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私のうさんくささ

ー私はいつか高額な壺を買ってしまうかもしれない・・・ー

短大を卒業し、たかだか20歳で社会に放り出された私たちの界隈で、にわかにマルチ商法まがいのとあるビジネスが横行していた。

知識も自分の軸もない私は「へー、そりゃいい話があるもんだ」とすっかり信じ込んだが、そのビジネスを始めるためにはまず20万円の軍資金が必要だと言われ、そんなお金ないな、とあっさり諦めた。

後日この話を父にすると「そんなうまい話があるわけないだろ!」と一喝され、
「私はなんて騙されやすいんだ・・・いつか詐欺にあってしまうかもしれない。とにかくまず胡散臭いものは疑ってかかるようにしよう」と心に決めたのだった。


***

先日、自分のワークショップにおけるファシリテーションの精度を上げたくて、友人達に協力してもらい模擬ワークショップを行った。

正確に言うと、久しぶりに同級生で集まり、一緒に友人の舞台を観劇しよう(私は演劇の学校を卒業した。)というイベントだったのだが、その日に「早く集まってお茶でもしよう」という話になったのですかさずスタジオを予約し「ワークショップの実験台になって欲しい」とお願いしたのだった。


私のワークショップは「心と身体を広げるボリウッドダンスワークショップ」または「演劇ゲームとボリウッドダンスを楽しむ会」と名付けている。今のところ。

私がワークショップをやる目的は、「演技やダンスを通した感情解放、自己表現」。

私自身が、日常では出せない本当の気持ちや本当の自分を、演技を通すことでなら表現することができるという実感があるので、それを沢山の人に経験して欲しいな、という思いではじめたワークショップだ。

演劇のワークショップや訓練で使われるような、ゲーム感覚で出来るワークをいくつか行って心をほぐし、ダンスで身体も解放。楽しみながらカタルシスを得られるような場を作りたいと思っている。

私としては、ずっと心の奥底で沸々としていたものを具現化した、もしかしたら一生をかけてやっていくかもしれないと思っているワークショップなのだ。実は。久しぶりに会う友人とのティータイムも模擬ワークショップに変えてしまうほどに。

***

「いつ鞄の中から怪しい健康食品とか出てくるのかと思った」

模擬ワークショップ後、参加してくれた友人達と入った中目黒の居酒屋で、私は思いも寄らぬ感想を受けた。

「心を開きましょうとか、チョー怪しいじゃん」「なつこの第一声がセミナー始まった感すごかった」「途中で『あなたは神を信じますか?』って言い出すかと思った」

まさか。私はただただ、上記のような純粋な思いで、みんなが楽しめる場を作りたいだけなのに・・・

はじめは冗談でも言われたときのように笑っていた私も、しかし客観的に考えれば考えるほど、友人の感想はもっともだという気になってきた。


いくらかつて苦楽をともにした同級生とは言え、5年、下手すれば10年も会っていない友人に、急に「ワークショップをやる」と言われ、渋谷の雑居ビルにある謎のスタジオに呼ばれ、「心をほぐすためのゲームだよ」とか言われたら、そりゃ何かあると思うよね。怪しいよね。

ちなみにこの辛辣な意見をくれた友人は、20歳の頃マルチ商法を信じ込んだ私に「うわ!完全に騙されてるじゃん!」と間髪入れず突っ込み、現実世界に引き戻してくれた友人だった。


さてしかし、私はちょっと落ち込んだ。

そっか、私のやってることは胡散臭いのか。

私の中ではとてもとても大切なことだけど、「心」「演劇」「感情解放」「自己表現」。その辺のワードはある種、人を遠ざけがちなワードでもあるのは事実だろう。確かに今のような活動を始めた当初は、そういったワードを発信することに多少躊躇していた気がする。いつの間にか慣れてしまったのだ。

胡散臭いことから遠ざかろうとしていた私が、胡散臭いものを作っていたのか。
ショックだった。


とは言え、私はこのワークショップをやめる気は今のところ更々ない。

胡散臭くはあろうとも、ウソでも悪でもないのだから。と信じているのだから。

(余談だけれど、自分の理解できないもの、知らないものを何でも「怪しい」「宗教だ」と言ってしまう風潮はあまりにも思慮深さに欠けるかな、と思う。「セミナー」と聞くだけで「怪しい!」とか言うのはさすがに短絡的だなあ、と。世の中には自分の知らないことがいくらでもある。と今では思うようになった。※上記の友人のことでは決してないです。)


ただ、今回の模擬ワークショップに関しては、私のやり方がまずかったな、と反省している。

たいした説明もせずに古い友人だし大丈夫だろうという軽い気持ちで誘ってしまった。私の日頃の発信を見ているわけでもないのに。

そして今後、このワークショップをどうやって伝えていくべきなのか、考えあぐねている。

答えは出ていないけれど、その日の帰り道の私のツイートを載せておきます。(そんな中、コルクラボで「人の巻き込み方」という話題が上がり、私のやり方はいきなり掲示板を立てているようなものだな、と反省と気づきを得たのだけど、それはまた別の機会に・・・)


この話もまたいつか詳しく書きたい。

なんだか中身があるんだかないんだかわからない文章になってしまった。

ただ、私が言いたいのは、

4月5日(金)20時~神奈川県平塚で、
4月20日(土)14時15分~新橋で、
ワークショップやるよ!ってことです。(宣伝かーーーーーい)

胡散臭いかどうかは、その目で確かめてね!!!

***以下Facebookのイベントページから抜粋***

「演劇ゲームとボリウッドダンスを楽しむ会」@平塚/新橋

料金 
2000円(親子参加の場合、お2人で3000円とさせていただきます。ゲームのルールを理解できるのは小学校中学年以上かなと思いますが、参加希望の方はご相談ください。)

持ち物
運動着(裸足で踊るので靴は不要ですが、寒い季節ですので履いていただいても構いません。その場合は内履きをお持ちください。)

場所
平塚→三島カルチャー貸会議室/新橋→すむぞうスタジオ新橋
※お申し込み頂いた方に詳細お知らせします。


この会の目的は【ダンスや演技を通して自己表現を楽しむこと】です。
演劇ゲームで心をほぐし、ボリウッドダンスで思いっきり自分を表現しましょう!ダンス初心者大歓迎です!

※「ボリウッドダンス」って?
ボリウッドダンスとは、急に踊り出すことで有名なインド映画の中のダンスのこと。映画のワンシーンとして、インドの映画スターが踊るボリウッドダンスには様々な表現が出てくるのでとっても楽しい!

でも、いきなり「ダンスで自分を表現しよう!」と言われてもなかなか難しいですよね・・・?

※「演劇ゲーム」って?
そこで登場するのが演劇ゲーム。ダンスの前に行います。
いきなり「台詞を言いましょう!」「演技をしましょう!」という無茶ぶりはしないのでご安心ください。笑
まずは頭や身体を使った簡単なゲームをいくつか行います。
「演技をする」とは、「演技をしないこと」です。
自分を偽るのではなく、より自分のありのままを出せるように心を自由にするためのゲームを色々ご用意しています☆

お申し込みはこちらのフォームでお願いします。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSft63_wmRSq9ckYRDbKOPb_8hx3cay5jewS7ZVWar1S_Gm0pw/viewform


講師プロフィール

小西奈津子(コニシナツコ)

1984年生まれ。
桐朋学園芸術短期大学演劇科卒。

15歳で宝塚歌劇団を志すも撃沈。
クラシックバレエ、ジャズダンス、ヒップホップダンスを経て、
現在はボリウッドダンスをアンジェラ・ラーガ氏に師事。
幼稚園や福祉施設でダンス指導を行う傍ら、
数々のイベントでボリウッドダンスショーに出演中。
2018年にはインドでダンスショーに出演。

また、パントマイムをカンジヤママイム服部宣子氏に、演劇を使った心理セラピー「ドラマセラピー」のファシリテーションをドラマセラピスト尾上明代氏に学ぶ。(ドラマセラピー教育研究センターエッセンシャルトレーニング修了)

2010年~2012年には青年海外協力隊として西アフリカ・ガーナに渡航し、現地の幼稚園、小学校で音楽やダンスの指導を行う経験も持つ。

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よろしくお願いします!







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