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みのり先生《前編》

Twitterフォロワー26000人、女装モデルなども経験してこられたみのり先生に取材させていただくことができました。

女装のマニュアルや役立つ情報を発信されています。
また女装という趣味を持ちながら、ご結婚され、お子さんもおられます。私も同じ境遇なため、そのあたりも伺いました。

前、後編の二部構成で、前編では、みのり先生の女装との出会いやこれまでの活動、カミングアウトの経験について伺っていきます。

それでは行きましょう!


~女装をはじめたきっかけを教えてください。

みのり先生 昔から可愛いものは好きだったのですが、女装にはまったく興味がなく、むしろ気持ち悪い…と思っていました。
20歳を過ぎたあたりの頃、ネットでウィッグを見かけたんです。そのとき、昔女友達に『〇〇くんって女装似合いそうだよね!』と言われたこと思い出しました。それで思わずポチッてしまったわけです。
そして届いたウィッグをかぶってみると、全然可愛くなかったんですよね。そこからは何くそ精神で、可愛くなるために研究しました!そしてどんどん深みにはまっていきました(笑)

~これまでの活動について教えてください。

みのり先生 これまでの女装での活動ですが、基本的になんでも首を突っ込む性格なので、したくないこと以外は色々と挑戦してきました。
最初は、女装日記ブログを毎日更新していました。

~毎日ですか!すごいですね。

みのり先生 ありがたいことにたくさんの人に見てもらえました。可愛い女の子がブログを書いているような設定で、このブログから女装モデルのお話やコラムの連載のお話を頂くことができました。他にもネット記事への掲載や、知人の紹介でMIX BARで働く機会を頂きました。
その後、女装マニュアル的なブログを立ち上げ、これから女装する人に対して、自分の持っている可愛くなれる知識を発信しています。

~なぜブログやTwitterで情報発信をされているんですか?

みのり先生 お金が目的です!!というのは半分冗談です(笑)自分の持っている女装の知識を発信することで、少しでも可愛くなれる人が増えたり、悩んでいる人を解決できたらすごく自分も嬉しいんです。自分で言っていて、すごく建前感があるのですが、割と本当に思っています。それに、人の為というよりは自分の為にしていることでもあるんです。だって人助けって回り回って自分に返ってくるっていうじゃないですか(笑)

~女装や自分らしい姿で働きたいと思っている性別マイノリティの方は多いと思います。どんなものだったか教えてください。

みのり先生 女装してお仕事したいと思っている人は多いと思いますが、いい面だけでなく悪い面もあります。
女装してお仕事するということは、当たり前ですが【お仕事】な訳です。趣味で女装している時は、好きな時に好きなタイミングで女装を楽しむわけです。ですが、女装をお仕事にしてしまうと、女装すること自体が義務になってしまいます。それこそ気分が乗らない時も、肌の調子が悪い時も、面倒でも女装しないといけません。そうなってくると、あれだけ楽しかった女装も少しずつ考えが変わってきたりしました。
とはいえ人によっては全然苦じゃない人もいると思うので、女装でお仕事するのはよく考えて選択した方がいいと思います。

~女装していて外出中に困ることはありますか?

みのり先生 やっぱりトイレ問題がありますよね。いつも多目的トイレや男子トイレを使用しているのですが、多目的トイレは身体的になんの問題もないにも関わらず使用しているので少し抵抗感もあります。男子トイレは周りの方を驚かせてしまうこともしばしば。。。とはいえ女性トイレにはもちろん入れませんし難しいですね。
あとは、ウィッグを使用しているので夏場は地獄です。汗でメイクは落ちるわ、ウィッグの中は蒸れて熱中症になりかけるわで、夏は外で女装しない方が身のためかもしれません。

~真夏のウィッグはほんとに命の危険を感じますよね。ショートにしたり、日傘必須だったり、暑さの対策は普段以上に必要です。

~家族や友人にカミングミングアウトされてきました。その時の反応はどうでしたか?

みのり先生 私は友人と呼べる人にはすぐにカミングアウトしています。ほぼ面白がられますね。
人によっては女装のことを話したら嫌われるかもと思うこともあるのですが、女装をしている自分も含めて私なので、それが嫌いで離れるなら仕方ないのかなと思っています。
両親にも女装のことは話したのですが、正直やめて欲しいと言われています。現在も黙認状態ではあるのですが、基本的には話題は出さないようにしています。
女装のカミングアウト問題は色々と考え方はあるとは思いますが、私の実体験からいうと、親兄弟に関しては趣味レベルなら話す必要はないのかなと今は思っています。自分のことをわかって欲しい気持ちもありますが、話されたところで私の両親のように心配事増やすだけですしね。。


〜前編はここまでです。明後日アップ予定の後編では、奥様とダブルウエディングドレス撮影をされた経験や、これからの世の中に期待することを伺っていきます。

ぜひ次回もご覧ください!

女装に役立つ情報を発信されている「じょそろぐ」


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