで同じようなことを考えていた。

ちょっと言葉は違うけど、

「何があっても味方でいてくれる人がほしい」

そう、思っていた。

たぶん、それが今も変わっていない。


付き合った当時から、彼はずっと私の味方でいてくれた。

サークルの同期とゴタゴタした時も、前の会社で理不尽なことを言われた時も、家族と喧嘩した時も、夢をあきらめそうになった時も、いつだって。

甘い考えかもしれないけど、これからもずっとそうであってくれたらいいなと思う。

私が彼にしてあげられることはすごく少ないから、とても忍びないのだけど。

たぶん、となりで泣いたり笑ったり、いろんな表情をして、すやすや眠ることくらいしかできない。

それでも、いい?



平成30年、夏。結婚しなくても幸せになれるこの時代に、私は、夢を叶えるためにあなたと結婚する。




*ご報告。

結婚を機に、名前を「ひさとみ えぬ」から「ひさとみ なつみ」(本名)に戻しました。婚姻届を提出して、戸籍上「ひさとみ なつみ」という人間が存在しなくなってしまったことが思ったよりもショックで…笑

平成30年7月28日まで、この名前で生きていたのでどちゃくそ実名です。漢字はいかついので公表しませんが。

これからは、愛着のあるこの名前で活動をしていきます。「えぬ」はイニシャルの「N」からきていて、あだ名なので、「えぬちゃん」って呼んでくださっている方はこれからも「えぬ」と呼んでくださって大丈夫です^^

人妻になりますが笑、今後ともどうぞよろしくお願い致します!


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Natsumi

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「長文でも最後まで離脱させない文章力」でフォロワー5000人超│冷静な分析力とナナメから物事を捉える視点で、日常のモヤモヤを言語化│泥臭く夢を叶えにいく生き方│エッセイ・文章論・小説│キナリ杯「令和の大恋愛賞」受賞、「はたらくってなんだろう」入賞ほか│夢はベストセラー作家